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ランジェリーとの出会い
自分らしさ、自分力を高めるのに必要なランジェリーとは?
まず、私がランジェリーの魅了されるきっかけとなったエピソード、ランジェリーとの出会いについてお話ししたいと思います。
確か私が5、6歳くらいの時に、父が母に真っ赤なタンガをプレゼントしていました。
母はとても恥ずかしそうに、“子供の前で!なによこれ!”と笑っていたのですが、間違いなくその時私の心が大きく揺れ動くのを感じました。
母のいない間に、クローゼットからそれを取り出して何度も眺めていました。
こんな下着に、何の意味があるのか。わからないままに魅了されていました。
そして、物心ついたころから、女体へのあこがれがすごく強かったと記憶しています。
温泉で見る大人の女性の裸や、少年マガジンのグラビア、遊んでいたリカちゃん人形に至るまで、じっとそれらの造形美を眺めていました。
子供の頃一番好きだった絵本も、“人類のはじまり”という、全裸の男女が登場するなかなかアダルトな作品でした。
いやらしい意味ではなく、女性の体の丸み、曲線に魅了されていました。
私もこんな風にいつかはなるんだろうと、その日を心待ちにして・・・。
小学6年の頃から身長はめきめきと伸び、成長痛にも襲われました。
しかし一向に、自分の身体が思い描く“大人の女性”に近づく気配がありません。
(生理は人並みの時期にやって来ました。)
どんどん発育していく同級生が、とても大人に見えてうらやましくて仕方がなかった。
母はそれを見かねてか、恥ずかしくないようにとレースのワイヤーブラを買いに、デパートにつれて行ってくれました。
きれいなショッキングピンクのブラを手に取り、母には派手じゃないと言われながら試着。
この時初めて “私も大人の女性になれた” と鏡に映る自分にときめきました。
今も昔も変わらずA65サイズ(や、もっと小さいかも)で、直線に近い曲線ではあったが、肌の上を飾るレースがとても自分を色っぽく見せてくれていると感じました。
どこかコンプレックスに感じていた自分の身体をセクシーに見せてくれるものに出会ったのです。
それからというもの、私は下着の虜になります。
それに加えて、性的に色っぽく見られたいという感情を思春期が強く後押ししました。
ショッピングモールに入っている下着屋さんやしまむらやドンキの下着コーナーなどで買い集めるようになったのはそこから。
制服の下にこっそり紐パンをはくスリリングを覚えてしまい、それはそれは楽しかったです。(笑)
当時、デコラと呼ばれていたシノラー系のファッションも好きだったので
ドンキのアダルトコーナーに並んでるようなベビードールをレイヤードして着たりもしていました。
この頃は、完全にヴィジュアル的な表現にランジェリーを身に着けていたので本質的ではありませんが、確実に自分を形成する上で重要だったエピソードです。
中学生のころから漠然とデザイナーにあこがれていた私は、ファッションの道を志し進学。
卒業後はアパレルメーカーで販売員を経験した後に、何かクリエイティブな事がしたいと転職を決意。
どの道に進むべきか考える際に、これら幼少期からのエピソードが蘇り私を掻き立てました。
下着の知識はゼロの状態で、これだ!と思い今の世界に飛び込んだわけです。
下着に関しては一から勉強し、今も勉強中です。
知れば知るほど、ファッションとの違いがたくさんありました。
まず、誰に公開することもないので、似合う似合わないはあまり関係なくて、自分の価値観だけで判断できる。
洋服だと、あの子に会うから変なの着て行けないなとか、あの子よりいいもの着てたいなとか、
好きな子にセクシーと思われたいなとか・・・いろいろめんどくさい。
下着は、思い切り背伸びしたっていいし、思い切り手を抜いてもばれない。
私がそうだったように、コンプレックスを肯定してくれるものであり、メンタルヘルスに大きな影響を及ぼします。
ありのままの自分を受け入れ、愛してあげる。
それを手伝ってくれるのが下着、いえ“ランジェリー”だと思います。
誰かの目を気にする必要なんてありません。
ランジェリーとの間で育まれた “自身” は、いつしか外見にも表れてきます。
ちょっとランジェリーの魅力が抽象的になってしまいましたが、
これが私とランジェリーの出会いです。
こんな出会いを、たくさんの方々に提供できたらな・・・と思うのです。
Natsuki
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