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下着は人の心を語る

人外見から、“下着の好み” を想像ですることはできますか?

私は7年以上ランジェリーの販売に携わっていますが、これがなかなか難しいんです。

黒い服しか着ないけど、ランジェリーはフリフリのピンクを着たい人もいるし、

超ボーイッシュなのにセクシーなランジェリーが好きな人もいる。

かなり見た目とのギャップのある方が多いと感じます。


何故なら、ランジェリーは洋服と違ってそこまでTPOによって左右されることがない。

人前で披露するものではないので、誰かの目を意識する必要がない。

したがって、内面的な物がランジェリーには反映されていると思うのです。


さて、その内面とはどういったものか。

例えば、一見美しい容姿端麗な女性がいたとします。

トレンドを意識したファッションにハイブランドのバッグ、アクセサリー。

肌はお手入れされていて、メイクもばっちり、髪は艶々。

さぞかし、いい匂いのするフェロモン漂うランジェリーを身に着けてそう・・・と思いませんか?

これが残念、そうとは限らないのです。

意外と下着は、盛れればOKという感じで、ちょっと毛玉がついてしまってたり、ストッキングがビリビリに破けてたりすることもあるんです。

「完璧な美しい女性」「お高い女性」というイメージを、完全に外見だけで作り上げようとしていることがわかります。

人から良く見られたいという思惑、内面がわかるわけです。


逆に、見た目はボーイッシュで服はほとんどメンズを着るような女性。

化粧品にもほとんど興味はなく、とにかくセクシーで過激なデザインが好きだという方がいました。

驚くほどのギャップですね。

ランジェリーは高額でも好みのものを選んで、それが似合う体型になるためにとトレーニングまでしていました。

ビッグシルエットの洋服を着るので、誰からも気が付かれない、完全に自己満の世界というやつです。

もはや、性欲をランジェリーで満たしているともとれる程、彼女にとってのランジェリーは単なる下着ではないことは確かです。


また、統計的に見てお堅い仕事をしている人程、ランジェリー熱を注ぐ傾向にあると感じます。

お堅いというより、普段仕事で“女”を出せない仕事というほうがわかりやすいかもしれません。


逆に、普段から自由に着飾ることのできるファッション業界の方は、洋服がきれいに見える下着“機能性”や、いかにシンプルであるかというミニマルさを追求する傾向があります。


ランジェリー関係者は二極化しますが、私の周りの仲間達はショートへア率が高めです。

ランジェリーマニアはショートヘアに行きつくというジンクスがあります。(笑)

セクシーとか成熟した女性って意味を噛み砕いていくと、あまり作りこまないず自然体でいることになっていくのかもしれません。



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我々、il Felino. で取り扱っているランジェリーのほとんどが、

バストを盛るという機能がない、薄くてやわらかいペラペラのランジェリーばかりです。

これらを身に着けるには、「バストの形を作り、寄せて上げる」という概念を捨て、ありのままの自分の身体を受け入れる必要があります。

今までバストは寄せて上げて丸いものと教育されてきた私たちは、その固定概念の上で下着を身に着けています。

そもそも、他の選択肢があるという価値観すらないという人がまだまだ多いというのも事実。

これを伝えていくのも、私の役目であると自負しています。


例で挙げたように、外見から想像できないランジェリーの好み。

私は、お客様にランジェリーをおすすめする際に

外見でイメージを作らずに、お話をしてみて好みをイメージ化するようにしています。

そうするとほとんどの場合で、見た目とのギャップが生まれます。

ランジェリーにとって、ギャップというのは大切な要素です。



人は誰しも、男女を問わず “色気” に魅了されます。

どこに色気を感じるのか。どこで色気を表現するのか。

顔、身体、声、香り、所作、知性。

様々ありますが、どれを色気ととらえるかという考え方によって

身に着けるランジェリーが変わってくるのではないかと思います。



女性のはファッションに美容にと大忙しです。

あなたの価値観で最も重要なものはなんでしょう?


ランジェリーについて考えるきっかけになればなと思います。


Natsuki











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