インタラクティブなハンドリングから変化は生まれる(2/2)
この記事は、👇の続きになります。
前回は、肘の屈曲操作を例にして、関節が動くことの考え方や屈曲パターンを意図的にコントロールする必要性を解説しました。
これは、ハンドリングを行う上での患者さん側の身体に対する配慮みたいイメージです。
今回は、ハンドリングを行う上でのセラピスト自身の身体に対する配慮について解説します。
それでは、さっそく本題いきます。
🔶物体が動くとは?
前回の記事では、関節が動くというよりも骨と骨が動くことを意識すべきと解説しました。そこからもっと抽象度を上げて、"物体が動くとは"ということを考えていきます。
ハンドリングは「取扱い」「操作」という意味を持ちます。患者さんの身体を他動的に操作することは、すなわち身体という物体を操作すること、動かすことです。
ここで、改めて物体が動くというのはどうゆうことかを考えておくことには意味があると思っています。
物理の世界には「ニュートンの運動の3法則」があります。一応振り返っておきます。
前回の記事の文脈を引き継ぐために、肘の屈曲で考えていきましょう。止まっている前腕の動かすことで屈曲が成り立ちますが、止まっているということは力が釣り合って、慣性よって止まり続けていることになります。
その止まっている前腕にセラピストが加速度を与えることで前腕が動き出します。前腕に直接的に加速度を与えるのはセラピストの手になります。
では、セラピストの手そのものを動かす動力はなんでしょうか。
ぼくは肩甲骨だと思っています。
🔶肩甲骨から押そう
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