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上位胸郭のアライメントと下部体幹の安定性の関連について

✅この記事でわかること
ASLRに左右差がある時に最初にやるべきこと

✅結論
・いきなり腹横筋や多裂筋の運動はしてはいけない
・最初にやるべきは上位胸椎の正中化


こんにちは、理学療法士のTakuです。

整形外科で勤務したり、運動器に携わっているPTやOT、セラピストであれば必ずと言っていいほど関わるのが腰痛を主訴とした患者さんへの介入ですよね。

腰痛に対する評価・治療には、本当にたくさんの理論や手技、考え方がありますが、よく利用される評価手法にASLR(Active SLR)があります。

ASLRは、背臥位で下肢を15cm程度自動で片側ずつ伸展挙上したときの左右差を確認するもので、骨盤帯や下部体幹の安定性や固定性を評価する手法です。

よく、ASLRに左右差が認められた後、自動的に腹横筋や多裂筋が弱いと判断してこれらに対する介入を開始することが多いのですが、その前にやるべきことがあります。それが上位胸郭の正中化です。

この記事では、なぜ上位胸郭の正中化が重要なのか、そしてどのように達成するのかを解説します。

🔶上位胸郭と体幹の安定性の関係

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