亡くなった父が教えてくれたこと

2022年1月21日、最愛の父が急死しました。

68歳でした。

父が朝食を食べ終わり私と二人で談笑しているときに、胃が苦しいとお腹をさすり始めた。


「ちょっと背中を揉んでくれないか。」


「うん。」


父と私の最後の会話になりました。


コロナのせいで救急車に家族が乗る事は叶わなかった。救急車を母と二人で追いかけ、病院に着いた時には心肺停止の状態でした。


少し思い出話をさせてください。

父と母は遅くに結婚し、子供を望んでいましたがなかなかできませんでした。


「子どもはあきらめよう。」


そう決めた後に生まれたのが私でした。


「目に入れても痛くない。」


父はいつもこの言葉を言っていました。


父と私はコンビでどこへ行くにも一緒。


車で片道5時間以上かけて小樽のおばあちゃんに会いに行ったのは1歳の時。


二人で釣りに出かけるようになったのは2歳の時。


車の中では常におしゃべりをしてたくさん笑いました。暑い夏に車の窓を開けてドライブしながら、線路がつづくよどこまでもを一緒に歌い、途中休憩ではソフトクリームを食べるのがお決まりでした。


大きくなってからも車中泊で釣りに出かけたり、美味しい甘海老を食べに片道3時間かけてドライブしたこともありました。


一緒に父の趣味の畑作業をして作物の成長をを喜んだのも思い出です。


家族でもあり、友達でもあるような不思議な関係でした。


親なので子供と衝突することももちろんあります。


進路のことでは意見が食い違い、喧嘩になったこともあります。父に反対されるのが怖くて、大学を休学する際にはなかなか言い出す事ができませんでした。大学を卒業して安定した会社に勤めてほしいと言うのが父の願い。


私は、不安定な時代だからこそ大学を休学し、自分が信じた道で頑張りたいと考えていました。


父は安定した道ではなく、自分が信じた道を情熱を持って突き進んできた人でした。時には商社の営業マンとして、時には農家に指導をする技術者として活動してきました。若い時には有機農業を普及させるために、会社に所属せず活動していた時期もあります。だからこそ、安定していない道での厳しさや辛さを大切な娘には味わって欲しくなかったのでしょう。


口では反対しながらも、後に母から聞いた話では、

「俺に似たんだな。」

と得意げに話していたそうです。


なんだかんだ応援してくれていたのかな。


どんな時も全力で応援してくれて、私の幸せを願ってくれた大好きな人。


そんな父は突然旅立ってしまいました。


父、68歳。

娘、23歳。


早すぎるよ、、、。

これから一緒にやりたい事たくさんあったんだよ。


いつも実家を離れる時、もう帰るのか、と寂しそうな顔をするよね。


お父さんの喜ぶ顔が見たくて、今年は長めに実家に帰ろうって思っていたんだよ。

お父さんに畑のことたくさん教えてもらおうと思っていたんだよ。


二人で新幹線に乗って駅弁を食べながら日本一周したいって言ってたよね。私が働いたお金で叶えてあげようって思っていたんだよ。


まだまだそばにいてよ!どうしていなくなっちゃうの、、、。


少しでも油断したら発狂し、泣き叫んでしまいそうでした。


冷たくなった父の姿を前に、母はショックで立てなくなりました。

力の抜けた母を見ていると、母までどこか遠くに行っちゃいそうで、とにかく平常心を装いました。


私がしっかりしなきゃ。


私、頑張るからね。


人はこんなにあっけなく死んでしまうのか。


父はどんなに願っても帰ってこない。

二度ととただいまの声を聞くこともない。


せめて父が安心できるように1日1日を全力で生きよう。


生きているものはいつかは死ぬ。

今は元気な母ともいつかはお別れだ。

もちろん、自分の命もいつかは終わりがくる。


「なっつ、朝起きたら気合を入れて動かなきゃだめだ。」


「人間は苦しいときほど成長しているんだ。苦しくないときは退化しているときだよ。」


「とにかく大きな声で元気に迫力持って生きなさい。」


幼い頃から父が繰り返し言い聞かせてくれたことを思い出しました。


自分は本気で生きる事ができていただろうか。

今までの自分を振り返った時、全力で生きる事ができていない自分に腹が立ちました。


例えば、会いに行きたい人がいるのに、もうちょっと勉強してからじゃないと失礼かなと言い訳して会いに行かなかったり、ブログを書いたのに大した記事じゃないからと更新しなかったり。


ビビって行動しなかったことを心から後悔しました。

何をやっていたんだと、殴りたくなりました。


自分がこの世を去る時に満足したと言えるように、もっともっと本気で生きよう。


命を天秤に掛ければ恥をかくことなんて大したことじゃない。今のままだと挑戦していないことをきっと後悔する。


もっともっと挑戦して恥ずかしい思いをして、成長したい。


父が亡くなったことはとても悲しいことだけど、悲しさのなかに勇気も湧いてきました。


命のある限り、挑戦し続けよう。


これから挑戦したいことはありますか?

感想、意見などもらえたら嬉しいです。


                よもちゃん
























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