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11/8株式市況 ~ネット銀行の決算と株価を考える~

住信SBI銀の純利益28%増、4~9月 住宅ローン寄与
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB079TP0X01C23A1000000/
2023年11月7日 19:04 日本経済新聞
住信SBIネット銀行が7日発表した2023年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比28%増の122億円だった。経常利益は14%増の163億円。住宅ローンの手数料が伸びたほか、銀行機能を他業種に提供するバンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)の収益が増加した。
BaaS事業は提携先が増加したことで手数料収入が増え、経常利益は前年同期比4.8倍となった。円山法昭社長は「BaaS事業の収益は中長期的に(決済手数料など)デジタルバンク事業を超える」と話した。
住宅ローン実行額は前年同期比7%増の7722億円となった。代理店や、「ネオバンク」のブランドで小売りや交通など他業種に提供している銀行サービス経由での申し込みが増えた。日銀が金融引き締めに動いた場合の利益影響の試算も公表した。短期金利が0.1%上昇すると純利益が20%、0.25%の上昇で45%増えるという。

楽天銀行の純利益26%増、4~9月 金利収益増加が寄与
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0778X0X01C23A1000000/
2023年11月7日 18:40 日本経済新聞
楽天銀行が7日発表した2023年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比26%増の160億円だった。融資などの金利収益が19%増加したことが寄与した。経常利益は25%増の225億円。利ざやの大きいカードローンの残高が回復したほか、投資用マンションローンの残高が3月末比15%増えた。
住宅ローンの残高は減少した。永井啓之社長は「今後金利が上がって貸し倒れが増える可能性が高いため、実行を絞っている」と話した。
グループの楽天カードの債権を裏付けとした信託受益権も増やした。9月末時点の口座数が3月末比5%増の1437万となり、為替手数料も増加した。貸し倒れに備える与信関係費用は8億7600万円と、前年同期の2.1倍になった。保証をつけないカードローンの残高が増えたことなどが理由としている。

住信SBIネット銀行のBaaS事業が好調実績やノウハウ、アプリ開発力を生かしさらなる成長を目指す
https://paymentnavi.com/paymentnews/137285.html
2023年11月9日9:00 payment navi
住信SBIネット銀行は、2023年11月7日に2024年3月期 第2四半期決算説明会を開催した。経常利益は前年同期比+14.0%の163億円、純利益は前年同期比+28.2%の122億円、デジタルバンクは預金残高が前年同期比+15.4%の8.6兆円、貸出金残高が前年同期比+22.9%の 7.3兆円となった。
BaaS事業は、アカウント手数料、トランザクション手数料ともに提携企業増加により、飛躍的に増加した。特にトランザクションフィーは各NEOBANKで大きく伸びた。BaaS口座数は2023年3月末比26.8万口座増の108.7万口座となったが、「一方で口座獲得単価は適切にコントロールできており、高収益化が実現できてきた」と円山氏は成果を述べる。
提携先も上場大手企業を中心に拡大し、すでにローンチ済み15社に加え、提携合意済み5社が確定している。もともと来年度20社を目標としていたが、すでにその数字は達成できており、25~30が次のターゲットとなる。
具体的な事例として、2023年10月にスタートしたネット証券の松井証券では約150万口座と連携している。 松井証券口座開設とMATSUI Bank口座の同時口座開設率は約60%と高いコンバージョン率を誇る。同社のアプリ開発力が向上したことで、シームレスな連動が可能となった。

楽天銀、上期経常が25%増益で着地・7-9月期も28%増益
https://kabutan.jp/stock/news?code=5838&b=k202311070162
2023年11月07日15時30分 Kabutan
楽天銀行 <5838>[東証P] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.5%増の225億円に伸び、通期計画の445億円に対する進捗率は50.6%に達し、さらに前年同期の46.4%も上回った。
口座の同時口座開設率は約60%と高いコンバージョン率を誇る。同社のアプリ開発力が向上したことで、シームレスな連動が可能となった。

住信SBI銀、上期経常が14%増益で着地・7-9月期も18%増益
https://kabutan.jp/stock/news?code=7163&b=k202311070169
2023年11月07日15時30分 kabutan
住信SBIネット銀行 <7163> [東証S] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の163億円に伸びたが、通期計画の340億円に対する進捗率は48.0%となり、前年同期の48.7%とほぼ同水準だった。

さて楽天銀行と住信SBIネット銀行の上半期(第2四半期)の決算が発表されました。
決算の結果自体は良い内容でしたがその後の株価の反応は大きく分かれましたΣ(゚д゚;)

第2四半期の楽天銀行の160億円で住信SBIネット銀行は122億円でした。
当然ながら楽天銀行が住信SBIネット銀行より数字は良いのですがその業績の差が時価総額と比べてどうだったのかが株価を左右したのでしょう。
両行の最終利益で比較すると楽天銀行は住信SBIネット銀行の1.31倍の利益でした

ところが前営業日の11/7終値で比較するとかなり楽天銀行の時価総額が割高です(´・ω・`)
単純に株価で比較すると楽天銀行は住信SBIネット銀行の1.84倍の時価総額でした。利益差で考えるとどうしても楽天銀行の割高さが目に付いてしまうということです。
以前からすでに楽天銀行は割高で、住信SBIネット銀行は割安な状態が続いてたんでその点についてはこのブログでも何回か指摘しているまさにその通りですφ(.. )

楽天銀行:4,515億円
住信SBIネット銀行:2,441億円

さらに11/6は楽天銀行は2,700円を超えてたんで時価総額はMAX4,786億円でした。
同日における住信SBIネット銀行の時価総額は2,496億円だったので1.91倍の差でした・・・。

ここまで考えたらわかる通り、確かに楽天銀行は住信SBIネット銀行より業績が良いですが、時価総額が1.8倍とか1.9倍の差がつくほど良いわけではありませんΣ(・ω・ノ)ノ
ちなみに両行の株を常に持ってるので割高感が強いか、あるいは割安感が強いかは場中の株価を見ればその場ですぐ算出して判断ができます。

楽天銀行は確かにいい銀行だけどまだ上場してすぐで決算も想定内の結果が出てるだけ。
少し上げ方が早いというか、織り込みに行くのが早いなという印象を持ってますΣ(゚д゚;)
それはもしかしたら、楽天銀行という会社に自分が思っているよりもはるかに大きな成長余地や将来性があるって事なのかもしれませんΣ(゚д゚;)

時価総額が将来の目標価格に達するまで4~5年とかこれまで書いていますが、実際には2020年以降からネット銀行の成長速度は加速しているのでもっと早く目標株価に達してもおかしくないなとも考えています。

両行の時価総額を見てると住信SBIネット銀行の割安感がまだ強くあります。
ただ楽天銀行の株価が下がってしまえば住信SBIネット銀行の相対的な割安感が解消してしまうので、必ずしも住信SBIネット銀行が絶対上がるって意味ではないです。
楽天銀行の時価総額が4000億円を維持してる限りは、今の住信SBIネット銀行の時価総額は相対的な割安感を感じるので少しでも下がればどんどん買い増ししてく予定です。
テクニカル的にも上昇トレンドに転換してる感じなのでその点もプラス評価ですね。

楽天銀行(5838) 2,461円 -127円 (-4.9%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=5838
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5838.T/chart
時価総額:4,294億円
来期業績予測:経常利益445億円、最終損益315億円
短期的な値動きはさておき長期的には今後も大きく成長するものと強く期待してます(´∀`)
成長余地が大きいので4~5年もすれば大手地銀クラスまで業績を伸ばすだけでなく、時価総額においても大手地銀クラスまで伸びるものと期待しています。ただ、個人的には足元の成長に比べて株価が上がるのがちょっと早すぎると感じてます。
あまり過熱するのは望まないので、じっくり時間をかけてでも目的としている時価総額(7,500~1兆円)まで伸びて行って欲しいところです。
長期ホールド分は残したままですが、10月に押し目でガバッと買い増ししたポジションは2,600円超えたとこで全部売ってしまってポジションは大きく減少しますた。
目先ではどう動くかは不明ですが2,200~2300円に押したらさらに買い直すつもりです。

住信SBIネット銀行(7163) 1,565円 +58円 (+3.85%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=7163
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7163.T/chart
時価総額:2.568億円
来期業績予測:経常利益340億円、最終損益234億円
本心では楽天銀行を上回るレベルまで成長できる潜在力は秘めてると思っています。
特に楽天銀行よりも先行してるBaas事業が今後どれくらい伸びるのか、またどのくらい成長余地があるのかで将来の時価総額も変動しそうですφ(.. )

正直なところBaas事業そのものが非常に新しい分野なので、その将来性や成長規模があまりわからないというか把握しにくいってのが悩む点です。
ただ住信SBIネット銀行が最近開示してる資料を読んでると、自分が以前思っていたよりもかなり規模が大きく期待できる分野じゃないかと感じてます
4~5年もすれば中堅上位~大手地銀クラスまで成長し、時価総額(6,500~7,000億円)を期待してましたが、最近はもっと上を狙っていいかなと考えてます。

<以下は過去の関連記事です>
2023年10月16日
10/16株式市況 中東の地政学リスクで一時700円の下げ

https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2023-10-16.html

2023年10月13日
ネット銀行 2024年3月期1Q(2023年4月~2023年6月) 第1四半期業績比較

https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2023-10-13.html

2023年06月23日
ネット銀行 2023年3月期4Q(2022年4月~2023年3月) 通期業績比較

https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2023-06-23.html

2023年02月26日
ネット銀行 2023年3月期3Q(2022年4月~2022年12月) 第3四半期業績比較

https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2023-02-26.html






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