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MBTIとは?


MBTIとは

MBTIとは、マイヤーズ=ブリックス・タイプ指標(Myers-Briggs Type Indicator)の略称で、人間の性格を16のタイプに分類する性格診断です。

スイス人の心理学者カール・グスタフ・ユングのタイプ論を基に、1962年に、アメリカ人のキャサリン・クック・ブリッグスと娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズによって開発されました。

MBTIは、自分の性格や他者の性格を深く理解する上で、有益なツールとして、世界中で広く利用されています。ただ、あくまでも性格診断のひとつであり、絶対的な判断基準ではありません。性格を判断する上での、ひとつの指標として利用することが望ましいです。

・内向型(I)/外向型(E):エネルギーの向き
・感覚型(S)/直観型(N):情報の収集方法(知覚機能)
・思考型(T)/感情型(F):意思決定方法(判断機能)
・判断型(J)/知覚型(P):物事の進め方

MBTIは、上記の4つの側面にて、ペアとなる指標に基づいて、どちらを指向しやすいかを判別して、16の性格タイプに分類します。
ペアになっている指標をどちらかを取って、アルファベット4文字でタイプを表現します。(例:ISTJタイプやENFPタイプなど)

性格的特徴を読み取る方法

・性格の定義

性格(せいかく、英: Personality)は、生物学的・環境的要因から進化する行動、認知、そして情動パターンの特徴的な集合として定義される[1]。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

つまり、性格とは「認知、感情、意思、そして行動の傾向」と言い換えることができるでしょう。

・性格的特徴を読み取る4つの側面

エネルギーの向き:内向型(I)/外向型(E)
情報の収集方法(知覚機能):感覚型(S)/直観型(N)
意思決定方法(判断機能):思考型(T)/感情型(F)
物事の進め方:判断型(J)/知覚型(P)

MBTIでは、性格を読み取る方法として、上記の4つの側面からアプローチしています。
世界を自分の内側と外側に分けて考えます。そして、どちらにエネルギーが向いているかによって、自分の内側ならば(I:内向)自分の外側ならば(E:外向)として考えます。
認知する過程を、知覚機能(S:感覚 or N:直観)判断機能(T:思考 or F:感情)に分けて考えます。
さらに、知覚機能と判断機能が、自分の内側か、自分の外側で働くかによって、下記のように、4つ(S:感覚、N:直観、T:思考、F:感情)をさらに2つずつ(I:内向 or E:外向)に分けて、8つの心理機能として定義しています。

・8つの心理機能

Si:内向的感覚 と Se:外向的感覚
Ni:内向的直観
 と Ne:外向的直観
Ti:内向的思考
 と Te:外向的思考
Fi:内向的感情
 と Fe:外向的感情

MBTIでは、8つの心理機能のうち、どれが優先されるか、どれを好んでいるかという傾向が、性格の違いを決めると考えます。
言い換えれば、認知する過程で、知覚と判断が、どちらを向いているかの傾向の違いを重要視して、タイプ(型)として定義していると言うことです。

4つの側面について

・エネルギーの向き 

 物事を捉える時に、関心や意識が向く方向のことを表します。

 内向型(I)/外向型(E)

内向型(I)は、自分の内面の価値観や考え方に沿って、意思決定する。
よって、外部に影響されにくい。
内面における物事(考えること)が、エネルギーの源になる。
話すよりも聞き手になりがち。人を誘うより誘われる側。

外向型(E)
は、自分の外の環境や周りに注目し、意思決定する。
よって、外部に影響されやすい。
外界における物事(人や行動への関心)が、エネルギーの源になる。
口を開いてから、頭を使う傾向がある。人を誘う側。

要するに、内向的な人にとっては、自分の内側の世界(内面)への関心が高い。外向的な人にとっては、自分の外側の世界への関心が高いと言うことです。

・情報の収集方法(知覚機能) 

 情報の受け取り方や解釈の方法を表します。

 感覚型(S)/直観型(N)

感覚型(S)は、具体的な事実やありのままの感覚を重視する。
将来の可能性よりも、過去の経験を元に考える。(現実主義的

直観型(N)
は、抽象的な概念(本質的な部分、全体像、関連性など)や意味を重視する。過去の経験よりも将来の可能性について考える。(理想主義的

言い換えると、感覚型(S)は、現実的で、具体的な情報を信用します。過去と現在の出来事が重要である。直観型(N)は、可能性や抽象的なアイデアに興味がある。未来の出来事を予測することが重要であると言うことです。

・意思決定方法(判断機能) 

 判断や意思決定の方法を表します

 思考型(T)/感情型(F)

思考型(T)は、論理、客観性(合理的、効率的)を重視し、人間関係の調和や感情についてはあまり考慮しない。

感情型(F)
は、どのように感じる(好き・嫌い、快・不快)のか、価値観、主観性、を重視し、論理や客観性をおざなりにすることも多い。

まとめると、思考型(T)は、「論理と公平さを重視すること」を決定の基準とする。感情型(F)は、「他人の感情や価値観を尊重すること」を決定の基準とすると言うことです。

・物事の進め方 

 物事に対するアプローチや態度を表します

 判断型(J)/知覚型(P)

判断型(J)は、計画どおりに実行することを重視し、途中で投げ出しません。しかし、融通が効かず、臨機応変に対応するのが苦手です。(目的ありきで計画する)

知覚型(P)
は、状況に応じて、即興で対応することができます。しかし、計画を最後まで実行するのが苦手です。(目的自体を探索する)

まとめると、判断型(J)は、構造と計画性を好み、予測可能さと一貫性を好む。
知覚型(P)は、自由と柔軟性、自発性を好み、変化と新しいアイデアを好むと言うことです。

8つの心理機能を使用する優先度について

・心理機能を使用する優先度

・主機能(第1機能)
 子供の頃から発達しており、 その人の中で最もよく働く機能。
・補助機能(第2機能)
 主機能の次によく発達しており、 主機能を補うように働く。
・代替機能(第3機能)
 補助機能が上手く主機能を補助できない場合、
 補助機能に代わりに主機能を補助する役目を持つ。
・劣等機能(第4機能)
 そのタイプにおいて最も不得意な機能とされている。

8つの心理機能(Si,Se,Ni,Ne,Ti,Te,Fi,Fe)のうち、最も発達する心理機能を、主機能とする。
主機能に対して、内向-外向、知覚-判断において、バランスをとるように、補助機能が発達する。
主機能と補助機能の組み合わせによって、長所としての性格的特徴が現れる。
さらに、主機能と補助機能の組み合わせと、内向-外向知覚-知覚 or 判断-判断において、真逆の心理機能が、劣等機能代替機能の組み合わせとなる。

例)INFPタイプの場合

主機能 :Fi:内向的感情  (内向)(判断機能)
補助機能:Ne:外向的直観(外向)(知覚機能)

代替機能:Si:内向的感覚  (内向)(知覚機能)
劣等機能:Te:外向的思考 (外向)(判断機能)

「情報を収集して(知覚)、意思決定をする(判断)」という認知する過程で、
知覚-判断のうち、どちらかが自分の内側で働けば、もう片方が自分の外側で働いていると考えます。

性格タイプを診断したい方へ

インターネット上には、MBTIの診断を無料で受けられる多数のサイトやアプリが存在します。その中でも、”16Personalities“は、わずか10分程度で診断を完了できるという特徴を持っています。興味ある方は、上記のリンクを参照して、診断してください。

注)”16Personalities“は、厳密にはMBTIではないらしいです。
あくまでも16Personalities≒MBTI」なので注意が必要です。
また、「MBTI®」(正式なMBTI)を受けたい場合は、
日本MBTI協会を参照して下さい。


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