飛鳥Ⅱで航く【小笠原クルーズ】小笠原寄港編
こんにちは!
前回に続きまして、飛鳥Ⅱで航く【小笠原クルーズ】。
小笠原寄港編をお届けいたします。
ブイ係留
島民の貴重な交通手段であり、小笠原へ観光へ訪れる方も乗船する定期船「おがさわら丸」は、父島二見港の岸壁に直接船体を横付けるようにして停泊します。
しかし、飛鳥Ⅱは全長241m(おがさわら丸は全長150m)。
おがさわら丸のように岸壁に付けることはできないため、湾内で飛鳥Ⅱをロープで固定して停泊します。
これをブイ係留といいます。
飛鳥Ⅱから垂らされたロープをブイに固定することで船を停泊することができるのです。
時間はAM6:30頃。
ブイ係留作業のスタートです。
ブイは海底に向かって固定はされているものの、風や船が近くを通ると波が立ち、動きます。ただ、動かないと大きな船とブイを繋ぐロープがピンと張り詰めてしまい、ロープが切れてしまうといった事故につながってしまうのです。
ブイ係留には、飛鳥Ⅱから伸びるロープを受け取った上で、ブイに固定する作業が必要となります。不安定に動くブイに飛び乗って作業を行うのは、父島の漁師たちです。
飛鳥Ⅱ船上からはキャプテンを筆頭とした船員が、
海上には漁船に乗る飛鳥Ⅱ船員と漁師たちが、シーバーを用い連携をとりながら作業を進めます。
【どこまで飛鳥Ⅱに漁船で近付きロープを受け取るか】
【ロープをどれくらい出すのか】
父島への上陸を今かいまかと待ちわびている方たちでわくわくムードの船内に対して、実は緊迫した作業が朝早くから行われているんです。
上陸までのお時間は、しっかり腹ごしらえをしたり小笠原の強い日差しに備え日焼け止めを塗るなどやることはたくさんですが、ぜひこのブイ係留作業も客船ならではですので是非デッキに出てみてくださいね!
飛鳥Ⅱのような大きな船は、突然の強風などにより流されて座礁寸前といった危険も可能性としてはあり得るのです。
飛鳥Ⅱよりも先に小笠原へ向けて出港し、ブイ係留を助ける役目をする船がいます。
それがタグボートです。
漁船やタグボート、停泊までに様々な船が協力して父島への上陸を可能としているんです。
父島に上陸したら①
湾内に停泊する飛鳥Ⅱから、父島上陸まではテンダーボートか漁船で移動します。これを通船と呼びます。上陸する場所は「青灯台」という場所です。
無事に父島へ上陸した皆さまを迎えてくれたのは、数週間前に孵ったばかりの子ウミガメ!
今回のクルーズでは、小笠原のプロとして、小笠原海洋センターの運営団体スタッフの方が飛鳥Ⅱに乗船し、寄港地紹介を行いました。
小笠原海洋センターはウミガメの保護・飼育をしているため、寄港地紹介を見聞きした方は、父島上陸後にウミガメに会えるのを楽しみしていた方も多かったようです!
父島に上陸したら②
オプショナルツアーに事前に予約されている方や個人でツアー予約をし参加する方、自由に父島島内を散策する方など、皆さま様々な時間を上陸中にお楽しみいただけます。
NLスタッフも上陸後、青灯台から程近い、島の中心街「大村地区」を散策していると、飛鳥Ⅱで父島にやってきた方に加えて、おがさわら丸で父島にやってきた方もいらっしゃいました。
NLスタッフが見つけた、おすすめ撮影アングルを2つご紹介!!
↑こちらは大神山公園を、大村海岸へ向けて進んだところから📸。
↑こちらは、計299段の石段をのぼったメイン展望台から📸。
どちらも徒歩圏内で行けますので、上陸した際には散策してみてくださいね。
定期船 ”おがさわら丸”とのコラボレーション
夏の時期(7月中旬~8月中旬)は、おがさわら丸が通常の1週間に一回よりも運航頻度が多くなる、通称「着発」という運航になります。
飛鳥Ⅱが父島に到着した7月24日は、おがさわら丸が父島に到着と父島から出港する日。
二見湾に停泊する飛鳥Ⅱの横を、東京 竹芝へと向かい出港したおがさわら丸が通過する瞬間が!
すれ違う船同士による汽笛の交換が行われて「船って…エモいが過ぎる」と呟いてしまいました。
\いってらっしゃい!!!/
7月24日・7月25日と父島に停泊した飛鳥Ⅱも出港の時が。
ブイ係留と通船でお世話になった漁船に見送られて飛鳥Ⅱは東京へと向かいます。
小笠原から出発するときの挨拶は「さようなら」ではなく「いってらっしゃい!!!」
「また戻って来いよ」の気持ちが込もった、あたたかな挨拶です。
見送られる飛鳥Ⅱデッキから漁船たちを見守る皆さんは、漁師さんたちへの「ありがとう」と「また来るね!」をお伝えしていました。
少しでも客船での小笠原クルーズの雰囲気が2つの記事を通して伝わっていることを願って…。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また次回のnoteでお会いしましょう◎