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比文でポップカルチャー研究してみた所感

こんにちは初めまして、比文4年のなっちゃんと申します。比文アドカレ、12/18の記事です。あまり社交的ツイッタラーではないのでご存じない方も多いと思います。自己紹介します。

比文20生、表現文化領域文化創造論コース、BLドラマ研究で卒業したい人
サークル関連:打楽器アンサンブル筑打!(つくだ)代表、吹奏楽団44期、つくばリサイタル(もうほぼ行ってない)、とある軽音サークル
趣味:打楽器・ドラム(ずっとやってる)、洋裁・手芸(バイトもしてる)、ファイアーエムブレマー、腐女子
人生:アイカツ!の大空あかりを一生最推しとする誓いを立てている

さて、比文

に来て迷子になった皆さん。やりたいことがわからん、とりあえずポップカルチャー研究でいいかな……となる人がきっといると思います。全然いいと思います。私も最初は、BL研究なんてするつもりなかったです。高校の時、大学の先生がわざわざ高校に来てくださって筑波大学の説明を聞く機会がありまして、その時の

おじさま先生がしてくださった比較文化学類の紹介を今でも(うろ)覚えてます。
「色んなことをしている人がいます。漫画研究とかも多いです。私が聞いた話だと、ボーイズラブ研究?とか…」
どうして。学類紹介でボーイズラブ研究。他にもっとあるでしょうに。この時の私は流石にBL研究なんてしないわ、と思っていました。

なぜ、BL

研究を選んだかといいますと、他に自分には何もなかった(と思い込んでいた)からです!わーい!なるべく苦しまずに、楽しくやれることといったら、私にはBLか打楽器しかありません。幸い、比文には先輩が脈々と残してきたBL卒論がたくさんあります。先輩の卒論を読み、論文を読んでいくと、すぐにBL研究が決してイロモノ研究などではないことを知りました。
 BLとは、女性が表現の中で手にした、抑圧からの解放の形の一つです。例えば、対等な関係の恋愛を描くために男女ではなく男性2人で描いたり、自分の性を気にすることなくポルノを楽しめるように、男性同士の恋愛に自身の欲求を仮託した結果が、BLジャンルの盛り上がりの要因だと言われています。男性は、エロ本を読んだりFANZAでお気に入りを集めたりしても、特に責められることはないですよね。でも女性がポルノに触れることを「はしたない」と考える人はいまだに大勢います(堺市立図書館のBL図書排除事件など)。私にもこれが内面化されていて、ポルノを読み漁る口実に「腐女子」を使っている自覚があります。本当は男同士だけじゃなくて、TL(ティーンズラブ)も、男性向けエロも好きです。ぼっちちゃんには付いてると思います。でも、腐女子じゃない人がポルノ読んでることを公言するのって、まだ難しくないですかね……?腐女子だって、ついこの前までみんな隠れてたんですよ。

では、卒論

に、心残りなく全力で取り組めたかというと……無理でした!7月、8月くらいに実写BLドラマを見漁ったんですけど、なんか嫌になっちゃって……。元々BLドラマがめちゃくちゃ好きなわけでもなく、だからこそイケるかなって思ったのですが、BLドラマってまだ全然良作が少ないんですよね。作品として、見てられないものも多く。ここを頑張れる人は普通に強いので、誇っていいです。
 あとこれはポップカルチャー研究を始めたい人たちに先に知っておいてほしいことなのですが、卒論を書くとどうしても「考察厨のまとめサイト」に陥りがちです!ちいかわ考察動画見てたら、あれ、私の卒論と何が違うんだろう……って苦しくなりました。これをうまいこと、回避してください。私は半分諦めてます(泣
 でもやっぱり、知識を持って作品と向き合うことは、作品への理解を深められるので、今までよりもっと興味深く見れるようになります。例えば『抱かれたい男1位に脅されています』ってBL漫画があります。私が中学生の頃からBLコーナーに並んでいたので、もうすっかり人気古株作品ですね……。ここまでBLの「お約束」をしっかり守った作品が売れていることを、ずっと不思議に思っていました。第一話からレイプ。当然拒絶するんですけど、割とすぐ受け入れて、しかもそこに「愛」が芽生えてしまうんですよね。これが「BLファンタジー」の一例です。究極の愛の表出として「愛ゆえのレイプ」(溝口(2015))があり、BL愛好家はこの「お約束」が愛情表現のレトリックであることを知っているから、読めるんです。
 それが!(ここから『だかいち』9巻ネタバレ含みます⚠️)なんと連載10年目にして!攻めのチュン太くんが最初のレイプを謝罪したんです!!これはちょっと、想定外だったというか……。他にもレイプから始まるBLってたくさんあるんですけど(私の最推しBL『ファインダーシリーズ』とかレジェンドBL『純情ロマンチカ』とか)、こんな正面切って謝罪したシーンは初めて見た気がします。
 BLがブームになるとやっぱり、この「お約束」の前提を知らない人にも作品が届くことになるので、そろそろ「お約束」を見直す時代が来たということだと感じました……。こんな風にBLを読む視点が得られたのは、自分にとってプラスだったかなあと思ってます。

なっちゃんのおすすめBL

①『ひだまりが聴こえる』シリーズ 
 読んでくれ、全巻貸すから。そして私と一緒に号泣しましょう。聴覚障害を扱った作品としてめちゃくちゃよくできているのではないかと、素人ながらに思います。
②『ファインダー』シリーズ
 官能系BLとスパダリ代表でお馴染み。エロもすごいんですけど、最近は戦闘描写に力を入れまくっていらっしゃいます。エロいける人、big loveを摂取したくなったら、おすすめ。
③『ギヴン』
 とりあえずサブスクでギヴン(劇中バンド)とセンチミリメンタル(主題歌、楽曲提供)を聴きましょう。女オタクに刺さります。推しカプを妄想しながら聴くのも良いです。そしてアニメを観て、劇場版前作を予習し、1月公開の映画に備えましょう。簡単に言うと、ぼざろの男版です(大嘘)

そして、宣伝ッッ!

打楽器アンサンブル筑打!‘23
つくばカピオにて、2024年2月18日(日) 14時開演です
チケットは無料ですが、事前予約をお願いいたします🙇‍♀️
(ポスター画像からチケットサイトに飛べます)
精一杯、楽しんでもらえるコンサートを作ってまいりますので、ぜひお越しください🥁🪘🪇(Twitter:@tsukubaperc
とてもかっこいいなっちゃんと、とてもかっこいいみんなが見れます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました〜!!

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