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【書評】Cory Mikesell: PLO 3BET POTS GAME THEORY AND PRACTICE

はじめに

みなさんお疲れ様です!梨です。

モチベが続くうちにNote執筆続けていきます。

今回はPLO4の学習のために購入した書籍について、せっかく読んだので紹介してみようと思います。
相変わらずニッチな情報ですが、誰かの参考になれば嬉しいです!

本について簡単に紹介

今回紹介する本はこちら!

Run it onceのEliteコーチであるCory Mikesellが書いたPLO 3B Pots:Game Theory and Practiceです。

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公式の紹介&販売ページはこちら
https://www.ploquickpro.com/3betpots-spv1?ref=products

Run it onceのForumでも紹介されています
https://www.runitonce.com/plo/new-book-release-plo-3b-pots-game-theor/

PLO4の3BETPOTに焦点を絞って戦略を解説した書籍になります。

お値段なんと$1497
詐欺まがいの情報商材を彷彿とさせるような気合の入った価格設定です。上記のForumでも値段が高すぎるとコメント欄が少し荒れています...

本の概要

この本は前半と後半の2段構成になっており、それぞれについてざっと紹介します。

目次は下記であり、全211ページです。

前半部について

前半部は教科書です。各ポジションやSPRにおける戦略の概要の紹介で、シチュエーション毎に何を考えればよいかがまとめられています。
また、MDFやIndifferenceなどの概念についても改めて説明されています。

後半部について

後半部は言わば実践編です。
さまざまなシチュエーションを取り上げて、MonkerSolverの結果を基にどう対応していけばよいかを解説していきます。
扱うボードは様々で、また各ハンドがFlop→Riverに遷移するそれぞれで対応を追っていきます。

特徴的だと感じた点が2つあるので紹介します。

①単にMonkersolverの結果を紹介するわけではなく、なぜそのアクションを取るべきかの説明がメインの内容となっている。
➡ほかのスポットにも考え方が生かせるようにとのことです。筆者の思いが見て取れます。

②相手がOptimalな対応から乖離したときの搾取戦略について多く記述がある
➡現状、PLOにおけるSolverは普及しておらず、相手がOptimalなプレーから外れた場合の対応についての検討は検討者の力量による部分が大きいのが現状だと思います。
この本ではよくある相手の傾向に対してどうエクスプロイトすべきかがMonkerSolverの結果とともに示されています。

ざっくり総評

続いてざっくり総評したいと思います。

この本のいいところ

  • ガチでPLO4がうまくなりたい初心者ー上級者まで納得できる内容と感じた。
    →教科書的な内容から発展的なエクスプロイトまで内容が網羅されているので、おそらく誰が読んでも何かしら持ち帰れる内容はあるのかなと思います。

  • MonkerSoverの結果をベースとして解説が進むため、内容に信憑性がある

  • ノードロックしたGTO戦略についても学ぶことができる(おそらく現状他にはほぼ存在しない)

  • 文字ベースで200ページ分の情報がまとまっているので理解&勉強しやすい

この本のよくないところ

  • 値段が高い
    →とにかくこの点に尽きるでしょう。いい内容だし、筆者にしかおそらく書けないような内容も多くあるが、それでも1497$は高い…

  • 「読んで今すぐ3betpotマスターになれるチート本」ではない
    →値段を考えると少し期待してしまいましたが、当然そんなことはありませんでした。この本で考え方の基本や、実例のいくつかを理解したうえで、自分自身で座学を続けて理解を深めるところに価値があると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?少しでもこの本について知ってもらって、みなさんの参考になれば幸いです。

読み進めるに際に全訳も作成しているので、もしすでに購入されている方などで欲しい方がいればご連絡下さい。

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https://twitter.com/NassyPoker

ではまた!

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