Outer Wilds をざっくり全部ネタバレする(個人の考察込み)

こんにちは、この間Outer Wildsというゲームをクリアしました。
(Outer Worldsじゃないよ!)

あのもっぴんさんが劇オススメしていたので遊びたくなったわけです。

もっぴんさん
Downwellという超名作インディーゲームの開発者さん

結果的にかなりハマってしまいました。

以下のことに興味がある人は是非やってみてください
・宇宙
・量子
・ループもの
・ブラックホール/ホワイトホール
・斬新なゲームやりたい人
・インターステラー
・考察大好き
などなど。

かなり難解ですが探せばちゃんと答えが用意されている、噛めば噛むほど味がするゲームでした。ただめちゃくちゃ人を選ぶ感じのゲームですので、もし少しでも合わなそうだなと思った方は、頑張って合うようになってください。

自分はプレイして3時間くらいしてようやく面白さに気付き始めたので、やってみるまでわからないですよ!

ストーリーが死ぬほど面白かったのでこんな記事を書いてしまいました。

さて、この記事はゲームを一旦クリアして
「勢いでクリアしちゃったけど謎が残ってモヤモヤする〜」となっている人のための記事です。 

(ただしモヤモヤが増える可能性もあります。)

※ 本作は謎を解明することがメインのゲームなので、クリア前にネタバレを見ると9割程つまらなくなります。


正直に言うと、語彙力のない私が自分の考えをまとめる為だけのメモです。許して。だってあまりにも日本のプレイ記事がないんだもの...

間違ってたら優しく教えてください。


では、はじめます。


◆登場人種紹介

ノマイ - 科学力がパナい種族。宇宙を流浪する。
ハーシアン - 主人公の種族。目が四つある。

以下、時系列順に書いていく。

◆遠い昔遥か彼方の銀河系で

ノマイ、謎の信号をキャッチする。
信号が眼みたいなイメージだったから「眼」と呼ぶ。
ノマイの探究心は底知らずなので信号元に行こうとする。

そんで主人公たちハーシアンのいる星系に飛んでくるけど、宇宙船が「闇のイバラ」に捕まって、脱出ポッド3機で逃げる。

闇のイバラ
めちゃくちゃでかい木で出来た惑星。
その中では空間が木によって操られ、しっちゃかめっちゃかになってる。どこでもドアとガリバートンネルが合体してそこら中にあるような感じ。
「本作唯一の敵」である巨大アンコウがいて、こわいよ

脱出ポッドのうち一機はイバラに閉じ込められ、一機は「脆い空洞」、もう一つは「燃え盛る双子星」に不時着。イバラのポッドは残念ながら悲しい最後を迎えたけど、ほかの2機は持ち前の科学力でなんとか生き残る。

脆い空洞
中心にブラックホールがあり、その周りを脆い地表が覆っている惑星。

燃え盛る双子星
太陽の近くにある惑星。「灰の双子星」とニコイチになって太陽の周りを回っている。

◆その何年か後

「眼」の信号追ってきたけど何処にもねぇじゃん!
頑張って観測しようとしたけど見つからない。ショック!

とりま 星系で色々実験するノマイたち。
「脆い空洞」にはブラックホールがあって、その中に入ると遠くにあるホワイトホールから出てくる。

ブラックホールに入る一瞬の間、ホワイトホールと両方に同時に存在することが判明。つまりホワイトホールから出てきたらちょっと前の時間に戻ってるわけだ!

「あれ?これ過去に戻れるんじゃね?」

過去に戻れると言ってもほんの少し前なので、何分も前に戻るには物凄いエネルギーが必要だと分かる。
つまり、今使ってるブラック/ホワイトホールはタイムリープするにはショボいから俺たちでそれに勝る環境を作りたい!

もし過去に何度も戻れるのなら、観測機を何回も飛ばして「眼」の場所を突き止められるかも!

そこでノマイ、考えます。

「太陽を超新星爆発させてそのエネルギーを使おう」

!??
ヤバくね、それ。みんな死んじゃうじゃん。

「大丈夫、超新星爆発のエネルギーを使って22分前の自分に記憶を送るから眼の場所が分かり次第、ループから抜け出せば良いんだよ!」

???

つまりこう。

while(true){ //ノマイの考えたループ開始

 眼の座標を探る探査機を発射();
 
 if(眼の座標判明){
  ノマイに記憶を送る();
  break; //ループから抜け出す。
 }

 太陽を超新星爆発させ、そのエネルギーで過去に探査機のデータを送る(22分前に);

}//最初に戻る

なるほど。これならいつかは眼の座標わかりそうだね。
しかも判明したら記憶を送る形式だから、ループを始めた本人視点で見ると一瞬で終わりそうだ。

これが「灰の双子星プロジェクト」じゃい!

余談 (分かりにくいので読み飛ばしてOK)
え...でも無限ループしても眼の座標わからなかったらどうなっちゃうんだろう...気になるよね。
プロジェクトを実行した本人にとって、無限に失敗した場合には「座標は判明しなかった現実」になり、成功した場合には「最初から成功した現実」が現れると思う。つまり失敗した場合は単純にプロジェクトをやめればループから抜け出せるはず。プロジェクトをやめられる人がいればだけど...

※まだまだ主人公たちは出てきません。

◆準備するノマイたち

本当に色々な材料が必要なので、ブラック/ホールホワイトホールの原理を利用したワープシステムを開発して各星々とリンク!

◎各惑星でやったこと一覧
「脆い空洞」でワープシステムを開発
「燃え盛る双子星」でエネルギー研究
「巨大の大海」で記憶を飛ばせる彫刻を作成。それと衛星軌道上に探査機を送る為のステーションを配置。
「木の炉辺」で良い感じの素材ゲット(主人公の星)
「灰の双子星」に全星々とのワープシステムを設置。彫刻も配置して記憶を飛ばせる準備ばっちし。

そして「太陽ステーション」建設。これで太陽を超新星爆発させる

ノマイすごいなぁ。

◆実験開始

失敗!!
太陽ステーションが思うように働かず超新星爆発させられない!ショック!科学力凄くても失敗は誰でもしますからね。仕方ないね。

◆侵入者、襲来

実験失敗したノマイたちは落ち込む。

でも突然謎の信号をキャッチして大喜び!なんか彗星がこの星系にやって来た!勿論見に行く。

彗星の中身は「物凄く圧縮された有害物質」で、爆発したらこの星系を一瞬で覆い尽くすレベルのやばいやつだった。

爆発してノマイ全滅!

かなりあっけない終わりを迎えました。死ぬときは死ぬもんです。慈悲はない。シェルターとか色々準備しようとしてたけど間に合わなくてみんな死んじゃった。

後にこの物質は「幽霊物質」と呼ばれる。


....そして何年も経ち、幽霊物質も消えかけて来た頃。

◆ハーシアン爆誕!

主人公の種族であるハーシアンが現れた!
どんどん科学を発展させていくハーシアン。ノマイが残してくれた痕跡も活かしつつ、宇宙に行けるくらいには発展したぞ。

(とはいえ木材で出来た発射台にロケットなので意外とショボい)


◆太陽の寿命が来た。

ハーシアンが宇宙を探索するようになったけど太陽の寿命が来ちゃった!
ノマイの宇宙ステーションで超新星爆発は起こせなかったけど、太陽のライフサイクル(寿命)の終わりが来たので自然に超新星爆発が起きる!!!!

ということで、なんと、それを検知して「灰の双子星プロジェクト」が思わぬ形で作動!!!

先述の(探査機を飛ばす)ループが発生したのである。

そして9千回以上のループを繰り返し...

遂に「眼」の座標が判明した!!

...でも記憶を送るはずのノマイみんな死んじゃったし、
ループを止める奴がいないから終わらないんじゃね...??

そして、ここでようやく...


◆主人公の冒険がスタート!

ようやく主人公の出番が来たぞ!

太陽が超新星爆発をする22分前に主人公は目覚める。
主人公は今日初めて宇宙に出ることになったひよっ子宇宙飛行士だ。

初の宇宙飛行に出ようとした直前に、
博物館にあったノマイの彫刻が主人公を見て目が光る!

そう!なんと「灰の双子星プロジェクト」によって起動した記憶を送る装置がなんと主人公とペアになってしまった!!!

一体どうなってしまうんだ、、、!

while(true){ //主人公のループ開始

 主人公目覚める();

 if(???)
  break; //何をすればループから抜けるか分からない。

 太陽が超新星爆発して過去の主人公に記憶を送る(22分前に); 
    //眼の座標が判明したため、毎回記憶が送られる
    //死んてでも最初に戻る。

}//最初に戻る

このように無限にループし続けることになってしまったのだ。

余談
皆さんは過去に何度も戻れるとしたら何をしますか?
犯罪でもなんでもし放題じゃん!と思うかもしれませんが、一つ考えなきゃならないことがあることを知りました「他にも記憶を保持してる奴がいるかどうか」です。その場合、一気に地獄感が増しますよね。
本作にももう1人彫刻とペアになったハーシアンが出てきますが、ハンモックでずっと横になっています。


ちなみに毎回目覚めると「巨人の大海」で何か爆発が起こってるのを確認できるが、これはステーションが探査機を発射したことを示している。シャレオツな演出!

◆冒険

ここからはプレイヤーの番となり主人公を操作して上記の過去を掘り返していくこととなる。

◆量子の月

この星系には量子的な振る舞いをする月がある。複数の惑星に衛星として同時に存在するが、観測されると1箇所に定まる。そして同時に「眼」の衛星でもある為、ノマイはそれを利用して「眼」に近づこうとした。

主人公はそこで生きたノマイと出会う。そのノマイ本人は「月にいる自分の生死も量子的な振る舞いをしているから実際は死んでいるかも」と考えている。シュレディンガーのノマイじゃん。※正確に言うと、そのノマイは量子の月から出ずに残ったという"可能性"そのものである。なので量子の月の他の場所には死体もあったりする。

量子の月はそれぞれ対応している惑星の性質を反射しているようで、対応する惑星と似た見た目をしてる。

◆各惑星の不思議な岩

量子の月同様、物体そのものが量子的な振る舞いをする不思議な岩。
観測しないと勝手に移動するし、観測してると動かない。
(SCP173っぽいよね。実際背後に岩が来るとマジでビビる。)

量子の月と同じ物質で出来ている。
岩の上に乗って観測をやめると、乗った人ごと移動出来たりする。(乗った物質も量子的振る舞いをするようになる!) 

これを利用して「量子の月にある塔」が作られたっぽい。ノマイすげー

量子の月にある塔
月を別の惑星に移動させるための装置。
観測をやめることで別の位置に移動することを利用している。


◆結局どうなったの?

主人公ついに「眼」の座標を記録した装置を発見!
その座標を「闇のイバラ」内にある宇宙船に入力してワープ!

ワープするには船にエネルギー足りなかったから「灰の双子星プロジェクト」で使ってるコアを持ってきた。
プロジェクトのコアを取ると記憶が過去に送れなくなるのでループから抜けることになる。この状態で主人公が死ぬとループが起こらず超新星爆発するだけのゲームオーバーに...

◆「眼」に遂に到着!

眼の中に主人公が入った結果、量子の月と同様、眼は主人公のことを反射するようになった。なので主人公の記憶にある「自分の惑星」や「お話したハーシアンたち」が具現化された。

そして、太陽が超新星爆発を起こす様を眼から眺める主人公。

他の星系も次々と爆発してゆく。
宇宙が終わりを迎える様を見届ける主人公。

(なんか演出が凄いぞ!)

結局主人公は「ループの中で生き続けること」や「超新星爆発を防ぐこと」はせず「宇宙の終焉を眼から見届けること」を選んだのであった。

シュタゲで言ったらまゆしぃの死を受け入れるエンド。
タイムループものでそんなラストは珍しい感じはする。
うっかり何も考えずそうなっちゃったかもしれんけど。

もはや宇宙には主人公1人だけになってしまった。

具現化したハーシアンたちと焚火でセッションする演出が入り、新たな宇宙をビッグバンで爆誕させる。 (宇宙創っちゃったやべー!)

ノマイは過去に「眼の信号は宇宙より古い」と結論付けていたが、その理由がこれで分かる。つまり宇宙は終わりと始まりを繰り返していて眼は宇宙が始まる前から存在したのだ。

眼を通じて誰かが観測することでビッグバンという結果に収束させる。眼とは言わば宇宙を生み出す装置であり、次なる宇宙の創造のため眼は観測者を必要としていた。

ゲーム終わり。感動だね。

自分の解釈なんで全然間違ってるかも。教えてください!


◆雑談の雑談 

思ったことを書くだけのスペース。

改めて書いてみるとスケールのデカさにビビる。こんな説明するのもいっぱいいっぱいなことをゲームに落とし込んでるのマジで恐ろしいな。

目の数について
ノマイは3つで、ハーシアン4つ。
眼というテーマからして、実は世代ごとに増えているのでは。
人間の目は2つだからその次として描かれてるのかもしらんね。
ED後、143億年後にハーシアンっぽい種族が出てくることから察するに現代の5億年後を想定しているのかもね。
(私たちの宇宙は138億才くらいらしいよ)

デススト感
Outer Wildsはデスストランディングの規模デカ版な感じがある。生物は爆発によって進化する。その行き着く先が超新星爆発の連続による宇宙の終焉による進化。もはや概念になってしまってるけど。

宇宙全体がループしている説
・てか主人公って宇宙創造したあと死んだの?
・次の宇宙が終焉を迎えたらまた使い捨てで新しい誰か呼ぶの?
・誰が主人公たちの宇宙の創造を観測していたの?
・最初は誰が宇宙を観測してたの?(鶏と卵的な話)
という謎がある。(たぶん自分の理解度が足りない)

順当に考えると、
・主人公は新しい宇宙創造時に死亡(生きてゆける環境ではない)
・また次の終焉では誰か呼ぶ(なんだか海獣の子供っぽいね)
・別の誰か
・いわゆる神とかじゃない?眼はどう生まれたって話になるし。

これで納得できるけど、宇宙自体がループしてる説もアリっちゃアリなんじゃないだろうか。宇宙の終焉時、超新星爆発ラッシュで物凄いエネルギーが生まれるからそれを使って過去に戻るとすれば宇宙の始まりのちょい前に戻れるかもよ。

だとすればラストの挿絵が似た感じなのも少ししっくりくる。ここら辺は好みによると思う。

インターステラーのラストで、高次元な未来の自分たちがワープホールを創ったのかもしれないという仮説が出てくるんだけどそんなイメージ。少なくとも未来の自分からメッセージが送られてくるのは確かだし、もしそうなら一貫性があって気持ちいい。入れ子構造は男のロマンだ!


おしまい。 


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