独り言

「私がまだあらゆる現実を見ずに生きていたなら
とても平和な日常だったのだろうか。」

2.3年前まで私はただ今を生きていた。
先のことも他人のことも世界のこともなにも考えることなく過ごしていた。
平和だった。
私の小さな世界だけは私によって守られていた。
本当に最近になって政治や愛護や差別に興味を持った。
まだ半人前な知識だけど、それだけでも私の世界が変わった。
今まで何も感じなかった男性からの言葉に傷つくことが増えたし、安倍政権のニュースを見て日本の未来が不安になった。
もしこれらのことを知らなかったら
今でも私は私の世界を楽しく生きていたのだろうか。
私にはこの中途半端な知識から目をそらすこともできる。
でも今そうしたらどうなるかは目に見えてる。

昔のまま生きていたら多分世界や政治家や差別主義者たちに怒りを覚えることもないのだろう。
でも本当にそれでいいのか。
女という性別で生まれてきた私が性差別に黙ってるなんて。
女に生まれたことを誇りに思っているからそんなことはしたくない。
小さい頃から動物と暮らしていて命の尊さを知っているから動物虐待に黙っていられない。
日本人としてこの国に生まれて日本が好きだから政治家がダメなら文句を言いたい。

私が私でいるために。
毎日嫌なニュースが目に入るし、毎日自己嫌悪になるけどそれでも今の私を受け入れて愛したい。
愛せてないから色んなことから目を背けたくなるし自分にかかった呪いを解けないままでいるんだろうなと思う。
簡単に呪いなんて解けないし
簡単に世界を変えれたりなんかしないけど
過去にすがってないで1歩ずつゆっくり進んで行きたい。
私が私に勝つために。

全然仕事ができない日の私も
なんでもないことにイライラして自己嫌悪になる私も
化粧が好きなくせに面倒くさくてどすっぴんで過ごす私も
人から好きだと言われる前に
自分で好きだと言ってあげれるようになりたい。