【BPLS3 FINAL 感想】APINA VRAMeS、2年ぶりの優勝!

BEMANI PRO LEAGUE Season3 beatmania IIDX FINALが10月14日、品川インターシティホールで行われました(YouTubeでの配信日は11月15日)。FINALまで勝ち残ったのはROUND1とAPINA VRAMeSの2チーム。かつてBPL2021のFINALでも対決したカードですが、この時はAPINA VRAMeSがROUND1相手に大差で勝利しました。今回はチーム編成も大きく変わり、かつ有観客でのFINALとなり今までとは大きく異なる環境下でROUND1がリベンジを果たすのか、はたまたAPINA VRAMeSが2度目の優勝を成し遂げるのか、BPLS3 IIDXの集大成が今始まります。


先鋒戦:TREND NAGACH VS KENTAN

NAGACH選手:Summerblue
KENTAN選手:GET UP AGAIN

先鋒戦はドラ4同士の対決。若手のNAGACH選手とベテランのKENTAN選手、両選手共に今シーズンは低難易度で僅差の勝負を制し確実にポイントを獲得してきましたが、この両選手が激突するとどうなるのか!?

1曲目のSummerblueは両選手お互い譲らない展開となり、ほぼ点差が広がらない展開が続きましたが、終盤NAGACH選手が引き離しそのまま勝利しました。
2曲目のGET UP AGAINはKENTAN選手が序盤からリードします。今シーズンのKENTAN選手は自選の仕上がりが非常に高く、高い精度で相手を圧倒しています。終始リードを許さず2曲目はKENTAN選手が勝利しました。

次鋒戦:SCRATCH I6VV VS CHP*1E

I6VV選手:SPEED DEMON
CHP*1E選手:Close my Eyes for Me

次鋒戦はドラ3同士の対決。今シーズン中々勝ちに恵まれなかったI6VV選手に対し、S3から初参戦し急成長を遂げているCHP*1E選手と対照的な両選手ですが、I6VV選手はS2のFINALで思わぬ本番力を発揮する時があるため、始まってみないことには勝負の行方は分かりません。

1曲目のSPEED DEMONは序盤I6VV選手がリードするも、同時押しが続く地帯でCHP*1E選手が追いつき、その後はCHP*1E選手がリードしたまま勝利しました。
2曲目のClose my Eyes for MeはCHP*1E選手のスクラッチの強さを目の当たりにする展開となりました。序盤から僅かにリードするも、加速前の連続スクラッチ地帯で一気に50点以上のリードに広げ、大差で勝利しました。

五将戦:CHARGE KUREI VS WELLOW

KUREI選手:Daily Lunch Special
WELLOW選手:Psycho Sheep Riddim[L]

五将戦は高難易度を得意とする2人が登場。この地点でAPINA VRAMeSが2点リードしており、WELLOW選手がこのリードを更に広げていきたいところ。しかしKUREI選手もここでポイントを勝ち取り出来る限り有利な状況に持っていきたい所です。

1曲目のDaily Lunch Specialは両選手全く崩れることなく光らせたハイレベルの戦いが繰り広げられていましたが、ここはKUREI選手が1枚上手で3点リードで勝利しました。
2曲目のPsycho Sheep RiddimはWELLOW選手が安定したプレーでKUREI選手を引き離し、難所も問題なくこなして勝利。ROUND1に逆転を許さずリードをキープしました。

中堅戦:SOF-LAN U*TAKA VS CHP*1E

U*TAKA選手:four pieces of heaven
CHP*1E選手:(This Is Not) The Angels

中堅戦は遂にROUND1のエースU*TAKA選手が登場。それに対し次鋒戦で2タテしたCHP*1E選手が登場します。ROUND1にとっては確実に2タテを狙い逆転を狙いたい所ですが、CHP*1E選手の番狂わせも見てみたい所です。

1曲目のfour pieces of heavenは序盤から密度が高い譜面が続きますが、ここはなんとCHP*1E選手が10点リード。しかしその後U*TAKA選手がすぐに追いつき35点リードと形勢逆転します。その後U*TAKA選手が崩れることなく勝利しました。
2曲目の(This Is Not) The Angelsはこの曲もCHP*1E選手がリード。中盤までリードするも少し崩れてしまい、U*TAKA選手と同点となってしまいます。しかしその後CHP*1E選手が1点リードしそのまま終盤に向かいますが、寸前で同時押しで崩れ、U*TAKA選手の逆転を許す形となりました。ここでROUND1が逆転します。

三将戦:PEAK I6VV VS UCCHIE

I6VV選手:Next Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv "Ring" Theme)
UCCHIE選手:diagram

三将戦でAPINA VRAMeSのエースの一人、UCCHIE選手が登場。I6VV選手は次鋒戦で2タテされてしまっただけに、U*TAKA選手が作ったリードをキープして副将戦につなげたい所ですが、格上のUCCHIE選手からポイントを勝ち取れるか。

1曲目のNext Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv "Ring" Theme)はI6VV選手がUCCHIE選手相手に僅差の勝負をしているのがとても印象的でした。それだけ自選曲を仕上げて来たということですが、惜しくもUCCHIE選手を上回ることは出来ず、UCCHIE選手が勝利しました。
2曲目のdiagramはUCCHIE選手が跳ねたリズムやスクラッチをしっかりと光らせ、ほぼパーフェクトと言えるプレーでI6VV選手を圧倒し、UCCHIE選手が勝利。この2タテでAPINA VRAMeSが再度逆転します。

副将戦:CHORD KUREI VS WELLOW

KUREI選手:waxing and wanding[L] → THE DEEP STRIKER[L]
WELLOW選手:Secrets[L]

副将戦は五将戦と同じ対戦カード。両選手の得意とするCHORDでの対決ですが、ここでAPINA VRAMeSがストラテジーカードを使用。変更先はなんとTHE DEEP STRIKERが選ばれ、ストライカー系譜面を得意とするWELLOW選手にとっては正にベストな選曲となりました。この逆風をKUREI選手は跳ね除けることは出来るか。

1曲目のTHE DEEP STRIKERは前半KUREI選手がリード。同時押しと縦連が続く難所もしっかりと光らせ続けていましたが、後半密度が高くなるにつれてWELLOW選手が追い上げ逆転に成功します。そして終盤まで再逆転を許さずWELLOW選手が勝利しました。
2曲目のSecretsはWELLOW選手が同時押しとスクラッチ絡みの難所をしっかりと光らせKUREI選手との点差を広げ、そのまま2タテを達成。これでROUND1は2タテすることによってサドンデスに、APINA VRAMeSは1タテすれば優勝という条件になりました。

大将戦:NOTES U*TAKA VS UCCHIE

U*TAKA選手:BLACK or WHITE?
UCCHIE選手:ハイテックトキオ[L] → quell~the seventh slave~

大将戦、遂にここで両エースが激突。しかしROUND1はここまで温存したストラテジーカードを使用しUCCHIE選手の選曲を変更しました。もはやどんな選曲でも僅差の勝負間違いなしのこの対決、U*TAKA選手は2タテすればサドンデスに持ち込み、UCCHIE選手は1タテでもすればその地点で優勝が決まります。FINAL最後の戦いで全てが決まります。

1曲目のBLACK or WHITE?はやはり高難易度を得意とする両選手だけあってバチバチの試合展開となりました。ラストまで点差が全くつかず、どちらが勝つか分からない展開となりましたが、最後はU*TAKA選手が僅かにリードし、U*TAKA選手が勝利。なんとか望みを繋げる形となりました。
2曲目のquell~the seventh slave~は序盤UCCHIE選手が一気にリード。このリードを保ち、全く崩れることのないプレーでU*TAKA選手との点差を20点以上つけ勝利。APINA VRAMeSが優勝を決めました。

対戦結果

結果は10-16で、APINA VRAMeSが2年ぶり2回目の優勝を決めました。

APINA VRAMeSはS2でUCCHIE選手が1巡目となり連覇を狙うも、QFで敗退という悔しい結果に終わりました。S3ではチームメンバーを大きく変え、新たな気持ちでS3に挑み、レギュラーシーズンから連勝しWリーグを1位通過。そしてSFでも強豪TAITO STATION Tradzとの激戦を制し、FINALで永遠のライバルであるROUND1に勝利し優勝しました。かつてのチームメンバーであったDOLCE.に変わり弐代目のエースとなったUCCHIE選手は今やAPINA VRAMeSの真のエースといっても過言ではないでしょう。しかしここまで来られたのは、WELLOW選手、CHP*1E選手、KENTAN選手の活躍もあったからこそ成しえた事でもあり、チーム一丸となって得た優勝と言えるでしょう。

最後に

X(旧:Twitter)でBPLの感想を書いている人たちに感化されて、自分もやってみようと思ったこのnoteですが、何とかFINALまで書き切ることが出来ました。ここまで続けられたのは、このような記事を読んでくれる方々のお陰であり、記事を書くモチベーションになっています。また、他の人の感想を見ることで、よりBPLS3を詳しく知ることが出来ました。これからも無理のない範囲でBPLの感想書けたらと思います。これからもこんなNarutaをよろしくお願いします。


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