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【BPLS3 SDVX 感想】SILK HAT初優勝!強敵との接戦を本番力で切り抜ける(セミファイナル&ファイナル)

BEMANI PRO LEAGUE Season 3 SOUND VOLTEXも残すはセミファイナル2試合とファイナルのみとなり、船橋アリーナにてレギュラーステージを勝ち抜いた4チームが優勝を目指して戦います。


セミファイナル第1試合 SILK HAT VS APINA VRAMeS

最初の試合はレギュラーステージ1位のSILK HATと4位のAPINA VRAMeSの対戦。どちらも勝てば初のファイナル進出、一戦たりとも気の抜けない戦いが繰り広げられようとしています。

先鋒戦 メガミックスバトル STR VS KND*48TE

まずは今シーズンメガミックスを担当することが多かったSTR選手とKND*48TE選手の対戦。先鋒戦はレギュラーステージ同様レベル17~18が課題曲となっており、より精度勝負が求められます。
3ターン目までは両選手PUCを決めドローが続きますが、4ターン目からSTR選手がリードしていきます。それ以降はEGを決めながら一進一退のゲームが続き、ラストターン直前で21-14とSTR選手がリード。ここでKND*48TE選手がEG Lv3まで溜まっており、ラストターンを制すれば逆転勝利となるこの展開でもSTR選手は全く崩れることなく逃げ切り先鋒戦を制しました。

次鋒戦 タッグバトル HAND-TRIP DAIKI.&082 VS YU11&PAPER.

DAIKI.&082選手:Help me, ERINNNNNN!! -Cranky remix-
YU11&PAPER.選手:エンゲージ〆ント

次鋒戦はタッグバトルで好成績を残したコンビ同士の対決。互いに自選の仕上がりは抜群でしたが、なんと他選を取り合う形で決着が付きました。

中堅戦 メガミックスバトル STR VS YU11

2度目のメガミックスバトルはSILK HATは引き続きSTR選手が出場、APINA VRAMeSはYU11選手が出場。かつて別機種でも対戦経験のある両選手が今度はボルテで勝負します。
4ターン目まではドローが続きますが、それ以降は点を取り合うシーソーゲームが続き、ラストターン25-23でSTR選手が僅かにリード。YU11選手がEG Lv2が溜まっており、勝てば同点になる土壇場でなんとYU11選手が勝利。シーズン通して初めてメガミックスバトルで同点が発生しました。これもあって両チームに得点が入り、4-3となりました。

副将戦 タッグバトル PEAK STR&082 VS YU11&PAPER.

STR&082選手:MG277
YU11&PAPER.選手:With It This Heaven? → Wings of Glory

SILK HATがここでストラテジーカードを使い、ここで2タテを決め勝利を確定させたい場面。しかしAPINA VRAMeSもここでタダでは崩れず、SILK HATの選曲で勝利。一方SILK HATはストラテジーを上手く刺しここはドローになりました。

大将戦 シングルバトル NOTES DAIKI. VS KND*48TE

DAIKI.選手:FREEDOM DiVE → Flat Lux
KND*48TE選手:ЯeviveR
新曲:Xero Gravity / xi

遂に解禁されたレベル19の選曲は、なんとストラテジー含め全てxi氏の楽曲尽くしの対戦。しかしレベル19だけあって今まで以上に激しい戦いが繰り広げられていました。
1曲目のFlat LuxをKND*48TE選手が決めAPINA VRAMeSがファイナル進出に王手をかけますが、ここからDAIKI.選手の本領発揮。2曲目のЯeviveRを大差で勝利し、初見曲のXero Gravityに全てが委ねられました。
最後まで油断できないこの初見曲をDAIKI.選手が抜群の安定感で制し、チーム初のファイナル進出を決めました。

セミファイナル第2試合 GAME PANIC VS TAITO STATION Tradz

続く2試合目はレギュラーシーズン2位のGAME PANICと3位のTAITO STATION Tradzの対戦。GAME PANICは3機種通して初のファイナルを、TAITO STATION Tradzは2連覇を目指してのファイナルを賭けて戦います。

先鋒戦 メガミックスバトル KANEKO VS XD*LEVI.

先鋒戦から両チームのエース同士の対戦。同時にこの地点で大将戦もこの2人だということも判明しました。先鋒戦から確実に勝ちを取りに行く本気の布陣だということが伝わってきました。
4ターン目までは互いにドローが続き、5ターン目からXD*LEVI.選手がEG Lv3を決め一気にリード。しかし6ターン目でKANEKO選手がEG Lv3を決めて振り出しに戻します。それ以降も両選手が点を取り合い、ラストターン20-20で両選手EG Lv2を発動。どちらかが取れば勝利、しかし点差は全く動くことなく終わりを迎えようとしたその時、KANEKO選手が僅かに精度を崩してしまいXD*LEVI.選手が勝利。TAITO STATION Tradzはここまでメガミックスバトルで勝利がなかった分、会場に響き渡る雄たけびを上げていました。

次鋒戦 タッグバトル HAND-TRIP KN5&PURAIMU VS MURAKAMI&350BI

KN5&PURAIMU選手:PIZZATIME
MURAKAMI&350BI選手:ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ

続く次鋒戦は2巡、3巡同士のタッグバトル。ここは両選手の自選の仕上がり十分のプレーで自選を取り合う形になりました。

中堅戦 メガミックスバトル PURAIMU VS MURAKAMI

中堅戦はMURAKAMI選手がいつも以上に大旋風を巻き起こしていました。3回もEGを決め大量加点に成功し、更にPURAIMU選手のEGもしっかりと防ぎきりリードを許すことなく勝利。ここで1-4となりTAITO STATION Tradzは副将戦で2タテすれば早々にファイナル進出を決める展開となりました。

副将戦 タッグバトル NOTES KN5&PURAIMU VS MURAKAMI&350BI

KN5&PURAIMU選手:KAMAITACHI
MURAKAMI&350BI選手:Verflucht → リリーゼと炎龍レーヴァテイン

次鋒戦と同じカードになった副将戦。GAME PANICはここでストラテジーカードを使用し相手の2タテを阻止を狙います。しかし、TAITO STATION Tradzはそんなものを恐れず2タテを決め、大将戦を目前にファイナル進出を決めました。

大将戦 ONE-HAND KANEKO VS XD*LEVI.

KANEKO選手:Lord=Crossight → Everlasting Message
XD*LEVI.選手:Undead Raving Scare
新曲:Cuz we <3 this Game / 打打だいず

しかしここで終わらないのがGAME PANICのエースKANEKO選手。TAITO STATION Tradzがストラテジーを投げ選曲が変わっても持ち前の本番力でストラテジーを跳ね返します。一方のXD*LEVI.選手も自選曲を目にもとまらぬ神業で勝利します。
そして新曲のCuz we <3 this GameはBPM270以上かつソフランもする初見でやらせてはいけないような譜面ですが、XD*LEVI.選手は難なくこれをこなすも、終盤加速していく地帯でKANEKO選手が追い上げ逆転勝利。GAME PANICの初見連勝記録を断つことなく一矢報いました。

ファイナル SILK HAT VS TAITO STATION Tradz

そして迎えたファイナル。SILK HATは3機種通して初の優勝を、TAITO STATION Tradzは2連覇を目指し、最後の戦いを迎えようとしていました。ファイナル特有の入場シーンから選手達の真剣な表情が伺えました。

先鋒戦 メガミックスバトル 082 VS 350BI

両チームリードを作りたい先鋒戦。まずは082選手と350BI選手が出場します。この先鋒戦はレベル18のみが課題曲となっており、高難易度の譜面をどれだけ捌けるかが重要になります。
この試合の主導権を握ったのは350BI選手。2ターン目でリードしEGが不発に終わるもその後しっかりとEG Lv3を決めリカバリーに成功。082選手のEGも全て防ぎ切り350BI選手が勝利しました。

次鋒戦 タッグバトル NOTES DAIKI.&STR VS XD*LEVI.&MURAKAMI

DAIKI.&STR選手:HAVOX
XD*LEVI.&MURAKAMI選手:Dogeza Stairs

ここで更に勢いに乗りたいTAITO STATION Tradz。しかし、SILK HATも負けておらず、自選曲を勝ち取ると、その勢いのまま他選曲も勝ち取り2タテを決め逆転に成功します。

中堅戦 タッグバトル STR VS 350BI

今シーズン唯一のレベル19オンリーのメガミックスバトルは、前シーズンTAITO STATION Tradzが最も得意としていたジャンルですが、今回は前の様にはいかずシーソーゲームが展開されており、ラストターンを制した方が勝利という緊張の場面でSTR選手が逃げ切り勝利。この地点で4-1となり、SILK HATは副将戦を2タテすれば優勝確定という展開となりました。

副将戦 HAND-TRIP STR&082 VS MURAKAMI&350BI

STR&082選手:Fαtα∠ Ent∠mEnt → 月光乱舞
MURAKAMI&350BI選手:Absurd Gaff (Metallize Remix)

副将戦でTAITO STATION Tradzがストラテジーを使用しSILK HATの選曲を変更。このストラテジーを上手く刺すことに成功するも、SILK HATが他選を勝ち取りSILK HATが優勝に王手をかけました。

大将戦 ALL DAIKI. VS XD*LEVI.

DAIKI.選手:Xb10r
XD*LEVI.選手:HeaveИ's RainBLACK or WHITE?
新曲:NEMSYS ARENA World Hexathlon / 隣の庭は青い (Aoi + 庭師)

全てが決まる大将戦。DAIKI.選手は1タテすれば優勝、XD*LEVI.選手は3タテすれば優勝が決まります。ここでDAIKI.選手はTAITO STATION Tradzを幾度と苦しめたXb10rで勝負を挑み、XD*LEVI.選手に大勝しこの地点で優勝を決めました。続くBLACK or WHITE?も勝ち取り2タテに成功。そして新曲のNEMSYS ARENA World Hexathlonは全てのジャンルを兼ね備えた総合譜面となっており、各フレーズにそれぞれの譜面の要素が盛り込まれています。ここはXD*LEVI.選手が抜群の強さで初見Sランクを達成しました。

結果

長きに渡るセミファイナル、ファイナルを勝ち抜き優勝に輝いたのはSILK HATでした。SILK HATは3機種通して初の優勝となり、TAITO STATION Tradzにリベンジを果たすことが出来ました。
優勝インタビューの中で082選手は「このシーズン中、なかなか振るわないこともあったが、最後の最後に一矢報いることができた」と涙ながらに語った。
STR選手は「分からないことだらけでチームに参加したが、2人とファンのおかげでここまで来れた」「BPLはVOLFORCEがすべてじゃないぞ、を見せられた」と今シーズンの自分自身の活躍を降りかえり語った。
DAIKI.選手は「SILK HATって、仲が良いチームみたいに認知されていると思うが、ここにくるまでずっと楽しかったわけじゃない。つらいこと、しんどいこともあった。でも最後まで、優勝まで乗り越えられたのは、メンバー、ファン、近くで支えてくれてくれた人々のおかげ。本当にありがとう」と感謝の言葉を述べ、更に「seatrus!やったよ、優勝したよ!」と元チームメイトで今シーズン楽曲採用されたseatrus氏に呼びかけた。

このように開幕からファイナルまで好調だったSILK HATでしたが、それでも数々の強敵相手に接戦を繰り広げ、一歩間違えば負けていたかもしれない試合を潜り抜けた結果が優勝に繋がったと思います。チームのスローガンである『マジカル・ミラクル・イリュージョン』を重ねていく内に、どのチームにも負けない強さを持ち合わせたチームが出来上がっていくのを感じました。

終わりに

Xでも話しましたが、今年から異動しBPLをリアタイ出来る時間が少なくなったのと、自分自身が感想を述べるのに知識量が足らず中々思うような文章が書けないのもあり、BPL感想記事がBPLS3を持って終わりとさせて頂きます。
これまで記事を読んで頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
今後はゆるく色んな記事を書ければいいなと思います。今までありがとうございました。

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