見出し画像

【BPLS3 セカンドステージ 第10試合】TAITO STATION Tradz、チーム初のQF進出を自力で決める!決め手は8S.気合のスクラッチ術

BEMANI PRO LEAGUE Season 3 beatmania IIDX セカンドステージ第10試合、
BリーグはAPINA VRAMeS、SUPERNOVA Tohokuの2チームがQF以上の進出を確定、残り1枠をGiGOとTAITO STATION Tradzが争う展開となっています。本試合でTAITO STATION Tradzが勝利すればQF進出確定、引き分け以下であれば次のGiGOの試合結果次第で進出が決まるということで、出来ることならここで勝利しQFへの勢いをつけたいところ。SUPERNOVA Tohokuはここで勝利すればSF進出確定と言ったところで、強敵KKM*選手擁するTAITO STATION Tradzに挑みます。


先鋒戦:NOTES 46 VS RAITO.

46選手:end of world
RAITO.選手:Central Station

先鋒戦はここまで3試合連続で大将戦を務めた46選手が先鋒戦に登場。RAITO.選手はここまで1勝と中々勝ちきれない展開が続いていますが、チーム勝利のためにもここでポイントは欲しいところ。共に得意としているNOTESでの対戦です。
46選手の選曲はend of world。高密度の鍵盤と繰り返し配置が特徴的ですが、ラストのトリルと4分のスクラッチがこの曲の難所として有名です。
RAITO.選手の選曲はCentral Station。S2ではVELVET選手(SILK HAT所属)が46選手相手にこの曲を投げています。道中はNOTESらしく高密度鍵盤が続きますが、ラストでスクラッチ主体となるため、両方の実力は求められる譜面となっています。

1曲目のend of worldは序盤の低密度地帯からズレが多くなるところで46選手が9点リード。その後RAITO.選手が徐々に差を詰め、4点差まで迫りますが中盤で46選手が再度縮まった分を取り返し8点リードに戻します。そしてラストの難所であるトリルとスクラッチの複合でも46選手が崩れることはなく8点リードで46選手が勝利しました。
2曲目のCentral Stationは序盤から46選手がリード。その後16分が主体となるところでRAITO.選手が点差を詰め同点に。しかし後半に入ってから46選手の精度が高まり一気に12点リードします。終盤のスクラッチ主体に切り替わる所でRAITO.選手が一気に点差を詰め一時的に逆転には成功するものの、ラストで少し黄グレを出してしまい最終的には46選手が4点リードで2タテを達成しました。

46選手が2タテを達成したことによりSUPERNOVA Tohokuは好調なスタートを切ることが出来ました。前シーズンはCentral Stationで悔しい思いをしたというのもあり今シーズンでそのリベンジを果たすことも出来ました。RAITO.選手は惜しくも自選曲で負けてしまい、ポイント獲得とはならず、若干TAITO STATION Tradzにピンチが訪れましたが、まだまだ試合がどうなるかは分かりません。

先鋒戦 SCORE

中堅戦:TREND NIKE. VS 8S.

NIKE.選手:DIAMOND JACKAL
8S.選手:VOLCANIC BIGBEAT

中堅戦、8S.選手としてはここでptが欲しいところですが相手はNIKE.選手。低難易度を得意としているNIKE.選手ですがレベル11もお手の物。NIKE.選手が2タテしTAITO STATION Tradzの勝利を阻止するのか、それとも8S.選手が意地を見せチーム勝利の道筋をつくるのか。
NIKE.選手の選曲はDIAMOND JACKAL。BPM115-230とソフランする曲でありますが、ソフラン事態は後半に115から230に変化するのみでギアチェンは比較的簡単です。しかしBPM230になった時の高速連打が難所でここで崩れないことが重要になりそうです。
8S.選手の選曲はVOLCANIC BIGBEAT。DJ Mass氏作の曲としては珍しく鍵盤が少し多めで中盤と終盤に長いスクラッチ地帯が続きます。それ以外にもリズムが少し難解でスコアも取り辛い譜面となっています。

1曲目のDIAMOND JACKALはNIKE.選手が序盤から点差を徐々に引き離していきます。縦連や同時押しとスクラッチの複合も問題なく対処し中盤で17点リードとします。終盤BPM230に切り替わるところで両選手ギアチェンを上手く対処しましたが、この地点で既にNIKE.選手が37点リードと逆転するには厳しい点数状況ですが、終盤は一気に譜面の密度が上がるので油断は禁物。しかしその心配は不要でNIKE.選手はこれをしっかりと光らせ59点リードでNIKE.選手が勝利しました。
2曲目のVOLCANIC BIGBEATは序盤の鍵盤主体の地帯は8S.選手が8点リード。その後中盤は不規則な連続スクラッチが多く降る地帯でNIKE.選手が逆転。しかし終わり際で少し崩れ、同点となります。後半の鍵盤主体の地帯でNIKE.選手が僅かにリードし、ラストのスクラッチ地帯へ入ると、8S.選手がスクラッチをほぼ完璧に光らせNIKE.選手を逆転。フィニッシュまでリードを守り切り8S.選手が勝利しました。

TAITO STATION Tradzとしてはここで1タテしないと自力でのQF進出条件が消失してしまう展開で、8S.選手が最後の最後で逆転しチーム勝利の可能性を残してくれました。今シーズン8S.選手は2タテこそないものの出場した全ての試合で自選曲は勝利しています。その殆どが僅差の勝負で土壇場で実力を発揮するタイプだと改めて認識させられました。NIKE.選手は惜しくも2タテとはならず、悔しい結果とはなりましたが、やはり他選曲でもその実力を偉観なく発揮していました。

中堅戦 SCORE

大将戦:CHORD TAKWAN VS KKM*

TAKWAN選手:thunder HOUSE NATION Remix[L] → Rampage
KKM*選手:Elemental Creation

大将戦、TAKWAN選手はここで1タテすれば勝利&SF進出確定、KKM*選手は2タテで勝利&QF進出が確定します。KKM*選手はここで温存したストラテジーカードを切り、選曲をRampageに変更させ、確実に2タテを狙いに行きました。TAKWAN選手はファーストステージでもKKM*選手と対戦し2タテされましたが、今度はKKM*選手が得意とするレベル12で対等な勝負が出来るか。
TAKWAN選手の選曲はRampage。BPM195で8分の同時押しが延々と続きますが、ラストは16分の鍵盤からの32分階段とラス殺しがあるため、最後まで油断禁物の譜面です。
KKM*選手の選曲はElemental Creation。前半は8分同時押し、スクラッチと16分鍵盤、中盤は16分の連続スクラッチと高速縦連、終盤は螺旋階段配置が存在する高密度譜面が終始続く、最初から最後まで鍵盤とスクラッチが詰まっている譜面です。

1曲目のRampageは序盤からKKM*選手が14点リード。16分が絡む地帯も綺麗に光らせ中盤のブレイク地帯で21点リードと徐々にその差を広げていきます。その後点差は広がらず両選手安定したプレーを見せていましたが、TAKWAN選手がKKM*選手を追い詰めるには至らず、最後は46点リードでKKM*選手が勝利しました。
2曲目のElemental Creationはこちらも序盤からKKM*選手がリード。序盤から既に高密度の鍵盤が降ってきますが、KKM*選手ここを難なく光らせTAKWAN選手との差を一気に広げていきます。折り返し地点でKKM*選手が86点リードしても勢いは止まらず、中盤の高速縦連を片手で処理するという人間離れした技を見せました。黄グレこそ出たもののそれが大きな事故につながるということにはならず、それどころかTAKWAN選手との差を99点にまで広げました。ラストの高密度地帯も問題なく光らせ149点リードでKKM*選手が2タテを達成しました。

やはりレベル12を知り尽くしているKKM*選手のずば抜けた技術力をここでも遺憾なく発揮しTAKWAN選手を圧倒しました。特にレベル12の中でも最上位クラスの曲を平然と投げそれを高スコアを叩きだすという本番強さは今後の試合でも見られること間違いないでしょう。TAKWAN選手も最後まで食らいつき高スコアをたたき出していましたが、KKM*選手相手には敵いませんでした。

大将戦 SCORE


対戦結果

最終獲得ポイントは4-8で、TAITO STATION Tradzが勝利となりました。

危うく引き分け以下になりそうだったTAITO STATION Tradzの危機を救ったのは間違いなく8S.選手と言えるでしょう。数々の僅差の勝負を経験し、そこで自選曲を守るという簡単なように見えて難しい仕事をしっかりとこなした経験がレギュラーシーズン最後の試合でも発揮されました。これでTAITO STATION Tradzはチーム初の決勝トーナメント進出を決め、Bリーグ3位が確定しました。そのため、QFでの対戦相手はWリーグ2位のチームとの対戦となります。
SUPERNOVA Tohokuは惜しくも勝利とはならず、SF進出を確定させることは出来ませんでしたが、次の試合でAPINA VRAMeSがGiGOに敗北すると1位通過となるので、後はお祈りするのみ。首位争いは最後まで分からなくなってきました。

次回の試合

この2試合でレギュラーシーズン全ての日程が終了します。どちらの試合も1通過が掛かっている試合でどれも見逃せません。

第11試合 SILK HAT VS レジャーランド
先鋒戦:SOF-LAN VELVET VS U76NER
中堅戦:CHARGE SEIRYU VS 1-PIN
大将戦:CHARGE LICHT VS DINASO

第12試合 APINA VRAMeS VS GiGO
先鋒戦:PEAK CHP*1E VS NUCHIO
中堅戦:CHORD UCCHIE VS CYBERX
大将戦:SCRATCH WELLOW VS CORIVE

第11試合はSILK HATの首位通過が掛かっている試合。SILK HATが首位通過するには8pt以上で勝利することが必須。7ptで勝利すると勝ち点と獲得pt数でROUND1と並びますが、レギュラーシーズン2度の試合でROUND1に敗北しているため、規定でROUND1が首位通過になります。そのためここでは大勝する気持ちで挑みたいところです。
第12試合はAPINA VRAMeSの首位通過が掛かっている試合。APINA VRAMeSが首位通過するには引き分け以上で首位になれます。そのためSILK HATよりもハードルは低いですが敗退が確定したGiGOがどんな曲を投げてくるか怖い所なので油断は禁物です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?