顔は熟したナツメ色の男
玄徳と張飛は酒を酌み交わしていると、外で大男が一台の車を押してきて店の前で止まりました。
店に入って座るとすぐ、店主に声をかけたのであります。
「早く酒を注いで飲ませてくれ。私は急ぎ城に入り軍に参加するつもりだ」
玄徳、その人を見やると、身長九尺、髭の長さは二尺なり。
顔は熟したナツメのように赭色をしており、唇は脂を塗ったよう。
丹鳳の目とは緋色の不死鳥の目のような目、臥蠶の眉とは横たわる蚕のような眉であります。
堂々とした風貌、威風凛々としていたのであります。
まさに武