断食メモ

初日
とにかく腹減った。初日だからちょっと食べてもバレないでしょとか今ならまだこのライブキャンセル出来るかなという考えが頭から離れない。食事しないと時間を持て余すことに気づく。断食中に起こると聞いていた頭痛が始まる。空腹、頭痛、後悔、色々総合して主催のピーマンズスタンダード南川氏へ殺意を抱きながら就寝。

2日目
頭痛がすごい。眠気もあり。酵素ドリンクの炭酸水割りが頼りになる。初日忘れてた具無し味噌汁を飲む。めちゃくちゃうまい。2杯飲む。嫁が俺に付き合って初日とこの日の2日間の断食を敢行。感謝。
頭痛から逃れたいが為に早めに就寝。しかし寝付けずGYAO動画でジャッキーチェンのプロジェクトAを鑑賞してから今度こそ就寝。
ジャッキーへの尊敬と南川氏への殺意を抱きながら。

3日目
2日目より頭痛も眠気もマシになる。何もなかった為、家でドキュメンタル観賞。爆笑。しかし井戸田さんのハンバーグ師匠でハンバーグが食べたくなる。不思議と南川氏への殺意が消え、ここまできたら達成したくなってくる。バイトに備え早めに就寝。

4日目
頭痛は全く無くなる。以外とバイトいけた。むしろバイトしてた方が気が紛れることに気づく。バイト先で、断食中であることを告白し少し脚光を浴びる。しかしバイト先のおばさんが俺と全く同じタイミングで断食してた。このおばさんも断食4日目との事。せっかくの脚光が分散。
断食中カフェインは禁止のため、帰りにノンカフェインコーヒーを買って帰る。
帰ってから気づいたが顔色が悪くなっている。元々土色だったがさらに。ほぼ土。目の周りに関しては土色通り越して、さっきのノンカフェインコーヒーくらい黒い。
断食始まってからどころか最近オナニーしてないことに気付く。義務感でシコる。男としての誇りを胸に就寝。

5日目
この日もバイト。この日も以外と体力は大丈夫。脚光分散おばさんが目標の体重を達成した為断食終了。明日も明後日も断食の俺に再度脚光が。
夜にロングロング長峰氏からLINE。面識のないアインシュタイン稲田氏からの伝言で断食終了後の回復食としてスッキリ大根が良いとアドバイス受ける。俺のツイッターをロビンソンズ北澤さんがいいねしたのを見てくれたとのこと。ブスの架け橋。なんて良い人。
ゴールが近づいてきてだんだん終わったら何食べるかを考えるようになる。
GYAO動画でコレクターという映画を見てから就寝。映画はそれなりに面白かった。グロシーンのおかげで若干空腹が治まる。

6日目
何日経ってもやはり空腹感は消えないことが判明。
東洋館でネタ収録。家から東洋館までの移動がめちゃくちゃしんどくなる。体からエネルギーがなくなっていることをここで初めて実感。ネタにも集中できず。しかしなんとか無事完走。楽屋の弁当がなんと好物のサワラの西京焼き。事情を知った上で楽屋の弁当を「食べれば〜?」と勧めてくる磁石佐々木氏に強い殺意。食事も殺人も思いとどまり帰宅。断食最大の山場を乗り越える。
南川氏がツイッターで一般の人に絡まれ、ガチ喧嘩。楽しませて頂く。笑顔で就寝。

7日目
ついに当日。嫁が朝仕事行く前に早起きしてスッキリ大根作ってくれてた。そういえば断食中俺の前で一回も食事してなかった。愛が深まる。ライブまで何もなかった為空腹とがっぷり四つで戦う。酵素ドリンクが底をつく。
17時過ぎに会場入り。楽屋には断食メンバー。断食あるあるが全部通じる。実力派芸人の方々も続々と楽屋入り。本番前の打ち合わせで、めちゃくちゃストイックにちゃんとお笑い力が試される企画の数々に空腹を忘れガタガタ震える。
そして迎えた本番、ゾーンなんかには一切入らず普通に何回か滑る。主催の南川氏が、ライブ序盤からゾーンに入り快調に笑いを取る。しかしライブ後半にゾーンから出てしまい大喜利で最後滑る。ライブ終了。断食達成より自分の実力不足を抱えながら自転車で帰宅。帰宅中、オファーされた時「KOC準優勝だし、断食側じゃなくて実力派側じゃない?」と少し思った過去の自分の頭を斧でかち割る。帰りの自転車死ぬほど疲れる。帰って味噌きゅうりと豆腐食べる。スッキリ大根の効果で宿便ブリブリ。
明日から何を食べようか考えながら就寝。

8日目(断食達成初日)
バイト。ネットで調べた通りに朝はスムージーのみ。昼過ぎの休憩で十穀米、うの花、きんぴらごぼう。めっちゃ噛んで食べる。自分の胃がかなり小さくなってることに驚愕。きんぴら少し残す。自分がこの量を残すのは小学生以来。バイト先の短髪のおばちゃんに「ちょっと痩せたんじゃない?お尻小さくなったもん。」と軽いセクハラを受ける。
晩御飯は、十穀米、キャベツと豆腐の味噌汁、納豆、余ってたきんぴらごぼう。
めっちゃ噛んで完食。昼より食べれた。
「今後はちゃんと噛んでゆっくり食べよう」と誰にもいう価値のないクソみたいな事を決意。リバウンドに気をつけよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?