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2023/09/15

縛られて苦しかったものから、少しずつ脱却する準備をしている。
大きくジャンプする前のしゃがみこみの姿勢だと、自覚している。

お金の話と結婚の話が苦手だった。
というか、苦手だ。
お金の使い方がめちゃくちゃ下手で貯金もあまり出来てないくせに、休職までしたもんだから常に金欠と戦っていた。
恋愛経験に乏しいのと自己肯定感が低いのが重なって、結婚願望はめちゃくちゃあるくせに具体的になんで?と聞かれたら答えられなくなっていた。
親が一人暮らしの私を心配してお金の話をしてくれるのも、彼氏が出来た私に対して結婚の話を振ってくるのも、なにも不自然なことでは無いのに、私だけひとり、不自然に逆ギレするようなことが度々あった。

しかし、二人暮しをするようになって、「お金」と「結婚」に対する苦手意識が少しづつ薄れてきたような気がする。
二人暮しの中で家計簿アプリを触っているのはなぜか主に私だ。「(半分)彼のお金だから」という意識のもと、二人で暮らしていくために何にいくら使えるのかを計算するのは、結構楽しい。ゲーム感覚で家計簿と向き合うことが出来ている。
それと、なぜかずっと漠然とあった結婚願望も、彼と過ごす中で薄れてきた。それは悪い意味ではなく、私の思う「結婚」は法的な縛りではなくて、イコール「共に生活をする」だったのだと気づいたのだ。いま一緒に暮らせてるから、めっちゃ満足!これ以上望むことはない!みたいな気持ちなのである。

苦手なものをひとつ克服すると他の苦手にも挑戦してみたくなるのはあるあるだろうか。
休職が続いた仕事について、考えることすら嫌だったけれど、なんだか流れで向き合うことが出来てそのまま、10月から勤務日数を減らすと決められた。
その分給料も減るから、と、自分のお小遣いを見直すことにして、ずっと見るのが嫌だったクレカの利用明細アプリを開いた(そんなに怖い数字じゃなかった)。
二人分のお金の計算が出来るとわかれば、自分の貯金()にも目を向けられる。欲しいもの、買えるもの、買えないもの、ちゃんと考えて、結局(お店に行くと買っちゃうから行くのやめとこ)と思うようになった。ネットショップもあんり見なくなった。買い物に時間を使うようになった。

なんか、やっと、自分のやりたかった生活をする目処が立った、のだ。
遅いけど。でも、遅くても、目処が立ったのだ。
理想の暮らしを追い求めて、いろいろ買ったり人と会ったり、忙しくしているふりをしてきた。
だけどお金や生活と向き合ってみた今、理想の暮らしは「忙しいこと」ではなく「満たされていること」だと分かった。
なぜかわかんないけど9月10月は忙しくて(体力持つんか)と先行き不安になってはいるものの。
霧のようにぼやぼやしていた「やりたいこと」も段々言葉になってきたし、お金も何とかなるし、彼との暮らしは楽しいし。
秋からは何かが、私の中で変わりそうな予感がしているのである。

将来の夢は、
社会福祉士の資格をとること。
海辺の古民家で猫と暮らすこと。
拠点のあるなんでも屋さんになること。
エッセイと短歌集を私家版で出すこと。

10年後には全部叶ってたらいいなあ。

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