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人生のバグを見つけよう

こんにちは、なるみです。

最近、「人生のバグ」という言葉にはまっています。
「バグ」というものは一体何でしょうか。僕がバグと言われて思いつくのは、ポケットモンスターダイヤモンドパールのなぞのばしょでなみのりをしてダークライとかシェイミを捕まえに行くアレです。

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当時、僕はこのバグにひどく興奮したことを覚えています。なぜなら、(ダイアモンドパール発売当初は)このバグは「あまり知られておらず」かつ(普通ではこれらのポケモンを捕まえられないため)「通常の何倍もの価値を得られる」からです。

今回は、こういった「あまり知られておらず」「通常の何倍もの価値を得られる」バグはわりと世の中に存在しており、「人生のバグ」とも言えるその恩恵を狙って取りに行こうという話を書きます。

自分が体験した人生のバグ

学生起業という立場から離れ、1月から社員としてとあるPJに参加しているのですが、開始から2週間が経ち、仕事で得られる経験値がバグっていることに気が付きました。(ちなみに、ここで得られる経験値とは、再現性のあるスキルや知見のことを指します。)ドラクエで例えると、メタルキングの地図をゲットしてしまったときと同じ感覚です。ファンファーレが鳴り止みません。

仕事で得られる経験値は、以下の変数で成り立っていると考えています。

経験値 = 投下時間量 × 投下資本量 × 周りの人の優秀さ

1.投下時間量

これに関しては、そこまでバグは無いです。どこまで投下時間量を増やしても、1日10時間〜14時間くらいまでしか思考・作業をすることはできません。もしかしたら世の中には精神と時の部屋のようなバグがあるのかもしれませんね。

2.投下資本量

ここは自分のバグのひとつです。基本的に投下資本量を増やすほど背負うリスクは二次関数的に増えていきます。(ex. 資金調達したカネを配分する)その代わり、多額の資本を扱えるほど経験値は増えていきます。
しかし、今の自分は、社員として社内のPJを扱っているため、自分個人はノーリスク(しかも会社に保護されながら!)で大きな金額に触れることになります。実際は、決済権を持っている直属の上司の手足となって働いているので、その上司の視点で擬似的に資本を投下していることになります。
一応断っておくと、何億何十億という金額ではないけれど、年齢の割に意思決定できる量が多いなと思っています。

3.周りの人の優秀さ

ここもバグっています。社内横断的なPJのため、PJの主軸が社長とか役員の方々になっています。その方々と普段から議論したり意見を交えたりできる環境になりました。過去に同社のアメリカ支社・中国支社を立ち上げた方や日本有数の教育ビジネス企業の元役員の方という猛者たちばかりなので、ロジックや仕事の速さ・正確性・直感がずば抜けており、毎日食らいつくのに必死です。

なぜバグが発生したのか

ひとことで言うと、運が良かったというしかありません。周りに恵まれました。感謝しかありません。

というと自己完結で終わってしまうため、理由を考えてみました。(もちろん、運要素、周りの方のおかげも大きいです。)

1.逆張りしたから

最初に話したバグの要素の一つが「あまり知られていない」というものでした。就活をしていると、どうしてもマーケティングに予算を投下できる大企業や、インフルエンサー的に採用をしているベンチャー企業が目に付きます。
ぶっちゃけ、そういう企業は勝手に人が集まるため、採用される側のひとりひとりの期待値は相対的に下がります。この場合は相手にとってレア度☆2くらいなので、バグは起こりづらいです。
そのため、あえてあまり学生(特に名大生が)注目していない企業を見てみました。うまく採用側とマッチすれば、勝手にレア度☆5判定をしてくれてバグが発生しやすくなります。その他多くの要素が絡んでくるのですが、最終的に今の企業に入社してバグをみつけられたのは、逆張りの視点が効いているのかなと思います。

2.先にgiveをしたから

「takeの前にgiveをしよう!」みたいな抽象的極まりない話はふわっとしすぎていてそんな好きではないのですが、伝わりやすい例だったので出しました。入社した会社は、採用される前から前職でお付き合いのあった会社でした。先ほど話しに上げたPJにもガッツリ関わっていたので、会社の課題感、オペレーションに必要なリソースなども肌感でわかるようになっており、PJを前にすすめるための提案(=give)も少しずつできるようになっていました。
そのような経緯があったからこそ、採用側もこいつはほしいなと思ってくれたのかもしれません。よく考えると、就活の前に相手企業に対してgiveをできることはほとんどありません。ある意味、giveの蓄積があったからこそ、入社してから「通常の何倍も価値を得られる」というバグの要素が効いてきたのかもしれません。(自分でgiveの蓄積とかいうのどうなんだろうか。。)

バグに再現性はあるのか

結論から言うと、あると思います。

上記の「逆張りする」「先にgiveをする」がバグを見つけるためのアクションプランになっていると思います。バグは、本来は隠されているものです。みんながバグを知っているとバグとしての価値を失います。バグは隠されているからこそ価値があるのです。自分へとその情報が伝わるチャネルが一般的であるほどその価値は逓減していきます。

人生のバグは割と色んな場所に隠されていますが、それは大半の人が目線を向けたがらない部分に隠されています。その場所に逆張りして視点を向けてみたり、先にgiveをしてバグの門番にその在処を教えてもらったりすることが、バグを発見するための近道です。

バグは隠されているために、本やyoutubeには現れません。本やyoutubeは視聴回数が至上の目的なので、大半の人が目を向けるわかりやすい事柄しか触れてくれません。もっと自分の手と足を使ってバグを拾いに行くべきです。その経験こそが、バグを探す嗅覚を養う訓練になると思っています。

ちなみに、前職がスタートアップだったため、周りの起業家の先輩たちを見ていると、決まって彼らが「バグ」を見つけた瞬間、急激に伸びていくのを間近で見ていました。スタートアップにおけるバグとは伸びるシーズです。伸びるシーズとは、この領域はまだライバルが目をつけていないけど、これから伸びそうでチャンスだぞ、というものです。これらを見つけるときには、通常「一次情報」と呼ばれる現場の声や課題を、自分の目と耳で探しに行くことが鉄則とされています。
少し話がずれましたが、結局のところ人生のバグは適切な探し方をしている人にこそ訪れるイベントなのかもしれません。

さいごに

この1年で見つけたバグがもうひとつあって、それが休学でした。一年休学をしてみて、休学は「本当はフリーターなのに、自由に挑戦ができて、周囲からもそれなりの社会的評価を保てて、ミスっても就活をすればなんとかなる」というジョーカーだということがわかりました。一浪している人と卒業年が同じになるだけで、特にバツがつくわけでもありません。

でも、やはり休学は怖かったしやる前はかなり迷いました。結局、バグを見つけるためにはこの恐怖や迷いを振り払う勇気が必要なのかもしれません。自分も(ほんの少しですが)バグをみつけた身として、これから勇気を振り絞ろうとしている人がいたらなにかの支えになれたらいいなと思って筆を執りました。

会社の情報をどこまで書いていいかわからなかったので、エピソードはふわっとした感じになりましたが、何かの参考になれば幸いです。

それでは、また。

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