![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105754147/rectangle_large_type_2_1a602fc27c94d41a0f5608dba99261b6.png?width=800)
好きなボトムの形
ISTISTでは、いろんな形のパンツを作ってきました。
お店にお客さんが来るたび、
「また新しい形が増えてる」
と喜んでもらえることが嬉しくて。
そんな中でももうかれこれ5年くらい作り続けているパンツがあります。
その中でも何度もリニューアルを重ねてはいるのですが。
iroha という名前のパンツです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105699063/picture_pc_95c89c9b8fcf37de4603883eb0e64db3.png?width=800)
当時私が「もし次子供が産まれたら、彩葉でいろはって名付けたいな」と考えていて、
そのくらいその頃私の中でいろはという響きが気に入っていて、
それをそのままパンツの名前につけました。
結果、その数年後産まれたのは男の子だったので、いろはちゃんにはなりませんでした。
最初に作った時は、まだ履き心地も今ほど良いとは言えませんでした。
お客様からのフィードバックをもとに、
「股上がもっと深い方が座った時にずれない」
「後ろにポケットがあった方が、財布入れやすい」
「ポケットがもっと深かったらいいのに」
などなど。
うちの店に来る方々は、本当に正直に色々と教えてくれます。笑
おかげさまで、リニューアルを重ねて重ねて、
ISTISTで今では一番人気の看板商品になりました。
そしてもっと致命的な時は、
糸まで染めたいから。という理由でパンツも綿糸縫製にこだわっていたのですが、
その時は
「履いてたら糸が切れた」
と。
もう、平謝りです。
すぐに同じ色の強い糸で縫い直してお返ししました。
申し訳なさすぎて、これはまずい、とすぐに色々な糸を探しました。
糸を作っている会社に問い合わせを繰り返していたところ、
頑丈なポリエステルの糸を、綿でコーティングしているコアヤーンという糸があると教えていただきました。
そこからは、これまで「糸が切れた」はなくなり、
むしろ
「とても物持ちがいい」と好評を多く頂けるようになりました。
そして、ちゃんと草木染めでも染まる。
やっぱり全体的に色が統一されていると、いいものです。
致命的なミスも、今思い返すといい経験になりました。
糸の一件があってから、より「物持ちがいいものづくり」について考えるきっかけにもなりました。
今では「え、またですか?」と驚くほど
irohaだけを何枚もリピートされる方々が多くいらっしゃいます。
お店でも、オンラインストアでも。
こんな小さな工房から、しかも、全て手作業で。
同じパンツを毎年何十枚もお届けできていることは、本当に嬉しいことです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105698166/picture_pc_14261375e631822120764b915918ab91.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105698196/picture_pc_39f048727af1fb41c6c16ef4c1285f84.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?