九州一早い春の訪れをつげる、大分の春の風物詩『豊後水道河津桜』

1.概要

平成16年の台風被害からの復興を目指して、津久見市四浦地区の住民やボランティアが中心となって、半島の沿道に早咲き桜として知られる河津桜の植樹が始まりました。その後、市内企業からの寄付や、学校なども参加した植樹活動が続けられ、令和3年2月現在で約5千本が咲き誇る、九州でも屈指の桜の名所となりました。

2.河津桜の特徴

河津桜は、もともと静岡県賀茂郡河津町で1955年に発見された桜で、大島桜と寒緋桜の自然交配で生まれたと考えられています(現在も河津町には原木が残っています)。大島桜由来の大きな花、寒緋桜由来の濃い紅色と早咲きが特徴で、早い時には1月下旬、例年2月中旬に満開となります。

3.豊後水道河津桜まつり

咲き誇る河津桜を目当てに、豊後水道絶景ウォークや、四浦高浜地区住民と観光客の交流などが行われるようになり、2013年から、市を挙げて「豊後水道河津桜まつり」が開催されるようになりました。
主なお花見スポットは、四浦展望台、蔵谷お花見会場、越智小学校などで、例年、つくみイルカ島駐車場には臨時観光案内所(さくらサービスエリア)が開設されます。

なお、津久見市観光協会は、2020年から開花宣言をだしています。
・開花宣言      一分咲以上
・見頃宣言      五~六分咲以上
・満開宣言      七分咲以上
・“なごり桜”宣言  満開~葉桜

4.交通

河津桜が咲く四浦地区へは、公共交通手段が乏しいため、自家用車またはタクシーでの往訪をお勧めします。津久見駅前から四浦地区のつくみイルカ島まで車でや約15分、ぐるっと周遊すると1時間から2時間程度かかります。

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