津久見名物・丼の原点として知られるスタミナ料理『津久見ひゅうが丼』

1.概要

「ひゅうが」のルーツは不明ですが、琉球王国から伝わったといわれる大分名物「りゅうきゅう」と同様に、日向国から伝わったのが「ひゅうが」という説があります。このほかにも、マグロ漁船の上で風がひゅーひゅー吹くから、日振(ひぶり)が訛ったなどの説もあります。
「ひゅうが」は、一説には豊後水道を席巻した「伊予水軍」が伝えたと言われ、津久見ひゅうが丼のふるさと・津久見市保戸島でも「ひゅうが」という郷土料理があるほか、同じ豊後水道にある、愛媛県宇和島や日振島で「ひゅうが飯」として伝わっています。
この味をもとに、保戸島婦人会の指導のもと、飲食店でも提供しやすい丼メニューとして開発したものが「津久見ひゅうが丼」です。料理の鉄人・道場六三郎氏から、「丼の原点」であるとして高く評価されました。

2.作り方・味付け

「ひゅうが」に使う魚はブリをはじめ様々であり、味付けは、白ごま、刻んだネギ、みりん、醤油、酒、砂糖、卵(酒卵)などを和えます。そのまま食べるほか、丼にする場合はご飯は熱いのが一般的で、通常は麦飯だったといわれますが、晴れの日や行事のときは白米です(酢飯ではありません)。お茶をかけることも多いですが、縁起を担ぐ漁師の中には、汁の中に飯を入れる人もいます。保戸島の漁師たちは、過酷なマグロ漁船でも手軽に食べられる料理として、郷土の味・ひゅうがをマグロの切り身で作って食べていました。

3.津久見ひゅうが丼キャンペーン

毎年7月~9月にかけて開催される「津久見ひゅうが丼キャンペーン(主催:津久見市観光協会)」では、津久見市内はもとより、市外、県外からも多くの方が津久見ひゅうが丼を味わいに訪れます。

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