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わたしが受けた手術について②前編

こんばんは。naruです。数日前に「わたしが受けた手術について① 前」という記事を出したことを覚えていらっしゃるでしょうか。今日は後編です。

自己紹介

「心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖」「部分肺静脈還流異常」という生まれつきの心臓病(先天性心疾患 以下CHD)をもつ19歳です。どのような疾患なのかは以下の''about me''で詳しく書いています。 

↓この記事にも書きましたが、わたしはBTシャント術(姑息術)をして、心内修復術('おそらく'ラステリ術)をしました。

(BTシャント術の時の記録はこちら)

今回は心内修復術について。

心内修復術とは?

以下、引用です。閲覧日時2021/7/26 0:22

ファロー四徴症の心内修復術は、通常生後6ヶ月以後2歳以下に行われることが多く、狭い右室流出路の手術法に自分の肺動脈弁を残す方法(自己弁温存法)、右室流出路にパッチと呼ばれる膜を当てて拡大形成する方法(右室流出路パッチ拡大術)、人工血管などの導管を使って右室から肺動脈へ通路を作成する方法(ラステリ手術)の3通りがあります。特に肺動脈閉鎖をともなう場合にはラステリ手術が行われます。

この文章は、難病情報センターの、普通のファロー四徴症の記事です。(極型ファロー;心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖のページでは書かれていなかったのでこのような形になりました。)


太字の、「特に肺動脈閉鎖をともなう場合にはラステリ手術が行われます。」とありますが、私はこの文章と自分をうまく結びつけられませんでした。

なんでラステリだとわからなかった?

こども病院を卒業するときに、主治医からいただいた紙には、「2回目の手術:根治術 心室中隔欠損閉鎖術 monocuspid RVOT patch」と書かれていて、「いやなんだこれ」というか、わたしはそこら辺にいるただの学生なので、これを見て具体的な手術名を浮かべられません。笑 「monocuspid RVOT patch」ってなんやねんと思って調べると、どうやら「単弁付き人工血管を付けた右室流出路再建術」みたいな意味らしいです。

難病情報センターの説明と、紙に書かれていることをよくみると、「これはいわゆるラステリ術'なんじゃないか'」と思いました。

以下島根大学医学部附属病院 小児心臓外科(心臓血管外科内)の中で説明を載せます。(引用一部改変)

わたしが受けた手術

太字の部分です

人工心肺を使用し、心停止を行ってから心内修復手術(ラステリ型手術)を行います。①心室中隔欠損パッチ閉鎖右室流出路再建(右室に穴を開け、肺動脈と接続するために、手作り3弁付き人工血管を使用します)③前回手術で使用したシャントの人工血管は糸で縛って(結紮)し、切断してしまいます。

私の場合、これに+して動脈管も切離しました。

昔は、心内修復術のことを「根治術」と呼んでいたそうです。ですが、根治=完治だと思ってしまう人が結構いたのといまは再手術が必要なこともわかったこともあって今は「心内修復術」と呼ぶことが増えているようです。

根治≠完治

これを読んでくださっている方はきっとたくさん調べていらっしゃると思うのでわかっていらっしゃると思います。現実的なことを書きます。「根治は完治ではありません。」定期検診を怠らないでください。脅すわけではありませんが、定期検診に何年も行かなかった結果、かなり危険な状態や手の施しようがない状態で救急搬送されるなど怖いことが起こる可能性があります。そうならないためにも、変わりがないと言われていても、先生からもう病院に来なくていいと言われるまでは、少なくとも年に1度は定期検診で見てもらったほうがいいと思います。

長くなったので2つに分けます。
naru




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