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Second Birthday

今日は何の日でしょう?と聞きたくなる一日。

今日はわたしの二回目の心臓手術、「ラステリ手術」を受けた日。

ある意味でわたしが「生まれなおした」日、第二の誕生日とも言っていいと思う。

ハッピーバースデー、わたし。18歳の誕生日本当におめでとう。
夜ごはんの後にちょっといいレアチーズケーキを食べる予定。

ふと思い出したけれどわたしの二つ下の仲のいい下級生が今日お誕生日だから、わたしは実質彼女と同い年。


さて、このラステリ手術。当時は難しい手術だったらしい。2011年ごろまで連載されていた「ゴッドハンド輝」という漫画で、「ファロー四徴症根治術」が紹介されていた。その中で、当時は最も難しい手術のひとつだった、と書かれていた。わたしの心臓は正確には極型ファロー(心室中隔欠損+肺動脈閉鎖)であり、術式等違うところはあるが、難しいものであったに違いない。


わたしが手術を受けた当時も、輸血は必須だったそうだが、執刀医の腕により輸血をせずに済んだ。


私はこの時の執刀医に心から感謝している。普通は体重が7キロになるまで待つそうだが、チアノーゼの影響を心配した母が、循環器の主治医にそう伝えたところ、ある人の電話番号を教えた。その人こそ、わたしの執刀医であり神の手の持ち主の、角先生だった。

いきなり電話したのにもかかわらず手術を引き受けてくださって、ほぼ完璧な状態に直してくださって、傷も目立たなくて。この先生には本当に頭が上がらない。来年は先生にお手紙を書こうと思う。

先述したように、ラステリ手術は本来であれば7キロになるのを待つ。しかし、わたしは超低体重で生まれ、また成長がとても遅かった。

そんなふうで、わたしが手術を受けた時は4キロほどしかなかった、と母は言う。この時に入れた単弁つき人工血管は、わたしの体に入れるには大きいため、さらに小さいものを入れたそうだ。

わたしのように本来よりも小さい人工血管を入れると、高校生ごろに人工血管を入れ替えることが多いらしい。だがわたしはこの時の手術以来、一度も入れ替えの手術をしていない。ラステリだけかもしれないが、だいたい人工血管の耐用年数は10~15年くらいだと言われている。

今まで何度も手術の時期を言い渡され、またそれがどんどん延びている。


難しいことはよくわからないけれど、「肺動脈弁で40%ほど逆流していること」が再手術のひとつの目安であり、わたしは半分ほど逆流しているが血流の角度がいいとか、あまり心臓が大きくなっていないとか、心不全の値がいいとか、悪い不整脈がおきていないとかいろいろなことがあって、前回のラステリから無事18年を迎えることができた。

今のところ2年後に手術をしようという話になっているが、また延びるんだろうなあ、と今から思っている。

どうせなら、ラステリの再手術までの期間が一番長かった人としてギネスブックに載るのを目標にしようかな。なんて。

今年もまた元気に過ごすことができますように。

naru

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