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自分の本ができるまで。前編

初noteデビュー!JION inc. CEOの成井です。
この度、なんと講談社さんから私のビジネス啓発本を出すことになりました。
最近「どうやって決まったの?」「どうやって作るの?」と聞かれるので、この機会に私の事例をまとめてみたいと思います。今後、本を出版したい人の役に少しでも立ちますように。

本を出すのは5年越しの夢だった

まず最初になぜ本を出したいと思ったのか?
それは今から5年前。25歳でDeNAからトレンダーズに転職した時でした。
前職では20代で起業するという夢を掲げ入社するも、失敗を繰り返しダメOLのレッテルを貼られ減給対象に…。トレンダーズに入社した時は、「ここでも活躍できなければ、人生終わりだ!」と背水の陣で挑みました。あの時の私は何者かになりたかった。当時、隣の島には人気ブロガーのはあちゅうさんが。私と年も変わらないのに有名人で、本を出版している彼女がとても羨ましかった。

その時、私は真新しい手帳にこう記しました。「トレンダーズで成果を残して必ず本を出す」と。上の写真は同時の手帳(実物)↑

STEP①講談社に企画を持ち込む

それから5年が経ち2016年5月、JIONを創業して1年でM&Aを成立させた私。やっと本に残せるような実績ができたと思いました。
会社がひと段落した7月頃に早速、出版社に本の企画書を持ち込む計画をたてました。
ブックライターさんにヒアリングをした結果、
「大手出版社はネームバリューはあるがライバル本も多い。小さな出版社の方が決まれば販促も積極的」
「一度にたくさんの会社に営業をするのはマナー違反。1社ずつ交渉せよ
というアドバイスが。
小さな出版社を勧められたが、処女作から野望を持とうと営業魂に火がつき、まずは大手からあたってみようと決意。たまたま以前、友人のイラストレーターさんに、現代ビジネスの編集長さんを紹介してもらっていたことを思い出し、早速アポイントをとりました。

STEP②企画書もブラッシュアップを繰り返す

営業で事前準備なしのアポは有り得ない!
ということで、最初はイメージに近い本を読み、目次構成を分析しました。そしてワードで簡単な企画書を作成しました。
要素としては、以下です。

✔︎本の仮タイトル
✔︎著者のプロフィールと実績
✔︎本の目次になりそうなノウハウやエピソード
✔︎競合マップ(売れてる類似本との差別化点)

編集長さんと企画書紙を片手に話が盛り上がり、早速書籍の担当者さんを紹介してくださることに。

次週に紹介されたのは、書籍部のIさん(女性29歳、のちに私の担当編集になる。猫好き)。
雰囲気はまさに落ち着いた文学少女!物腰柔らかだけど、たまに飛び出る発言が毒鋭い!
編集長さんにうまく説明いただいた事もあり、早速Iさんが編集企画会議(月に一回実施、書籍に採用する企画を決める)に出してくださることに。
この会議で私は、
「え!自分でプレゼンできないの!?」
「企画がダメだったら次は一ヶ月後!?」
と広告主に会えず代理店にプレゼンをまかせる歯がゆさを思い出しながら、自分がプレゼンをしなくても、私という人間のキャラクターや面白さ一発で理解してもらう企画書にする必要があると確信しました。

STEP③企画書もコンテンツマーケ!

私が出した答えは漫画でした。
タイアップ広告でも漫画というコンテンツは読者のアテンションを集めやすく、同時に理解も促進できます。
一部ネタバレにはなりますが、イラストレーターの友人に頼み、以下のような漫画スライドを企画書に追加していきました。

この漫画が企画会議で大ウケ!
私の人となりが紙から伝わったのです。晴れて8月の最終日、書籍化が決定した瞬間でした。
実際の本にもこの漫画は採用されることになりました。

STEP④ 書籍化が決定してから出版するまでのスケジュール

さぁ本の執筆だ!
担当Iさんからは以下のスケジュールをもらいました。本ができるまで、約半年がかかります

09月 ブックライター選出、顔合わせ
10月 取材、執筆
11月 執筆、追加取材
12月 入稿作業
02月 出版(あるいは、新生活に合わせ3月)

私「えっ!本て自分で書くんじゃないんですか?!」
担当Iさん「だって成井さん、1人で200ページ分のライティングできます?(ズバッ)」
私「…無理です(白目)」

…こんな形で書籍の夢を実現させた私。

今週末配信の続編では、
✔︎ブックライターはゴーストライター!?
✔︎目次とタイトルぎめの苦悩
✔︎表紙どうするか問題
✔︎本を売るためには?
をお伝えします。

お付き合いありがとうございました!
私のビジネス啓発本は3月末に全国の書店で販売予定です!

成井

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