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いきるちから

息子は生後3ヶ月を迎え、日々の成長が目まぐるしい。あやすと満面の笑みを浮かべたり、タオルをニギニギしてよだれいっぱいにしてしゃぶったり。たまに生まれてすぐの写真を見返すと懐かしい気持ちでいっぱいになる。そしてあの頃の小さな息子にまた会いたいと思う。目が合わないことや急に大きく手を広げる反射、太極拳のようなゆっくりとした動き、ビブラートのかかった泣き声。見返すたびに入院してた頃に一瞬戻りたいなと思ってしまう。

見れなくなった息子の仕草と新しく手に入れた生きる力。生きるために変化している証。その変化は大人よりもスピードが圧倒的に速く、一日一日をまっすぐに生きてるんだと感じる。

以前、子育てのSNSに「頭の中が授乳のことでいっぱいになってませんか?」という文章を見かけた。そういう風になる人もいるんだぁと他人事のように思っていた。だいたい2時間おきに授乳しているが、泣いたらあげるというきままな方針でやっている。

3ヶ月を超えたあたりから、お腹が空いて泣くことが減った。授乳していると途中で飲むことをやめることが増えた。これは満腹の感覚が分かってきたからだそう。そして日中の授乳の感覚が3時間へと空いてきた。

私は授乳したあと、眠った息子を腕の中で感じながら、本を読んだり、調べごとをしたり、Youtubeを見たりする。そんなことをしているとあっという間に時間がたち、次の授乳時間がやってくる。昼ご飯を挟みながら、これを4、5クール行う。そんなふうにして息子と過ごす一日が終わりへと向かっていく。

授乳時間が空いてきたことで自由な感覚を感じたと同時に今まで頭の中は授乳のことでいっぱいになってたんだと気づいた。

授乳後、私の腕の中から場所を移しても簡単に寝るようになった息子。起きている間はご機嫌でいることが多くなり、タオルをかけてあげると1人で遊んでいる。

あ〜こうやって息子は自分でできるようになることが増えて、飛び立っていくんだなぁとしみじみ感じる。思い切って羽ばたけるように、今はひたすら安心できる場の土台を作っていきたいと思う日々である。

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