誰よりも高く跳べ! じつは歌唱力No.1の富田鈴花【file 01】

握手会で一人だけ選べと言われたら本当に悩んでしまいます。それが日向坂46です。推しメンが多すぎるのです。全員推しメンと言ってもいいでしょう。

あえて推しメン5を選ぶとしたら、渡邉美穂、加藤史帆、富田風花、濱岸ひより、金村 美玖あたりになりそうですが、一番前のめりになって熱く握手してくれそうなのは富田風花という気がしてなりません。

ということで、富田風花です。

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日向坂46オフィシャルページより

冠番組のデビュー戦で「胎児の時からわちきはパリピ!」と、ラップで颯爽と現れた富田鈴花。いかにも付け焼刃的な微妙なラップで、元乃木坂46の能條愛未や元NMB48の須藤凛々花のクオリティと比べると心もとないパフォーマンス。

最初のつかみが重要だということで自作ラップに挑戦する意気込みはあっぱれでしたが、数年経ってもさほど上達していないところを見ると、たぶんそんなにラップが好きなわけでもない気がします(*^o^*)。

ライムもほとんど踏んでいないし、アドリブ力も弱いためフリースタイルもほとんどできません。ラップはそろそろ封印していいのかもしれません。 

「パリピのくせに根はマジメ」と評されるだけあって、前のめりに発言するわりにスベることも多く、発言したくてずっと手を挙げているのに、なかなか当ててもらえなくて泣いたこともあります。

けやき坂46時代の冠番組「ひらがな推し」の新年企画「2019年運勢ランキング」で、「運勢が最下位(19位)だったらアイドル辞める!」と叫んでいた富田は、辛うじて最下位を免れるものの18位。MCのオードリー若林から「無理していることはないですか?」と問われると、「パリピキャラ…」と本音をぽろり。「でも、パリピキャリをやめたら自分には何もなくなってしまう…」と不安がる生マジメさ。

とはいえ、動物園でチンパンジーにツバを吐きかけられたり、運勢で18位(19人中)になったり、リモート出演のときには画面がフリーズしたりと、「負けグセキャラ」が板についてきて、バラエティ運を「持っている」のも確かです。

いまは、MCオードリーのおかげで、「キャラ迷走」というキャラを確立しつつありますが、「HINABINGO!2」の「教えて小籔さん! 苦手なお笑いを克服したい」という企画で、MCの小籔千豊に「意外とビビリというか、もう一歩踏み込めんのに、踏み込まないビビリの面が、とてもあると思いますね。途中で向こうに走り抜ける勇気があるくせに、結構ビビってるというのが、あなたのタレントとしてのこれからの、それが非常に邪魔になると思いますね」と、スベることを恐れてビビり過ぎていると指摘されます。

じつは小籔のこのアドバイスが、富田のアイドル人生のターニングポイントになったのではないでしょうか。以来、スベることを恐れず、手を挙げてから考えるくらいの勢いが出てきました。日向坂46のお笑い番長といえば、やはり加藤史帆だと思いますが、富田は加藤に続くバラエティ班の中核になりつつあります。

とはいえ、富田は加藤史帆や渡邉美穂ほどのユーモアセンスやアドリブ力を持たないので、他局のバラエティで活躍するのは難しいかもしれません(*^o^*)。

では今後、富田がアイドルとして生き残っていくためにはどこを目指せばいいのでしょうか?

能ある冨田は爪隠す

じつは富田がラップとともに初期から披露しているもうひとつの特技に、モノマネがあります。ラップが微妙なクオリティなのに対して、モノマネはとてもレベルが高いと言っていいでしょう。平井堅、倖田來未、鬼束ちひろなど、基本的にかなり歌唱力の高いシンガーの歌をモノマネしているところに、富田なりの歌に対する矜持が垣間見えます。

バラエティ担当としてのポジションを確立しつつある富田ですが、じつは彼女の一番の魅力は歌唱力です。日向坂で最も歌がうまいと評される歌姫といえば齊藤京子ですが、その齊藤が「日向坂のメンバーで一番うまい」と認めるのが富田なのです。

「日向坂で会いましょう」で、日向坂の歌姫・齋藤京子が先生を務めた「カラオケで高得点を出す歌い方教室」の回に、齋藤に指名されて富田が歌ったのですが、富田はウケを狙ってモノマネで歌ったものの、メロディラインをほとんど外さない安定感を披露。

お手本として歌った齋藤京子でさえ2〜3回外していたのです。ちなみに齋藤は「涙そうそう」を歌って貫禄の95点。感動して涙するメンバーもいたくらいですから、もちろんうまいのは間違いないのですが、もし富田がフルで歌っていたら齋藤より得点が高かったかもしれません(途中までしか歌わなかったため83点)。

富田はいま松田好花と「花ちゃんず」というユニットを結成して活動していますが、いかんせん、欅坂46時代の「ゆいちゃんず」と比べるとややインパクトが弱い印象が否めません。ゆいちゃんずの小林由依と今泉佑唯は欅坂46の中でもずば抜けて歌唱力の高い2人だったのと、楽曲にはっきりとしたコンセプトがあったのでインパクトがとても強かったことが大きいです。

一方、花ちゃんずは2人の名前に同じ「花」があることと、松田好花はメンバーで唯一ギターが弾けるということもあってのユニットになったのだと思います。松田が弱いというわけでもないのですが、歌のうまさだけで言うなら、やはり齊藤京子の低音ボイスと富田の高音ボイスのハーモニーがぜひ聴きたかったです。

あるいは最近めきめきと歌唱力を上げてきた金村美玖とユニットを組んでみても面白かったのかなと思います。と、思ったのは、二人のShowroomでのアカペラメドレー「線香花火が消えるまで」(4:46)が素晴らしく美しい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZEfZcgvUEjI

結論。

富田風花には歌のうまさをもっと全面に押し出して、ピンで歌わせてもらえるようになってほしいです。「スージー&きょんこ」や「スージーとオスシ」というユニットでも構いません。

最近みるみる顔が丸くなってきたのがやや気がかりな富田風花ですが、彼女は身長も165センチあり、日向坂46トップクラスのスタイルの持ち主でもあります。

しかし、歌のうまさとスタイルの良さをあえて押し出さないところも、なんだかんだ富田風花の魅力のひとつなんですよね。


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