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悲しいほどに現実は優しさを消費していくだけ




私ずっと最低なやつでいい、誰かに幸せにしてもらおうだなんて烏滸がましい、誰もが羨むような容姿と人生じゃないと満足できない低脳さで生きていくしかない




大事なことを言わないまま終わってしまっていいだろうか、魂が滞在できる時間はどうせ限られているというのに




君を忘れてしまうことが悲しいもう一つの理由は、同じように君が私のこと忘れていってしまうからだと言ったら、「あなたのそうゆう自分勝手で人任せに愛されようとするところ、嫌いじゃないよ」と言われた、嫌いじゃないじゃなくて好きって言えよ




優しすぎるから傷つきやすいのかもしれないね、理由もなく涙を流す夜を許してくれる人が自分以外にいてくれたら安心して眠れるかもしれない




愛情に形はないし目に見えないけれど、大抵の人が持っている感情で種類も渡し方も受け取り方も人それぞれなので比べやすくて、ないものねだりをしてしまう




「私を悪者にしていいから、君のこと悪者にしてもいい?」なんて訊けるはずもなかったし、わざわざ訊くようなことでもない気がした、真実なんて二人にしか分からないけど、大抵の恋の終わりは仕方ないで片付けるしかなかった




久しぶりに手に取ったギターで、知らぬ間に伸びていた爪に気づいた、そうやって私は知らぬ間に大切なものをぞんざいに扱い、自業自得だよねと言われる未来に自ら歩み寄っているのであった




無意識に振り撒く愛想が誰かを傷つけているかもしれないから、私が渡した以上の愛を返してくれる人に、他人には簡単に振りまけなかった愛想も含めて、愛を注ぎたいと思ったのに




そんなものに頼らなくてもきっともう大丈夫だよ、と言われたいし思いたい、存在も感情も曖昧で、自分で自分のことを理解できなかった、生きるのが嫌になる




迷惑をかけないように生きてきたつもりだけど、そんなのは無理です、完璧なんてものは存在しないくせに、自分が当たり前にできることを相手ができなかったら、わざとらしく大きく息を吐き出してしまう




泣きたい夜は手首にぎゅっと残るような爪痕を残して、それでもだめなら両手をぎゅっと首に押し付けた、精神的な痛みを物理的な痛みで誤魔化す、それしか乗り越える方法が浮かばなかった




そろそろ幸せになってもいいくらいには傷ついたと思うんだけど、これを口にしてしまったらまだ足りないよと言われそうなのでやめた、弱い犬ほどよく吠えるものだ




期待外れの日々に燃える心も灯る炎もない、何も考えず狂ったように踊っても眠れば明日は来るでしょう





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