好調日本ハムの要因
日本ハムが残り試合29試合で貯金13。
首位ソフトバンクとは9.5ゲーム差ある。
残りソフトバンクとの直接対決が6ある事を考えたら、直接対決の結果次第ではまだまだ優勝の可能性はある。
新庄監督に変わって2年連続最下位だったチームが3年目にして飛躍。
これは、新庄監督の未来を見据えたロードマップによるものに尽きるだろう。
振り返ってみるとシーズン通してレギュラーとして経験ある選手が近藤のみと言う状況で1年目はトライアウトと位置付けた。
怪我以外の選手を全て1軍で経験させ、適性を見極めた一年。
そして2年目は唯一のレギュラーと呼べる近藤がソフトバンクへ移籍。しかし、万波、野村、清宮と確実に若手が浮上するキッカケを掴みつつ、マルティネス、郡司といった移籍組を活用し、様々な戦術に取り組みつつの戦いだった。
過去2年は戦略の底上げと戦略の浸透がポイントだった。
そして迎えた新庄監督3年目の2024年シーズン幕開け。
スタートダッシュが必要な開幕当初は仕上がりの早く勢いある若手を積極的に起用した。
そして、夏場一度成績が落ちたものの、頼りになるベテランをこのタイミングから融合させ始め見事に回復し今の順位を確保している。
日本ハムの試合を見ていると、奇策とよく言われる新庄采配にも選手たちが動じることなく堂々と遂行していると感じる。これは過去2年の積み重ねがあってこそだと思われる。
また、兼ねてより新庄監督は自身の事をモティベーターと言っている。
選手たちのモチベーションを維持させ、上げる事に長けてるように思える。
例えば怪我で出遅れた池田投手にはこまめに状態の確認など連絡していたと言われている。
怪我以外の理由で初めて開幕2軍になった宮西投手にも声をかけていたり、開幕から不調で2軍にいかせたレイエス選手にも気配りをしていたと言われている。
こうした人心掌握、過去2年の積み重ねに加え、今シーズンも試合を通して成長しているとさえ感じる。
相手投手等様々なデータから当日の試合メンバーを適性に応じて配置する細かさ。
なるべくしてなったとも言えるように思える。
残り29試合日本ハムがもっと大きな波を起こす事を期待したい。