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奈良の「美味しいもの」って、なあに?

突然ですが、皆さんは旅行の行先を決める時、何が決め手になりますか?

見たい景色があるから?
食べたいものがあるから?
話題になっているから?

ちなみに弾丸バックパッカーを名乗るわたし(@saorigraph)は、「旦那が寝言で言ったから」というギャグみたいな決め手で旅先を決めたことがあります。

ええ、旦那の寝言でセネガルまで行きましたよ。

だって・・・どこ行く?って寝ている旦那に聞いたら・・・セネガルって言うんだもん。こんな面白い寝言、拾わないわけにいかないじゃないですか。すぐにセネガルの見所をまとめて旦那に旅のプレゼンをし、航空券も購入したよね。
(セネガルはアフリカの中でも治安が良く、旅行しやすい国でしたよ!)

他にも、日本でレバ刺しが禁止になった時(個人的には“レバ刺しショック”と呼んでいます)、嘆き悲しんだ末に『レバ刺しを食べに韓国行こう』と海を渡りました。ついでに焼き肉と冷麺も食べて帰ってきました。

このように「食べたいものがあるから」という理由で旅先を決める人は、意外と多いのではないでしょうか。旅先を決めるまではいかずとも、

『北海道に行ったらジンギスカンを食べよう!』
『富山に行ったら白エビを食べよう!』
『熊本に行ったら馬刺しを食べよう!』

と、旅行の楽しみのひとつになることは間違いありません。それほどまでに「地の食」は人々を惹き付ける力を持っているのです。

ではここで質問です。
皆さんは奈良に行ったら何を食べてみたいですか?
奈良と聞いてどんな食を思い浮かべますか?思い浮かびますか?
今日はそんなことを考えながら、読んでいただけると嬉しいです。


『東京まほろば研究会』発足

前回のnoteで、おっくん(@okumasaya)が書いた「地元の観光政策について論じた卒業論文」をご紹介しました。その論文をきっかけに、おっくんは橿原市観光課の山崎さんや、企業アドバイザーの小須田さんと知り合います。

小須田さんに、奈良の魅力を世界に発信していきたい、と相談したところ。「奈良について定期的に話す場を持とう!」「どうせなら、東京にいる奈良関連の人たちを集めよう!」と、とんとん拍子に話が進み、『東京まほろば研究会』を発足。月に1回「奈良を発展させるために何をすべきか」を話し合う会合を設けることとなりました。


『奈良にうまいものなし』って本当?

東京まほろば研究会の会合を重ねる中で「奈良は美味しいものがないって言われているよね」ということが話題に。皆さんも一度くらい「奈良にうまいものなし」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

この「奈良にうまいものなし」というのは、文豪・志賀直哉(しがなおや)の言葉としてたびたび引用されています。しかし正確には「奈良にうまいものなし」ではなく「食ひものはうまい物のない所だ」と書いており、この文章からはじまる随筆を読み進めていくと、決して『奈良には美味しいものが何もない』と言っているのではないと解釈できます。

《参考記事》
奈良にうまいものなし?志賀直哉の随筆『奈良』を読んで
「奈良に住んでみました」より


奈良の“美味しい”魅力を伝えよう!

文豪・志賀直哉はただただ奈良を「美味しいものがないところだ」とディスったわけではない、と分かったところで冒頭の質問に戻ります。

皆さんは奈良に行ったら何を食べてみたいですか?
奈良と聞いてどんな食を思い浮かべますか?思い浮かびますか?

わたしは正直、NaraDeWaの活動に関わるまで『奈良漬け』しか思い浮かびませんでした。そして奈良の食を目当てに旅行したこともありませんでした。東京まほろば研究会の会合でも「日帰りしてしまう旅行客を奈良に留める(宿泊してもらう)には、食が大事」という結論に。

奈良には美味しいものがないわけではなく、美味しいものを知らないだけなのではないか?派手な食材やインパクトのある料理はなくても、美味しいものはきっとある。

そこでまずは奈良の美味しいものを知ってもらうために、奈良の美味しい食材を使った食のイベント、その名も『奈良づくしパーティー』を開くことにしました。

奈良の食材を使い、実際にその場で調理もしながら奈良の美味しい食材を食べ尽くそう!という奈良づくしパーティー。大和野菜に大和牛、古代米と、あまり馴染みのない食材が一体どんな姿になってパーティーを彩るのか楽しみですね。

次回は食材の仕入れや、パーティーの準備についてお伝えしたいと思います。お楽しみに!

※『奈良づくしパーティーin東京』は、2015年に開催したものです


執筆:SAORIGRAPH(@saorigraph
編集:きしぽみ(@kishipomi

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