熟女好きには超お薦め! 賭けないマージャン「健康麻将」体験記(ラジオ『吉田照美ソコダイジナトコ』2013年2月6日オンエア台本の元原稿)

賭け事が天才的に弱い奈良ですが、今回はマージャンです。とにかく賭けると勝った記憶があんまりなく、大勝ちした経験は賭けないで純粋に点数を競った時のみ。

早稲田では南門前の雀荘「早苗(さなえ)」に良く出入りしてました。店に置いてあったバイオリンをもらったりして、深夜に南門の前で「俺は河原の枯れススキぃーーー」をキーキーと弾いて近所から苦情が殺到したこともあります。

マージャンの得意技といえば、雀荘のオバチャンの声マネくらいですが、
「お忘れ物ありませんかー、タバコとかライターねー」という声は似ていると絶賛を浴びてました。

雀荘は日本テレビ「11PM」の、「麻雀実践教室」(通称イレブン麻雀)がオンエアされていた頃にブームのピークを迎えていたと言われます。
警視庁の統計によれば1978年の36173軒をピークに、今では当時の3割程度に激減。

ところが、麻雀人口はちっとも減ってはいない、という不思議な意見があります。
「4人で雀荘で打つ麻雀は衰退していますが、麻雀を楽しむ人は全く減少していません。
というのもテレビゲームで麻雀をする人、ゲームセンターで麻雀をする人が依然増えているんです。ゲームセンターを見ると、全国のゲームセンターの端末同士で麻雀を打つ人がいます」
というのが麻雀の専門家の意見。

〇賭けないマージャン発展中

さらに気になるのは「健康マージャン」という新しい流れ。
先ほどの分析をしてくれたマージャン専門家は「日本健康麻将(マージャン)協会」の戸構さん。

「麻にスズメではなく、麻に将棋の『将』の字を書く『麻将』は、北京語の表記を使ったものです。日本では賭けないで競技として行なうマージャンをこのように表記しようと始めたのは東大式麻雀で有名な井出洋介プロです」
 ところがこの競技麻雀の流れ、ゲーセンや家庭用ゲーム機器麻雀を中心に広がっているのだが、予想外の方向に発展していたのだ。

「日本健康麻将(マージャン)協会では、賭けない競技マージャンに『タバコを吸わない』『酒を飲まない』要素を加えた高齢者中心の『健康麻将』を推進しています。『ねんりんピック』の愛称で親しまれている『全国健康福祉祭』は、60歳以上の高齢者を中心としたイベントですが、その競技にも『健康マージャン』が入り、全国から高齢者が集まります」

〇飲まない、吸わない、賭けないマージャン

と、いうわけで戸構さんに教えてもらった渋谷の雀荘に行ってきました。

健康麻将ガラパゴス(2020年5月段階追加 渋谷店は閉店しております)
http://www.mahjong-galapagos.com/index.html

平均年齢65歳。女性が7割を超える。6時間楽しんで2100円。
健康麻将を初めてから売り上げが倍増したという。

先週水曜の10時半に行ったところ、44人(11卓)がすでに対局中。確かに女性が圧倒的に多く、半分くらいの方は、電車で前に立たれたら間違いなく席を譲る感じの高齢っぷり。

飲まない、賭けない、吸わないので、みなさんお茶をおいしそうに啜りながら、まあ打ってます打ってます。

「若いときに麻雀を経験していた人と、高齢になってから覚えた人は麻雀のスピードが違うので、『混ぜたら危険』です。別々にやるのが鉄則」と聞いてきたので、高齢デビューの卓に入れてもらい、2時間だけ対局を。

ところが、高齢デビューのはずなのに、早い早いっ。サクサク進みます。母親くらいのトシの方と、親戚のオバチャンくらいのトシの方。70代のかたと60代の方にお見受けしましたが、「麻雀経験はどのくらいですか」ときいたところ「3年です。週に3日はやってます」「30歳で初めて7年ですので今37歳です」(オイオイっ!!)「5年くらいですが今日は3か月ぶり」
という感じ。

〇怒濤の6連続アガリの奥様に震撼

第一局に上家(カミチャ・左の人)の方が、あっ,それロンです。と手を開くと三アンコウトイトイ。
「ツモればヤクマンだったのにー、あー残念。親のマンガンで12000点ね」と恐ろしい役をあがりました。
その後もその人が6連続でアガリ、奈良は結局一回も上がれず。下家の最年長の方が5と7(ウーソーとチーソー)を見間違えてチョンボ9000点を取られた以外は実にまともでスピーディー。

賭けないのにコテンパンに負けました。
ニンテンドーDSのマリオ麻雀で鍛え直して、また挑戦したいです。
健康マージャン、熟女好きにはお勧めです。

なお、ガラパゴスでは健康マージャンの日は60人近い人が集まり、待ちが出る日もあるそうです。

脳の「前頭前野」を刺激して、「脳年齢を3歳若返らせる」「認知症予防になる」(脳科学者の篠原菊紀教授の研究)と言われるマージャン。全国の自治体では「なかなか参加の少ない男性も喜んで参加するテーマ」だとして高齢者向けのアクティビティーとして注目されています。


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