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育休明け4カ月で心が折れ、退職を決めた話

2022年3月まで、作業療法士として10年間、病院に勤務していました。

その間、結婚、2度の出産、産休・育休、仕事復帰を経験。

時系列でまとめると、こんな感じです。

2012年4月   就職
2015年7月    結婚
2016年12月    長男出産
2017年2月      仕事復帰
2019年10月         次男出産
2020年8月           仕事復帰

作業療法士の仕事にやりがいを感じ、
仕事が好きだった私が、
退職することを決意したのは、1年半前。

2人目の育休明けから4カ月経過した、
2020年12月末のことでした。

「しんどいな~」「辞めたいな~」と思いながら仕事に行くのは、毎日辛かったのですが、辞めると決めてからは、嘘みたいに心が軽くなったのを覚えています。



~時を戻そう~



仕事復帰して4ヶ月。感染対策に神経をすり減らしながら頑張っていた、2020年12月末のこと。

いろいろなことが重なり、心がポキッと折れる瞬間がやってきます。

もう無理…もうやだ…
なんで自分ばかり…
やめたいやめたいやめたい...


仕事と育児の両立というやつに、
限界を感じたというか、
もうがんばることに疲れたというか、
全部嫌になってしまったんですね…


原因は1つではなく、いわゆるストレスの蓄積かなと、
冷静に振り返れば思います。


私は、責任感が人一倍強く、
誰かに頼るとか甘えるとかいうのが苦手な方です。
まさに長女気質といいますか…


簡単に言えば、仕事も育児も家のことも、
何もかもが半端であることに、耐えられなくなったんです。


フルタイムワーママは、常に時間に追われています。
朝起きてから、子どもたちを送り出すまでに一悶着あり、職場に着いた時点で、すでにHPは半分ぐらい削られています。


始業後は定時で帰るために、仕事の算段をして、
昼休憩中もやれる仕事を片付けます。


定時まで仕事ができればよいですが、
いつ保育園から電話がかかってくるかわからないので、
それに備えつつ働く。


定時になれば、素早く着替えて帰路につきます。
我が家では、保育園のお迎えは夫が担当してくれていたので、私は直帰して、夕食の準備に取りかかることができました。これは大きかった。

ただまぁ、とにかく、ゆっくり座って休むような時間はありません。


子どもたちが帰ったら、少しおやつを与えて、テレビを見せている間に、フルスピードで夕食を仕上げます。


入浴、夕食が済んだら、 今度は寝かしつけです。
長男も次男も、比較的寝つきはよいほうで、
21時半頃には完了していました。

ここで起きれたら最高なのですが、
高確率で寝落ちしてしまうんですね(T-T)


目が覚めるのは、だいたい12時を過ぎた頃。

夫が布団に入る物音で目が覚め、
眠い目をこすりながら起きて、洗濯物を干したり、
炊飯器をセットしたり、保育園の持ち物を準備したりします。

全部済んだら布団に入りますが、
なかなか寝れないので、
TwitterやInstagramを見て…寝落ち( ̄▽ ̄;)


気づいたら朝で、また1日が始まります。



8月に復帰してから、だいたいこんな感じで毎日を過ごしていました。


8月中は、子どもが元気で、仕事を休むことはありませんでした。
長男も、最初の1ヶ月は、発熱なく行けていたので、試練は9月からかな~と予測はしていました。

しかし、次男の病気の嵐は、予想をはるかに超えて次々とやってきました。

9月
初めての発熱は、ある日曜日の夜でした。
この時は、突発性発疹で、
3日間40度近い高熱が続きました。
熱性けいれんのおまけ付き。
長男は、発熱が何日も続くことはほとんどなかったので、けっこう焦りました。

10月中旬
どこでもらったのか、水疱瘡になりました。
予防接種前だったので、
まぁまぁ派手に水疱ができてかわいそうでした。
水疱瘡は、インフルエンザのように出席停止となるため、1週間保育園を休みました。
長男にうつらなかったのが、不幸中の幸いでした。

10月下旬
風邪で3日休みました。

11月
RSウイルスで、発熱が続き、
保育園を1週間休みました。

12月末
風邪からの細菌感染で、高熱が続き、保育園を1週間休みました。

1月
手足口病になり、3日休みました。
かわいそうなことに長男にも感染しました(。´Д⊂)


こんな感じで、月1ペースで病気になり、
いずれも3日以上の長期戦につき、
仕事を休むストレスが蓄積していきました。

結局のところ、
年末年始の休み前の1週間、
ほとんど仕事に行けなかったことが、
トドメの一撃になりました…

職場は子育て世代が多く、子ども看護休暇や、
有給休暇をとてもとりやすい環境にありました。


休んでも、必ず誰かがフォローしてくれますし、
休み明けで仕事に行くと、
子どもの体調を気にかけてくれるような、
温かい職場です。

そういう意味では、
職場には、何の不満もありませんでした。
作業療法士という仕事も、
ずっと続けていくものと思っていました。


ただ、自分の中で、
「何か違う」と思い始めるとダメですね。


仕事復帰をしてから、
ストレスに感じてきたことが、
一気に溢れ出てきました。

まず、朝の送り出し…
自分が遅刻しないために、子どもに早く早くという毎日。
焦りすぎて、自分の鞄を玄関に忘れたこともありました。あの時はかなりショックでした。

なかなか美容院に行けず、髪がボサボサなことや、
子どもにバキバキにされたメガネの修理に行けないこと、家の掃除が行き届かないことなどなど、
挙げたらキリがありません。


もっとハードな環境でがんばってる人がいる、
職場の先輩方も、みんな乗り越えてきてる、
「自分もできるはず」と言い聞かせてやってきましたが………


時間に追われることに、疲れました。


いろいろと、自分が満足いくように、
ストレスなく生きるためには、
「フルタイム勤務の継続は無理」
という結論にいたりました。


加えて、作業療法士という資格を生かすというのも、
現実的ではないと考えました。
パートであっても、
自分が休めば誰かにしわ寄せがいってしまいます。


私は、どこかに所属するのは向いていないんだ。
今までよくやっていた。

気にする必要のないこと、
気にしなくても良いことが、
気になってしまうのだから仕方がない。


「おうちで稼ぐ」を実現するため、退職を決意してから、
育休中に取り組んでいたライティングに再挑戦して1年。
経験は積みつつも、芽が出ないまま現在に至ります。


副業で結果が出せていないのに、
それを本業にして、「時間さえあれば稼げるようになる」
という仮説は間違っていると思います。


ただ、副業で結果を出すまで本業を続けていたら、
倒れていたと思うので、後悔はしていません。


時間に追われない生活は控えめに言って最高です。


本業ほど稼ぐには険しい道ですが、
温かく見守ってくれる夫に感謝しつつ、
「英断だった」と胸を張って言えるように、
泥臭くやっていきたいと思います。

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