羨ましい

友達が、大阪府がこの期間だけ募集するアルバイトに受かったと話してくれた。

そのとき沸いた感情が、すごく素直だった。

羨ましいという気持ち7割と、すごいなという気持ち2割、あとは、へーっていう気持ち1割。
このご時世なんだかどうするもなく、にぶい空気を吸うしかない気持ちだけど、その友達は明らかにわたしより新鮮な空気をめいっぱいに吸っている、吸おうとしている、と思った。それがものすごく輝いてみえて羨ましいのなんのって。でもその一方で、つい最近できた新しい取り組みに応募することには確実に勇気が要ったと思うし、この時期に面接をしたことも、面接をしに府庁に足を運んだことも、そこで受けた面接に合格したことも、ぜんぶぜんぶ、私だったらできたんやろうか、できなかっただろうと思い純粋に、その友達をすごいと思った。誇れる友達だ。

あとの少しは、へーっていう気持ち。言葉にするのは難しいけど、無関心に近いのかも。じぶんには全く関係のない話を聞いている時と同じ気持ちになった。私はずっと家にいて、アルバイトもぜんぶお休みだし、大学の授業も家で受けられちゃうし、ほんとにびっくりするくらい、だるんだるんだ。怠惰っていうわけじゃない、ちょっとでも気を抜くと、怠けのゾーンに入ってしまいそうでそれが怖くて、日々一所懸命なにか新しいことに手を出して、もがいてる。がんばってるな私、と思う。そんな私、コロナ明けの生活、コロナ以前と近い生活、大学もバイトも復活した生活に果たして戻れるのだろうかと心配するような私とは、ずいぶん離れたところにいるような、その友達のアクティブさに、へーっとなってしまったのだと思う。

以前までの私だったら
そのバイトで失敗すればいいのに、バイトに追われて課題提出間に合わなきゃいいのに、とか思ってたと思う。だけど、ほんとに大好きな友達だし、けっこう心を開いているからか、
今回はそんな気持ちにはならなかった。
というより、私も市がこの一定期間だけ募集するアルバイトに応募した。応募フォームを送るだけで緊張したし、希望日数を決めるだけでめちゃめちゃ悩んだが、送信した。応募しただけで、けっこうスッキリした。澄み渡った気持ちだ。

その友達に少し近づけたような感覚をゲットし、私も新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込んでやろうという意気込みで胸がいっぱいだ。

たのしみ!

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