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レンタルサロンとスマートロック

※推敲していないまま仮公開しています。読みにくい部分があったらごめんなさい。

レンタルサロン運営においてセキュリティの話は避けて通れません。

レンタルサロンやレンタルスペースは不特定多数(あるいは特定多数)の人が時間や場所をシェアして出入りする空間です。利用者の安心と安全を確保するためにサロンのセキュリティをどう守るかについてしっかりと検討しなければいけません。

レンタルサロンのセキュリティで何を制限するか

セキュリティを具体的に言い換えると、不審者や不心得者の入室を制限しなければいけないということです。不審者というのは許可を得ていない者。まさに不審な者です。許可を得ずに私有の建物内・室内に入るということは法律上いわゆる「不法侵入者」です。

一方、不心得者と表現するのは許可はあるけども他の利用者さんのことを考えずに自分の利益のためだけに使用する人のことです。これは難しい問題なのですが、「常識的にかんがえてあかんやろ」という常識のラインが人それぞれ結構違うもので、僕らは日常であまり意識していないけれど思っているよりも常識のラインが近い人同士だけで自然と集まって生活しています。

なので、常識感覚というのは自分がこれまで思っていたよりも案外バラバラなのだなと理解しておくと、思わぬ非常識な人の困った言葉や行為に出くわしても、「まあ、想定内ではありますけどね、、」と自分自身で納得することができるというメリットがあります。

いずれにしても、本来的にはセキュリティ管理それは運営者の責任で行うもので、僕のように利用者任せにしていると痛い目に合うことは覚悟しておいたほうがよいでしょう。

レンタルサロンのセキュリティでカギとなる鍵の管理

レンタルサロンのセキュリティを構成するカギとなるものは3つあるのですが、もっとも簡単なのはドアの鍵をどう管理するかという問題です。

ドアの鍵の管理なんて、普通に暮らしていれば課題にもならないことですよね。帰宅したら内側から鍵をかける。外出時は外側から鍵を施錠する。一人暮らしなら自分だけ気を付ければいいし、家族と生活しているなら鍵を持っている人がきっちりと鍵を管理すればいいわけです。

ところが、レンタルサロン運営においては重要なカギとなります。

運営が入退室を把握できていないのであればセキュリティ管理の失敗

運営から承認を受けていたとしても、不特定多数(あるいは特定多数)の人が同じ部屋のドアの鍵を共有するわけなので、そこに不正な意図を持った人が混入するとレンタルサロンのセキュリティはもろくも崩れ去ります。

先述した不審者ではありません。不心得者がカギを勝手に複製したり、第三者に共有したり、紛失したりする可能性が常にあります。うっかりさんが時間を間違えて入室してしまう(そんなわけないと思うでしょうが、意外とよくあるトラブル)こともあります。

個室のレンタルサロンを自分が使っているときに、いきなり知らない人がガチャガチャと鍵を開けて入ってくればなかなかの恐怖感を感じます。安心してレンタルサロンを提供するためにはセキュリティ管理、鍵の管理がカギになるのです。

レンタルサロンで使えるスマートロック

そろそろ察しのよい方はお気づきと思いますが、本稿は物理的なドアの「鍵」と、概念として重要な要素という意味での「カギ」を掛けたダジャレを言ってみたかった記事です。それについてはもう十分に書いたので満足しました。ここからは実務で使えるスマートロックというアイテムをご紹介します。

この世のスマートロックには大きくわけて「ドアの穴あけ工事が必要なスマートロック」と「ドアの穴あけ工事が不要なスマートロック」の2種類があります。逆にいうとその2種類しかありません。

ドアの穴あけ工事が必要なスマートロックのドアの工事費はざっくり10万円程度と理解してください。鉄板のドアに穴をあける電動ドリルと施工技術が必要なので一般的には素人のあなたに設置は無理です。

ドアの穴あけ工事が不要なスマートロックの設置工事費はゼロ円です。その代わり、あなたの設置作業が小一時間程度必要です。ようは素人でも設置できます。

レンタルサロンで使えるスマートロックは3つ

僕の狭い知識と経験の中でいえば、レンタルサロンで使えるスマートロックは3つです。QRIO(キュリオ)、AKERUN(アケルン)、RemoteLock(リモートロック)の3つです。

QRIOはネット通販で買うのが手っ取り早いです。ネット通販ベストセラー1位。

https://qrio.me/smartlock/

スマートロックの市場はいま急速に成長しています。新しい製品が次々と投入されているので、ぼくの狭い知識と経験では把握しきれていないものがあります。


いま気になっているのが【Works with Alexa認定製品】セサミです。QRIOのOEMかなというような筐体なのですがそうなのですか?調べておきます。

(6/27追記)調べてきました。セサミはQRIOと別物です。競合です。セサミ側は正面からQRIOを意識していて対抗心むきだしモードです。

セサミのサイトにはQRIOとの比較表があって、セサミの圧勝でした。

セサミ側の比較表を素直に信じると、機器の軽さ、コンパクトさ、価格、amazonレビューの質と量、QRIOは勝てなさそうです。キュリオ大丈夫かおい。

セサミのネーミングは「開けゴマ」のあの胡麻に由来している模様。こんなシャレのきいた商品名にされたら買わざるを得なくなるじゃないですか。(買うか)

https://jp.candyhouse.co/


セサミ、キュリオの比較については、また別記事で書くことにします。ここからQRIOベースで書いていますが、スマートロック一般を代表するものとして読んでいただけると幸いです。


レンタルサロンで使えるスマートロックQRIO

QRIOはいちばん多く使用してきたので、良い点も悪い点もありますが、後付式の穴あけ工事不要のスマートロックとしてはナンバーワンといってもよいでしょう。いくつかトラブルは経験しましたが僕は好きです。

スマートロックQRIOの長所

・スマホアプリでリモート操作できる
・穴あけ工事不要
・毎月の利用料がいらない
・機器代金のみ
・何度かサポートを頼ったけど必要十分な対応品質
・SONYの資本が入っているので何となく安心

スマートロックQRIOの短所

・遠隔操作にはQRIO HUBという別機器が必要
・強力なはずの3Mのシールは結構な頻度で落ちる
・過去は反応がいまいちだった(強化されている)

ざっとあげるとこんなところですが、QRIOやセサミの個別仕様については別記事でまた書きます。

QRIOに限らずスマートロックが唯一の正解ではない

なお、ここまでスマートロックについて書いてアレなのですが、ぼくは現在QRIOの利用を全拠点で停止して回収しました。なぜなのか。別の方法でセキュリティを確保することができているからです。

セキュリティの管理をどう最適化するかについては絶対的な正解がありません。レンタルサロンや運営者の性格や運営方式やコストの考え方によって正解が異なります。

僕の場合、QRIOで事務局から細かく遠隔監視する集中管理が正解だった時期もあるのですが、ほぼ100%リピート利用者さんに利用してもらっている現在は、別の管理方法が正解なのでQRIOの利用をやめました。

今後の運営方針の変更(つまり僕の気分や考え方の変化)で管理方式を変えるかもしれませんが、最終的には信頼できる利用者さんだけに使ってもらえる段階になれば、集中管理は必要ないと考えています。

セサミはいっこ買って試してみます。楽しみ。


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