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Weekly Media Log 2022.2.27


今週は地道に一歩ずつが大事と痛感しました。何事も続けましょう。それでは今週もmedia logを始めていきます。

News

齋藤弦 / Strings Architectureによる、東京・中央区の住戸改修「勝どきのタワーマンション」

高層マンションに土間という概念が持ち込まれたのが面白いです。

確かに、建築家のコメントにもある「一方、利便性と裏腹に、都市と住空間が直結されることにより、住空間に都市が侵食してくるような居心地の悪さを感じていた。」というのは納得の視点だと思います。

気密性の高いガラスファサードやエレベータというものの存在によって、すぐそばに仕切られたプライベート空間を作り出せるようになったけれども、心理的な近さはそこには存在している。そこから土間といった空間的なレイヤーを挟むことによって、距離を保てるのは心地が良さそうです。

あと、カーテンでの間仕切り、ラワンベニヤの内装仕上げは、住戸のきれいめな改修系では割とスタンダードになりつつありますね。カーテンの間仕切りは、おしゃれだけど、仕切りとしての性能的にはちょっと気になるところではあります。

池袋や新宿も、大規模都市改造を補完する「ウォーカブル政策」が急進展

良い流れだと思いました。パブリックスペースは関係者が多く活用方法が難しいところですが、このように国が先導し飲食店の道路の活用などの規制を緩和してくれることは、そのような屋外空間が増加し、そこを多くの人が利用することで空間に対する多様性の許容が広がり、設計者としても、様々な開けた空間を提案していきやすくなると思います。

個人的には渋谷ストリームの大階段前の屋外スペースで夜にお酒を飲んだりするのが結構好きです。屋外だと、会話の声が籠らないので、隣の人の声が気になりにくい、そして飲食店にありがちな空気の澱みもないのが利点だと感じます。

一方で、日本の場合は夏は暑く冬は寒い、そういった過酷な環境をどこまで受け入れられるか、あるいは使えない時期があることをどこまで許容できるか、はたまた屋内空間・屋外空間をトランスフォームできるようなしつらえにするのか、など、いろいろと設計者の腕、そして事業者の懐の深さが試されるのではないでしょうか。いくら頑張っても自然には抗えません。

Movie

今週はお休み。

Book

孫子

戦争は絶対に起きてほしくないことですし否定されなくてはいけないことです。それを前提とした上で、この孫子の戦いに対する知見は、戦争に限定されない様々な知見が含まれていました

・戦いに勝つには、戦う前に負けている相手に挑むことが大事
・戦術は数が限られるが、それらを組み合わせることによって無限の戦法が生み出され、相手の予測が難しくなる
・迅速であることが勝つために重要。
・聡明な君主はよく思慮し、立派な将軍はよく修め整えて、有利でなければ行動を起こさず、利得がなければ軍を用いず、危険がせまらなければ戦わない。

仕事をする上でも参考になる教訓でした。わかりやすく訳されていて想像以上に読みやすかったです。

今週は以上です。ありがとうございました。

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