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weekly media log_2023.5.5

2023.5.5

少しずつまた再開していきたいと思います。やはり定期的なアウトプットが無いと、インプットも捗らないなという自覚があったためです。
最近の僕はというと、とにかく仕事と筋トレの毎日でした。そして、仕事のしすぎなのか、筋トレのしすぎなのか分かりませんが、GW直前に喉を痛め、そこから体調を崩して現在に至ります。おそらく、徐々に何かしらの疲れが蓄積されていったのでしょう。あるいはバランスを欠いていたのでしょう。もう少し、バランスを取り戻しながら、今年も過ごしていきたいと思います。

News

専門分野でなくて恐縮なのですが、とても面白く共感度の高い記事だったので、ブックマークしていたものを共有します。記事のタイトルの通りですが、バージョンアップを重ねるとなぜユーザーインターフェースが使いにくくなるのか、という疑問に対する考察の記事です。
結論としては、開発者が能力を示すために、見た目や機能のアップデートが必要になり、それによって、不要なアップデートが加えられ、結果使いにくくなる、というものでした。
このようなプロセスは決してユーザーファーストな考え方では無いと思いますが、ビジネスの世界ではいろんなところで発生していると思います。自分の成果を認められるために、お客さんにとって不要と思われることもやらなくちゃいけない。でもそれってどうなんでしょう?持続可能な世の中には相性の悪い考え方ではないですか?
この記事にもあるように、「変わらないこと」の価値を認めるべきだと思いますし、「やらない」「変えない」と決断する社員を評価する仕組みも必要だと思いました。そして「新しいことをやる」「とにかく変える」という社員を必要以上に評価しない心構えも必要だと思います。
「新しいことをやる」=「評価される」世の中だと、どうしてもサステナブルにはならないとうのが持論です。ベーシックが大事です。ベーシックをちゃんとやりましょうよ。

Movie

これは面白かったです。(映画館で少し前に見ました)
これはフィクションです、これは映画です、というのは当然なのだが、映画であるからこそできる、でもひょっとしたら現実にありうるかもしれない、でもちょっと違和感はある、という絶妙なところ狙いに行っており、それが成功しているようでした。違和感の作り方が上手い。
そもそも俳優さんたちは演技をしていて、実際には本人ではないわけだが、それが一体誰か分からなくなる瞬間がありました(見てない人は何を言っているか分からないかもしれないですが)。特に三話目はそれが顕著で、どんどんと演者が演じている人物が変わっていき、演者たちも自分がいま誰なのか、わからなくなっている瞬間があるのではないか、と思うくらいでした。
二話目は全体的にユーモアだったのだが、教授のことばがとても良かったです。特にかつての教え子の才能として「言語化できない、非決定の領域に留まる能力」ということを言っていて、これは本当にそうだと思わされた。人はなんでも言語化したがり、既存の枠にはめてしまいたくなるが、これをやらないで考え続けることこそ、人間に必要な能力だと思うのです。
一話目は、話の内容は、なんとも怖いシチュエーションなのだが、会話のリズムが良い。彼女と元彼の会話で「私とあなたって会話にリズムがあるでしょ」という台詞があるが、まさにそれをこの話全体を通して伝えたかったのだと感じます。会話のリズム。本当に終始会話のリズム感がよく、内容以上にリズムの心地よさが際立ちました。

Book

学生の頃に一度読んでなんとなく面白かったと記憶していましたが、内容をすっかり忘れており、図書館で偶然見かけて再読しました。やはり面白く共感度が高かったです。
退屈と気晴らしを交互に行うこと、それこそが人間である。人間であるためには、消費ではなく浪費をして贅沢をすること。日常のそのものを楽しみ、そしてそれに対して思考することを避けないこと。自分が思考にとらわれるものを待ち構え、見つけて掘り下げること。
僕自身、子供の頃から読書や音楽などに慣れ親しんでいたため、そのような教育が楽しむことの訓練になっていたと感じます。一方で、最近は仕事や筋トレばかりで、あまりそれ以外のことを楽しめていないと感じていましたが、やはりそれは人間らしくないのでしょうね。もちろん、目標にまっしぐらでわき目もふらず、という人生のある時期には必要ですが、最終的には人間の本質はそこには無い、それはある意味、動物と同じである、ということのようです。実利的なことも必要ですが、そうじゃないことが大事です。

Music

どちらも坂本龍一です。1つ目は彼自身のアルバムから、2つ目は映画のサウンドトラックから。
どちらもピアノを主体とした楽曲ですが、心地よさの中の違和感。ぎこちなさのようなものが表現されているのが好きです。
何の違和感もないものって、なんか、詰まらないですよね。違和感、とても好きです。
今週は以上です。ありがとうございました。


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