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「Rの異常な愛情」が楽しすぎる

「Rの異常な愛情」

私はこのイベントが異常に大好きだ。

Creepy NutsのR-指定さんが日本語ラップのいちファンとして
毎回話したいMCをピックアップ

みんなで歌詞を見ながら、曲を聴いて

リリックの内容やそれが生み出される背景
韻の解説をしてくれるという


大変教養の高いトークイベントでございます


学生の頃は、
好きな歌手が新曲を出すとなれば
ラジオから流れるそれを録音して
耳で聞いて歌詞を書き起こし

CDの発売日に歌詞カードを見て答え合わせをする

インタビュー記事を読んで、あの歌詞の意図、

アルバムなら
この曲構成はなぜだ、みたいなことを
読み込んで、調べて、無駄に覚える
みたいなことを楽しんでました


私は本を読むのはとても苦手なので、
言葉も知識も全て耳から摂取します。


漫才や、日本語ラップは、言葉の宝庫で
私の時間のほとんどはプロの言葉や会話を聞いていたくて

言葉そのものも、テンポや流れ、間、みたいな
そこに流れる空気感、

その会話が生まれる話し手の関係性にすら憧れ、
習得できるものならしたいと思うのです。


若干話が逸れましたが、
「Rの異常な愛情」というトークイベントは本当に
私にとって貴重な時間です。


大人になって、日常に追われ
新曲が出ても歌詞カードを見ながら曲に向き合うという
時間も取りづらくなりました。


サブスク化でそういう楽しみ方ももう古いのかもしれません。


でも、しっかりと曲と向き合わせてくれる
その時間と機会を作ってくれるのが
この「Rの異常な愛情」なのです。


作りたい時間が買える

ってのはオトナの特権だと思うのです。


しかも私が大好きな日本語ラップを
これまた日本語ラップMCの最高峰の一人、
Rさんが解説してくれる…


なんて最高、これ以上に贅沢な時間ありますかね


めちゃくちゃ面白いし、興味しかありません


特に印象深かった回は7年ぶりにアルバムを出した
THA BLUE HERB特集


私は正直、ほとんどTBHさんは聞いてこなかったけど
アルバムの中の曲に

今のバトルブーム、ダンジョンのことを
歌ってる曲があって
「R-指定」と「呂布カルマ」がネームドロップされていて、
涙が出るほどめちゃくちゃよかったので

すぐにアルバムを買って、
もっぱらヘビーローテションしてる中


このタイミングでRさんの解説はもう聞くしかない。


そもそも、自分が「アツい!」と思ったタイミングと
Rさんが「アツい!」と思ってテーマに選んだことの
思考のリンクすらもう嬉しい。


幸せだ。


Rさんの解説を聞いて
素人には気づけなかったえげつないほどの
韻の凄まじさとサンプリングを
教えてもらったのでさらにじっくり楽しめます。


本当に最高です。

先日、
このご時世、イベントが打てないので、
ライブ配信アプリで初めて開催されました。


トークライブを1冊にまとめた同タイトルの
本が発売中ということもあり、

今回はその本に関してさらなる補足や
ライブ配信ならではで、リアルタイムに流れる閲覧者からの
コメントも拾いながら、展開されるトーク。


ご自宅から?ということもあり
全く日本語ラップの話をし始めず、


落語で言うところの「まくら」が

長すぎるほどの余談も心地いい

まるでスキット作品のよう


登壇者ではない、Rさんの相方、DJ松永さんにも
「早く日本語ラップの話しろや」

Twitterから遠隔で突っ込まれる始末。


それも含め、楽しい時間の共有。


このイベント会場は狭く、普段はチケットが争奪戦。


このご時世だから、開催されたライブ配信という形

配信だと、主催者が制限さえしなければ、おそらく、
日本全国津々浦々、参加者数制限なく参加できるので


本当にいい。


めちゃくちゃいい。


絶対いい。


普段このイベントに足を運べない人だってたくさんいる。


はず。


「行きたい!」と思う人が各々の都合さえつけば
全員に近い形で参加できるというのは、

私はなんの回し者でもないが、勝手になんだかうれしい。


私はCreepy Nutsがとにかく大好きだ


たくさんの人ととにかく彼らの楽曲やラジオを楽しみたいのだ。


好きなものは、みんな違ってみんないいけど
好きなものが似たような人と、共有できると、


より

うれしい、楽しい、大好き…!


ドリカム状態になる気がしてる。


配信という形のイベントだとなぜか相手が公人にも関わらず
友達のような気に勝手になって、なんだか距離感が近いように
勘違いしてしまう。


コロナが今より終息して、Liveができるようになった時、
ちゃんと「この人すごい人」
ちゃんと「この人アーティスト」
ちゃんと「自分は一般人」
ちゃんと「自分はただのいちファン」

という感覚に戻しておかねばならんな、
と思う今日この頃です。

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