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法王


【法王のイメージ】

・正位置

中央の男性が、左右の2人対して何か教えを説いています。
身なりや立ち位置からして、この人物が法王であることは間違いないでしょう。
教会や神殿を連想させる場所にいることから、宗教的な内容とか人生における重要な教えを説いていると考えられます。

一方、背を向けている2人は信者です。
衣服に施されている花が、それぞれの意識や態度を示しています。
左の人物は熱心に、右の人物は純粋な気持ちで法王の話を聞いています。
何かを教えてもらっているように見えます。
あるいは信者の悩みに対する解決策を聞いているのかもしれません。

法王の足元には、2つの鍵があります。
何かの扉の鍵でしょうが、それは法王の後ろにあると思われます。
法王が教えを理解したと判断されたらきっと法王からその鍵を渡され、扉の先に進むことが許されるのです。
では、どうしたらその鍵を手に入れられるのでしょうか?
それは法王と信者にある対話の中にあります。

2人の信者を除けば、このカードの構成は女教皇と似ています。
女教皇の場合、左右の柱は白と黒でしたが、ここでは同じ色や模様の柱です。
2人の信者が似た服装で2本の柱はほぼ同じなのは、2人の信者はあまり差異がないという暗示です。
中間の位置に法王がいることは、両者のバランスをとっていることを想像させます。

女教皇との違いを挙げてみましょう。
法王の服装は赤いのですが、それは教えを説く熱意で溢れていることをイメージさせます。
頭に被っている装飾品は、豪華です。
法王自身が、高貴な存在であることを示しています。
また書物の代わりに指揮棒のようなものを手にしていることから、他者に対して知識などを教える存在であることを象徴しています。

・逆位置
信者に教えが伝わりません。
あるいは信者が聞く耳を持たない可能性もあります。
内容が難しいとか下らないということがありそうです。
法王そのものの態度にも問題があることも考えられます。
いずれにしても、伝えるべきことが伝わるということはありません。
また、普段とは違うことが原因としてありそうです。

【法王のカードを理解する上で重要なポイント】

・足元にある鍵
・信者の服装にある花
・法王の立ち位置

代表的な法王の意味です。

【正位置】
対話、教育、アドバイス、通常の方法、日常、相談、話し合い、落ち着いた場所や雰囲気、理解者

【逆位置】
連絡不足や連絡が取れない、我流、変わった方法、非日常、話がかみ合わない

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