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ナッジの活用!北区でエスカレーターの輸送効率を高める

みなさんこんにちは!さいとう尚哉です。一緒に生活している愛犬のペキニーズですが、溺愛しているのでたくさんおもちゃをプレゼントしています。でもなぜかいつも愛用するのはペットボトルやガチャガチャのカプセルです…!コロコロするのがおもしろいみたいです。さて、今日は「ナッジの活用!北区でエスカレーターの輸送効率を高める」というテーマについて議論したいとおもいます。

ナッジとは「肘でつつく」という意味の英単語です。これにもとづいて、ナッジは行動科学理論にもとづいて人間が自発的にある行動をとるように誘導する手法のことを意味します。例えば居酒屋のトイレに「綺麗に御使用いただきありがとうございます」という貼紙に遭遇したことがあるとおもいます。これは感謝されるとそれに応酬しようとするという行動科学理論を応用したものになります。

2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授により提唱されたもので、世界各国の公共政策に応用されています。詳細についてはこちらのウェブサイトを御参照ください。

このナッジですが、北区のエスカレーター輸送効率を高めることに応用できないか検討しています。

北区の主要駅の混雑具合は半端ないです。特にラッシュアワーの赤羽駅はものすごい混雑しており、埼京線と京浜東北線の乗換客もいることから動線も交錯しています。こうした状態にも関わらず、エスカレーターは右側がガラガラで左側が行列です。一方、エスカレーターは両側とも停止することで輸送効率が高まるという研究成果もあります。そもそもエスカレーターで歩行すると、手荷物をぶつけたり転倒させたりするリスクもあります。

実は埼玉県では「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が制定されており、エスカレーターを歩行することが禁止されています。一方、実態としてはほとんど効果がなく、川口や浦和等に出かけてみても、エスカレーターは右側がガラガラのままです。

こうした現状をナッジで改善できないかかんがえています。思うに日本では「後ろに迷惑かけたくない」「1人だけ異なる行動をとりたくない」という社会規範による影響がおおきいと推察しています。ビジュアルデザインを活用した施策は多数事例があるものの、相当目につくようなものにする必要があり、デザインの観点から微妙です…。

まだ具体案はありませんが、「歩く場合は階段へ」と選択肢を提案する「両側止まれば〇〇%の混雑解消」とメリットを強調する「止まる方への文句禁止」と社会規範を転換するなどがかんがえられるかもしれません。こうしたメッセージを視覚化することが鍵かなーとかんがえています。是非社会実験を実施のうえ政策立案に生かせればとおもいます。

※1. 前述のメッセージが厳密に行動科学理論にもとづいているかどうか御意見いただければ幸いです。
※2. エスカレーターには耐荷重量があり、安全性を十分確認したうえでの政策展開が必要となることを付記します。

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