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子育てするなら北区が一番?北区のKPIを参照してみた

みなさんこんにちは!さいとう尚哉です。

民間企業における業績管理の手法にKPIがあります。Key Performance Indicatorの略語で、目標達成度を数値にもとづいて計測することが可能になります。

北区のKPIのひとつに「子育ての環境や⽀援への満⾜度を「4」または「5」と 答えた割合」というものがあります。北区は「子育てするなら北区が一番」というスローガンのもと、育児に最適な基礎自治体になること目標としています。当該目標の達成度を計測するためにKPIが設定されました。

ここで質問です。2018年度末に「子育ての環境や⽀援への満⾜度を「4」または「5」と 答えた割合」を推測してみてください。….正解は53.2%です。約半数の区民が満足していないという調査結果でした

一方、北区はKPIは計画どおり進捗したと発表しています。約半数の区民が満足していないなか、北区がKPIは計画どおり進捗したと発表しているのはなぜでしょうか?

北区は「子育ての環境や⽀援への満⾜度を「4」または「5」と 答えた割合」が増加してさえいればKPIは達成されたという整理をしています。確かに2015年度末の50.2%と2018年度末の53.2%を比較すると、「子育ての環境や⽀援への満⾜度を「4」または「5」と 答えた割合」は微増しています。しかし、微増したことを理由にKPIは計画どおり進捗したと結論づけているとすれば、あまりにも実態を反映していないとおもいます。例えば2025年度末までに70%にするというように、明確な数値目標を設定しなければ「子育てするなら北区が一番」は形骸化してしまいます。

現在北区がどのようにKPIを設定しているのか資料が見当たりません。依然としてこれまでのKPIを踏襲しているならば、徹底した再検討が期待されます。もしこれまでのKPIを踏襲していないならば、是非情報提供よろしくお願いいたします!

子育てするなら北区が一番。どのような指標で進捗度を計測すればいいでしょうか。

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