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北区の戦略的資産?旧醸造試験所第一工場を有効活用しよう!

重要文化財の旧醸造試験所第一工場

みなさんこんにちは!さいとう尚哉です。愛犬のペキニーズと共同生活をしているのですが、先日赤羽南でペキニーズを散歩しているマダムに遭遇しました!遠くにいたので声をかけられませんでしたが、近くにいたらペキフレ(ペキニーズを共通の興味関心にした友達)になりたかったです。我こそはとおもう赤羽南のあなた、連絡ください!!(笑)さて、今日は「北区の戦略的資産?旧醸造試験所第一工場を有効活用しよう」というテーマで記事を書きます。

先日、北区紙フェスタに参戦してきました!製紙産業が有名な北区ということで開催されている北区紙フェスタ。開催場所は王子駅から徒歩6分のところにある旧醸造試験所第一工場でした。この旧醸造試験所第一工場、名前のとおり醸造技術の研究・発展のためにつくられた施設で、赤煉瓦酒造工場と通称されています。

そんな旧醸造試験所第一工場ですが、重要文化財だということ御存知ですか?オフィシャルホームページによると、平成26年12月に建築的・歴史的価値が認められて重要文化財に指定されたとのことです。文化庁所管のもと、公益財団法人日本醸造協会が管理団体に指定されています。

旧醸造試験所第一工場は、国による醸造技術の研究・発展を目指し、明治37年5月に創設された大蔵省醸造試験所の清酒醸造試験工場として設立されました。設計は、明治の3大建築家の1人である妻木頼黄(よりなか)です。当建物は、通称「赤煉瓦酒造工場」といい、ドイツのビール工場を手本に設計された明治期の貴重な煉瓦造り建造物であるとともに、産業遺産としても貴重とされています。赤煉瓦酒造工場は、日本の酒造りの近代化と酒類産業の発展に貢献してきており、醸造試験所(現在の独立行政法人酒類総合研究所)の酒類研究の試験醸造、酒類醸造講習(人材養成)の実習工場として歴史を重ねてきました。平成26年12月、建築学上貴重であり、歴史的価値が高いことから文化財審議会で審議の上、国の重要文化財に指定されました。その後平成28年4月からは文化庁の所管となり、文化財保護法に基づき平成28年3月31日付文化庁告示第35号により公益財団法人日本醸造協会が管理団体の指定を受け管理をすることとなりました。

https://www.jozo.or.jp/redbrick/

「重要文化財ということは何もできないの…?」と思われるかもしれませんが、実際は真逆です!維持管理に費用がかかる重要文化財ですが、活用方法次第では収益を獲得するポテンシャルがあります。その収益を維持管理の費用にあてることで、重要文化財を守ろうという発想です。

では、どのように文化財を守っていくべきか。そこで行われたのが、平成31(2019)年4月に施行された、文化財保護法の改正だ。今まで、文化財の「保存」に力を入れていた同法において、文化財の「保存と活用」という新たな視点が盛り込まれた。端的にいえば、文化財を守るだけでなく、今まで以上に活用できるようにし、そこで得た利益を維持・管理に回すなどの可能性が芽生える。特に建造物のような不動産文化財にはありがたい制度改正だと言える。

https://www.kokugakuin.ac.jp/article/253193

重要文化財経営における基礎自治体の役割

この重要文化財の保存&活用における基礎自治体の役割はとてもおおきく、文化庁も基礎自治体が積極的に重要文化財の活用法を考案したり維持管理の体制整備をしたりすることを期待しています。事実、文化庁は『ユニークべニューハンドブック』というリーフレットを発行しており、基礎自治体の担当者に重要文化財を活用することを提案しています。

北区は旧醸造試験所第一工場を活用できているか?

このような文脈のもと旧醸造試験所第一工場を分析してみると、北区はまだまだ旧醸造試験所第一工場を活用しきれていないとおもいます。旧醸造試験所第一工場を訪問すれば一目瞭然ですが、建築様式等がとてもユニークで圧倒的個性のある建物であることは間違いありません。「これは修繕したほうがいいかな?」と感じるところもたくさんありますが、北区が関係各所のハブとなり整備をすれば、下記のような用途にも旧醸造試験所第一工場を活用できるとかんがえています。

  • ラグジュアリーブランドのガラ

  • 大学院等の学位授与式

  • チャリティーパーティー

  • ギターの発表会

  • ワイン愛好家によるソワレ

  • 飲食店による一夜限りのディナーイベント, etc.

北区議会ではあまり旧醸造試験所第一工場について話されていませんが、こうしたポテンシャルのある施設を「北区の戦略的資産」と定義し、きちんと投資をしていくことが必要だとおもいます。

みなさんはどのように旧醸造試験所第一工場を活用したいですか?

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