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区民の善意に頼るだけ?北区の保護猫政策について

保護猫活動について

みなさんこんにちは!さいとう尚哉です。最近街頭演説をしていると「Twitterの投稿見ているよー」という御声援をいただくことが増えてきて大変嬉しくおもいます!褒められて成長するゆとり世代なので、どんどん褒めていただければ幸いです(笑)さて、今日は「愛する動物のための区政!北区の保護猫政策について考える」というテーマで記事を書きたいとおもいます。

私は愛犬と暮らしていることから、動物愛護活動については自分事として関心があります。もちろん動物と生活していると大変なこともあります。食事をあげる、水をあげる、トイレを交換する、ストレスが蓄積しないように運動させる、ブラッシングで清潔感を維持する、抜毛を掃除する——やらなければらないことはたくさんあります。それでも愛犬との生活は、想像しえないほどの幸福をもたらしてくれました。プイプイといびきをかいている寝姿、ニコニコと陽気な笑顔、疲労困憊でいると「おつかれさま」とスリスリしてくれるやさしさ。愛犬がもたらしてくれるを幸福を毎日実感しています。

さて、北区でも多種多様な動物愛護活動が展開されています。例えば『マツコの知らない世界』にも出演されたちくわぶ研究家の丸山昌代さんですが、2022年10月に保護猫シェルターが隣接した飲食店の「ごはんねこまる」をオープンしました

保護猫とは「保護された地域猫」のことで、保健所等で殺処分されることを回避するため一時的に保護された地域猫のことです。保護された地域猫は TNRというワークフローで地域社会に戻る or 飼い主が見つかるということになります。

T:Trap=捕獲する
N:Neuter=不妊去勢手術を受けさせる
R:Return= 捕獲したところに場所に戻す

区民の善意に期待する行政

この保護猫活動ですが、結構費用がかかりますこと御存知ですか?特に不妊去勢手術は費用がかかり、雄雌で若干差異がありますが1匹あたり約1~3万円の出費が必要となります。また、保護猫をきちんと管理するのも無料ではありません。これを解決するために「ごはんねこまる」のようなビジネスモデルがあるのですが、区民の善意に頼るだけでは限界があります

これに対応するため、北区には不妊去勢費用助成があります。不妊去勢手術費用の2/3を助成するという制度で、上限金額は1万円になります。

…え?1万円?

前述のとおり、不妊去勢手術は内容次第で約1~3万円かかります。費用助成の上限金額が1万円ということは、残りの費用は自己負担ということになります。地域社会や動物愛護のために実施している活動ですが、活動すればするほど困窮してしまうことになります。

北区議会でもたくさんの議員が本問題について質問をしていますが、現在にいたるまで区民の善意に頼るだけという姿勢に変化はありません。例えば行政が実施するクラウドファンディングで資金を確保しようという政策(=ガバメントクラウドファンディング)も提案されましたが、いつもどおり「検討」しているとのことです。

 これは保健所管轄になりますけれども、地域猫の対策について様々議論がされております。地域猫に関しては、ボランティア団体が保護をして、去勢・避妊をしてまた地域に戻す、そういったことを積極的にやっていただいております。また、地域の方々、ボランティア団体同士が様々な話合いを進めているかと思いますが、いかんせん予算が足りないですね。もちろん北区からも、去勢・避妊に関しては補助していただいておりますけれども、それ以外にも様々費用がかかってしまうということで、団体であり地域の方々が費用を負担しているという例があります。
 そこで、岡山県瀬戸内市では、飼い主のいない猫、またそういった地域課題に対して、補助金制度の充実を図るために様々な手法を取っております。その一つとしてクラウドファンディングを実施しております。
 ここで私も提案したいんですけれども、ぜひとも北区でも、地域猫の問題に対して積極的に活動していただいています獣医師会とか、また保護猫団体、まちねこの団体であったりとか、そういったところにしっかりと厚い経済的な支援をするためにも、ガバメントクラウドファンディングを区が率先して行うべきと考えておりますが、区はどのようなご認識でしょうか。

(中略)

 ガバメントクラウドファンディングについてお答えをさせていただきます。
 このガバメントクラウドファンディングは、まだ北区としては未実施でございます。ただ、経営改革プランにおきましては、財源確保策の一つとしまして、クラウドファンディングの活用を項目として掲げさせていただいております。
 クラウドファンディングの成功事例では、プロジェクトに対する共感を得るためのストーリー、あるいは具体的で魅力ある話題性のある目標設定が重要であるというふうに考えてございます。既にこうしたガバメントクラウドファンディングを活用し、実施している自治体においては、成功事例もあれば、逆に効果が得られなかった事例もあるというふうに承知をしてございます。
 まずはこうした成功事例や失敗例なども参考にしながら、実施までの手順書などを作成しまして、各課が活用しやすい環境を整える必要があると考えてございますので、検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kita/SpMinuteView.html?council_id=558&schedule_id=3&minute_id=140&is_search=true

おわりに

保護猫は北区全体の課題であり、区民の善意に頼るだけではいけないとおもいます。もちろん費用助成を実施していますが、まだまだ助成学が限定的というような意見もあります。これを解決するためにガバメントクラウドファンディングのような挑戦が提案されていますが、いまだに「検討」が続いているようです(間違っていれば御連絡ください!)。

先手先手でアジャイルに新規手法を試してみる―—現在の北区に必要な姿勢ではないでしょうか。

もちろんガバメントクラウドファンディングが最適な政策かどうか検証しなければなりませんが、少なくとも現状突破のために政策が提案されたことには意義があるとおもいます。引続き海外の先端事例等を参照しつつ、私も政策検討してみます。


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