【地域振興】ワクワクする日本へ ー地方自治体の万博への姿勢に思うことー
日本維新の会、北区議会議員のさいとう尚哉です。
2024年3月7日に開催された予算特別委員会で、万博の機運醸成に財政措置を講じるよう提言しましたが、残念ながら東京都や特別区長会が施策を実施しなければ、北区独自で施策を実施することはないとのことでした…。役所にポスターを数枚掲示いただいたり、パンフレットを設置いただいているのですが(ありがとうございます!!)、北区独自で万博の機運醸成を実施することないとことでした。万博について区民のコンセンサスが形成されていないということが背景にあるようです。
答弁をいただいている際、東京五輪のことが脳裏に浮かびました。当時は自民党の菅義偉さんが総理大臣でしたが、開催前は「新型コロナウイルス感染症の流行時に東京五輪を開催するなんて」「菅内閣は国民を危機にさらしている」「東京五輪への予算は無駄だ」という批判が噴出していましたが、閉会後は「感動をありがとう」「東京五輪のレガシーを有効活用しよう」「子供たちに勇気をくれた」等、賞賛するムードに一変したことが印象的でした(引続き汚職事件は解決していませんが…)。
だからこそ私は、万博が閉会する2025年10月以降、北区の「万博の機運醸成はしない」という意思決定について、その妥当性を検証していきたいとおもいます。
万博は子供や若者の未来を変えうる、貴重なチャンスです。例えば華原朋美や安室奈美恵等をプロデュースしたことで有名な小室哲哉は、1970年に開催された大阪万博で冨田勲のシンセサイザー演奏を観賞したことが契機となり、日本を代表する音楽家となりました。1867年に開催されたパリ万博に参加したのは、当時27歳の渋沢栄一です。渋沢資料館の関根仁学芸員が発表した論文を拝読したのですが、渋沢栄一は「この体験を、後に実業界での活動や社会公共事業に活かしたとする点は、これまでも多くの諸研究で繰り返し言及されてきた」とのことです。子供や若者において、万博は「見たことのない未来」との邂逅となります。
私はワクワクすることがたくさんある日本を創造することが重要だとかんがえています。平成元年生まれの私は、将来にワクワクするという経験をしたことがありません。少子高齢化しかり経済停滞しかり、どこか閉塞感が蔓延する社会で成人しました。
そうしたなか、東京五輪や万博はワクワクを日本にもたらしてくれる、未来志向のイベントとなります。挑戦する姿勢への感動、最新の技術を目撃できる高揚感、「なんだこれ?」という発見。そのすべてが閉塞感と真逆のところにある感覚です。かつて小室哲哉や渋沢栄一が体験した感動を、令和の時代に体験できることを貴重におもいます。
基礎自治体の議員だからこそ、草の根でこうしたワクワクを広めていきたいとおもいます。ワクワクする日本、万博を契機に創造していきませんか?
以下、質問全文となるので御覧ください。
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