Wake Up Girls

2021年。解散してから彼女たち自身がWUGとして情報を発信する事が来ようとは思いもしなかった。ワグナーとして嬉しい気持ちしかない今書いたことのないこの気持ちを書いておこう。

長くなると思うので要点をまとめ分けて書いてみる。なお意見が色々あるのは知っているので異論は認めるし、独断と偏見である。

・今WUGを書いてみたきっかけ

きっかけはパチスロWUG。ワグナーでありパチスロをこよなく愛す自分としてはWUGがパチスロになる事は驚きでもあったし、嬉しさもあった。WUGはワグナーの自分が贔屓目に見ても認知度の高いグループでは無かった。それがこれをきっかけに解散した彼女たちが人目に触れて、彼女たちの良さを知ってもらえたらこんなに嬉しい事はないと思った。

ただ、予想外だったのは彼女たちがプロモーションに参加し、集まり、WUGを語る。もうパチスロWUGの1番の価値はこれではないだろうか。もう見る事の無いと思っていた妄想に近い願望だったモノがそこに生まれたのだ。すでに感涙ものである。

舞台も期間限定で公開され感情が最大限になった今ワグナーとしては書かなくてはいられない。

・アニメWUG

チラシの裏レベルのnoteだし見てもワグナーなので知っている事を書いてもアレなのだがWUGとは東北・仙台を舞台としたアニメだ。東北に故郷を持つ自分としてはここだけでとても興味を惹かれた。

さらにWUGはアニメのキャラと声優の名が同じである。アニメを作るに際して声優をオーディションから選びキャラの名と一部キャラ設定などに声優で選ばれた彼女たち自身が投影されている。さらにさらにアニメのWUGの活動は現実でも起きていて声優で選ばれた彼女たちがグループとして曲を歌い、LIVEを行い、成長をしていく。誰がつけたか(監督?A◯EX?)2.5次元とはよく言ったものだ。

アニメの成長とともに現実のWUGも成長し2期のラストでSSA(埼スタ)を満席にするというフィナーレまで一緒だから彼女たちの物語は面白い。いや、それが彼女たちの成長の証だったのかもしれない。

そんなアニメがWUGだ。

・青葉の軌跡

書きつくしても書ききれないアニメはもっと詳しい誰かにお任せしここからはあまり見ない舞台の感想と思いを。

当時舞台終了直後に解散が発表されたのであんまり舞台の感想を見ることも考える事もなかった。舞台がとても良かっただけに解散の事で頭がいっぱいだったなぁ…。

話を戻して舞台はWUG自身がアニメの一部(前半)の内容を演じると共に、3期では実現されなかった待田堂子先生の脚本による舞台だ。何がこの舞台で良かったかは多分この2つが一番大きいだろう。だからこそ感動も大きかったのかもしれない。

まず、舞台を見ながら思ったのは自分がアニメで知りたかった・感じたかったモノが所々で描写されている。最初にそう感じるのは志保だった。

志保はI-1のセンターで始めは元I-1センターのまゆしぃを強烈にライバル視し、アニメでは後々2期で和解?していく志保の心情の変化が描かれている。志保のツンデレっぷりは1期のラスト辺りから出ているので「実はまゆしぃの事気にしてたな」とは思いつつも最初は違ったのかと思っていた。

舞台では、当初からの志保の心情が見事に追加されている。志保は実はずっとまゆしぃを良い意味で気にしていたのだ。ここはアニメのWUGを見た人はすんなり受け入れられたのではないだろうか。気にしてながらも、ツンデレ?のせいなのか表では強い態度、そして勝ちたいという思いがアニメではああいう態度だったのだろう。志保のキャラが悪く映る事なく、その実が描かれた脚本は本当に素晴らしいと思えた。

上記だけではなく端々にアニメでは描かれなかった描写が盛り込まれている。Polarisのくだりもそうだろう。Polarisはアニメ3期で自身たちが作詞した控えめに言って神曲である。現実でも実際に彼女たちで歌詞を持ち寄り、まゆしぃがまとめたとどっかの記事で読んだ記憶がある。3期アニメで描かれたので当たり前だが1~2期ではPolarisに触れるポイントはなかった。

だが、時間が戻るこの舞台ではまゆしぃ・みにゃみ・あいちゃんの3人での帰りがけに「みんなで作詞とかしたいね」というさりげない逆伏線(と勝手に言ってみる)を回収している。

待田堂子先生は3期のアニメ脚本は手掛けておられない。もし自分だったら等という矮小な事を言ってみるが、自分だったら3期なんぞ知るか。となっているだろう。自分が待田堂子先生に感動したのはここも含まれる。待田堂子先生自身WUGが大好きなのだろう。WUGの最後を締めくくる神曲は結成当初からの何気ない「やってみたいね」という思いから繋がったという新しい感動を舞台では感じた。

まだまだある。セイント40だ。(合ってる?)勝子という丹下社長の盟友のくくりは2期で初めて明かされるが、さすが早坂。最初に接触した時にはすでに知っていたという事になる。そりゃそうだよね。敏腕Pだもん。

最後はこの早坂。この舞台での優勝はもちろんWUGちゃんなのだが、一番記憶に残っているのは早坂である。

I-1仙台公演のついで?でWUGを見つけた早坂。舞台ではチラシを受け取り興味も持ちLIVEを見に行く。まゆしぃが先か、はたまた丹下社長のくだりでのセイント40が先か、はたまたチラシからなのかは神のみぞ知る所だが、彼の当初の心持ちはアニメでは見えなかった部分ではあった。

勝手な憶測も含まれるが舞台では時系列で流れである程度受け取る事ができる。トゥウィンクルの二人に「思いやり」、「喧嘩してる?」、「WUGらしさ」の話をされる。そしてその後に早坂はあいちゃんにクビを告げる。

結果、思いの内をぶちまけ、喧嘩し、仲間を思いやり、WUGらしさを見つけていく。WUGの中に足りない何かはトゥウィンクルが。結局そのきっかけを強引にも見つけさせたのは早坂だった。アニメでもここの描写はあるもの舞台ではもう少し丁寧にその手前で早坂はまゆしぃのヤメた理由やセイント40の過去に触れている。ある意味白木に逆らったまゆしぃに人間らしさとか泥臭さとかを感じてたのかもしれない。多分それは丹下社長にも同じなのかもしれない。

天の邪鬼でありツンとツンしかない早坂だが、WUGの対する面白さを感じた事がかなり丁寧、・そして豊富に描かれている。アニメでも早坂は大好きだったが舞台を見てもっと好きなった。付け加えておくと、この舞台の早坂を演じておられた俳優さんの再現度が凄まじかった。誰もが早坂だと思っただろう。あの再現度・脚本が相まって相乗効果で自分の記憶に強く残っているのかもしれない。

舞台の素晴らしさは最後のアニメ3期のLIVE直前を再現するところに集約されていると言っていいだろう。過去に色々あったという今までの舞台の時間を3期の現在まで巻き戻し始まるPolaris。歌い出しは

「キラキラキラ輝く 未来と今ツナグ ーーー」

過去である舞台の内容と今をツナグこの曲。もはや控えめに言って神脚本である。こんなキレイな締めがあるのだろうか。いや、無い。

これ以上は書いたら時間が足りない。WUGちゃんの演技も細かいアドリブもI-1の再現等も書ききれない程良いものがあの舞台には詰まっている。

・パチスロWUG

パチスロWUGの感想の前に興味あってネットで調べた事がある。まずカルミナだが6号機で新規参入したメーカーである。6号機のスロット参入とは並々ならない覚悟があるのだろう。社長は佐藤氏である。

佐藤氏もTwitterでつぶやいているがWUGの舞台をあの筐体?でやる予定もあったようだ。

今日のTwitterでそれを知り、「あの舞台を撮影?DVD用とかではなく?」と思い始め「うん?あの舞台はカルミナが手掛けてた?」と思って舞台の会社調べたらカルミナではない。頭がこんがらがった所でHPとか見てたら住所が一緒じゃないか。なるほど。グループとかなのかな。

そうするとその時から今の台を作っているのか。すごいな。

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もう1つ脱線させていただこう。今回のWUGで感心したのは初心者であるワグナーを積極的に取り入れようという試みだ。これまでどのメーカーもこういう試みはあったもののここまでやったのはカルミナが初でありとても良いことだと思った。

まず、彼女たち自身のプロモーションはワグナーである自分が驚くほど積極的なものだった。機種紹介動画も彼女たちが参加収録し、Twitterで本人たちが積極的にツイートしていた。動画自身も当たり前だがWUGに触れ、打ち、語る。(WUG&パチスロ)ファンには感涙モノの動画である。

上記に加えて決して他のメーカーがやらないであろう初心者向けの遊技講座を動画内で行っていた。ここまで初心者に寄り添ったものは見たことが無い。正直機種の特性自体の説明はまだ難しいと思うが実際にホールに設置しお金でメダルを借り、メダルを入れ、リールを止める。メダルが出たら、エラーが出たら定員さんを呼ぶ。その呼び方。離席の仕方、台取り時の注意事項に至るまで必ず初心者がつまずくポイントを丁寧に動画で説明している。

さすがに特殊景品に換え、たまたま近くにある金買取業者の説明まではなかったがワグナーがこれを見てホール初めてだけど打てそう!という方がおられたのではないか。こういう取り組みはもっとメーカーだけではなく上位の組合などが積極的に布教してもいいのかもしれない。

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実際のパチスロWUGだが打ってみた。ガッツリではないが。簡単にいうとミッションを目指して打ち続け、当たるとダメボーナスかLIVEと分かれる。LIVEが本筋でここで出玉を伸ばすタイプ。

個人の感想なので忌憚のない感想を書かせていただく。

評判は良いように映っている。実際に面白いというTwitterの内容や書き込み見ててもそういう意見はある。ワグナーの評判も上々そうだ。

打ってみた感じは筐体含めて打ちやすいし、パチスロだと思えばミッションもAT中も性能やゲーム性自体は面白いと思えた。LIVEもシナリオになっていて推測要素や出玉性能もいい。申し分ないと言える。

ひっかかる言い方をしたのはこれがWUGである必要があったかと少し疑問に感じてしまったからだ。

一番良いAT(当たり)だとLIVEなのだが、ワグナーには問題ないだろう。では一般のWUGを知らない人はどうだろうか。多分だが繋がりがわかならないのではないか、という不安を憶えた。「WUGの初心者」に実写のLIVEを繋げるには手前でアニメの中に実写の彼女たちが2.5次元で存在している事がわからないと、ただの声優さんのLIVEに見えてしまわないかだろうか。

ミッションも面白いのだが、ミッションまで・そしてミッションで当たった際もストーリーの描写が薄いように思えた。実際ワグナーには充分であろう。だが「WUG初心者」が打った際にストーリーが入らなすぎる気がした。

ただ実際「じゃあお前が作ってみろ」となると正直ここまでできる気はしない。作ったこともなければ、今回のWUGのような完成度になるとは思えない。それぐらいLIVEの見せ方なども良かった。WUGがパチスロになり、WUGがWUGを今語ってくれる機会を作ってくれた機械なのだ。もう少し打ち込んでみたくなる要素もあるので追いかけてみようと思う。

願わくば是非ハッシュタグにあるようにみんなが「大田」になってくれれば嬉しいと思う。

・最後に

きれいに上手に忘れてね。とは彼女たちからのメッセージだ。各々がその忘れ方を考え、悩んでいただろう。自分もそうだ。だが、今回の事で自分の中のWUGは忘れるどころか再燃してしまった。

そしてこれは悲観的な再燃ではない。「もう見られない」ではなくどんな形であろうともWUGがWUGを語る機会は無限の可能性がある。そんな事があればそれだけで少なくとも自分は嬉しいだろう。

上手に忘れてね、それはもしかしたら「絶対忘れちゃダメなんだからね」という早坂みたいな言い回しをしたのかもしれない。上手に忘れてねって事は忘れなくてもいいし、いつか死んで無くなって物理的に消えた時に忘れる事も「上手に忘れてね」にならないだろうか。

そんな事を眠気と酒が入り混じった頭で考え始め、混乱したので終わろう。

じゃあWUGちゃんまた今度。

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