海外移住であれ、海外旅行であれ、
誰しも味わうであろう洗礼。
人類学上、日本人とタイ人は対極にあるという。
タイに移住してきて、
日本人が洗礼を受けないはずはない。
クラシカルなお店のトイレには
シャワーがついており、
トイレットペーパーがない。
お腹を壊し、外のトイレでシャワー対処するしかないときの焦り。
（息子は学校で慣れた様子で、
シャワーしてとお願いされます笑）
高いところに住んでいても、鳥との戦いからは逃れられない。
直前に泊まった鴨川グランドタワーで行われていた鳥対策を我が家も採用している。
手前には自作の鳥対策
つまり鳥の糞対策である。
鳥が宿木に止まれないように、
ケーブルタイで手すりを埋め尽くし、
またベランダの空間を洗濯紐で制している。
対策しなければ
毎度ベランダに這いつくばりながら、
雑巾で床を擦らなければならない。
経験していない方は分からないだろうが、
蒸し暑い環境でベランダの至るところのある
鳥の糞に顔を近づけ、
カピカピになった鳥の糞をこそげ取るのだ。
いくらか吸い込んだかもしれない。
もう二度とやりたくないと、
真っ先に対応した。
それと同じくらいのスピードで
妻はG対策をした。
私がGと格闘した話を朝妻にすると、
G対策の為に即買い物に出かけた。
侵入場所は玄関のドア下である。
作りが疎であり、
ドアのわずかな隙間から侵入してきたのだ。
よく見ているもので、
妻はタイのホテルや他のコンドミニアムで
G対策をしているのを見ていた。
ドアの下にスポッと嵌めるタイプのG対策を
購入し、当日には対策を取る事ができた。
皆がネットショッピングを楽しむ「Lazada」。
日本でいう楽天なのだが、
頼んだ物と違うものが
送られてくるのはご愛嬌。
コンドミニアムも日本にいる際に
契約したため内見していなかったが、
フローリングが剥がれている。
シンクから水漏れする。
カーテンレールが曲がっていて、
スムーズに開け閉めできない＆
そこからカーテンが落ちてくる。
など、数々の出来事があり、
それらに対し淡々と対応してきた。
その中でもケータイのSIM契約は、
通常のタイ人をよく表しているため紹介したい。
タイはコンドミニアム事に
Wi-Fiを契約できる会社が決まっており、
ケータイと共にTrueという会社と
契約する事にした。
Trueはタイ最大の契約者数を誇る、
事実上タイNo. 1の通信事業者である。
ちなみにタイは通信費がすごく安い。
今回は家族に加え、
タイに留学しているアメリカ人と、
その日本人妻と一緒に店舗に向かった。
このアメリカ人は
日本に住んでいたこともあり、
またタイで働いており、
3ヶ国語話すことができるので、
スムーズに事が進むはずであった。
まずはこちらの希望
・ケータイSIMを3台分契約したい
・Wi-Fiを契約したい
・契約は来年3月までである
以上をお伝えした。
まずはWi-Fiの契約をすることに。
これはスムーズ。
続いてケータイの契約に移った。
まずは妻のパスポートを要求された。
しばらくして店員は妻分である
1枚のSIMを持ってきた。
「以上です。」
「いやいや、他2人の契約もしたい。」
「そしたら全員分のパスポートを貸してください。」
アメリカ人の友人は店員とタイ語で話した後、我々に日本語で解説してくれる。
「最初にケータイ3人分って伝えたのにな。」
タイではあまり多くの事を
一度に伝えない方がよいらしい。
間も無くして店員がやってきた。
「これをお使いください。」
皆SIMを入れて作業に取り掛かるが、
妻が異変に気づく。
「あれ、SIMが一枚余っている。」
店員はSIMを最初に持ってきたSIMを考慮せず、追加で3枚持ってきたのだ。
「すんません。SIMが一枚多いんですが。」
「じゃあなんでパスポートを3つ渡した。」
「あなた（店員さん）がパスポート全員分渡してと言ったからや。」
※アメリカ人は関西の大学出身なので、
関西弁を使う。
店員は1枚のSIMを回収し、
我々にお金を請求する。
「ちなみにプランの説明は。。」
「これプリペイドSIMだから、一律〇〇バーツ。」
「え、来年3月まで使うから、月々のプランがいいんですが。。」
「本日、当店にはプリペイドSIMしか残ってないので、これ以外契約無理。」
「それ先に言ってよ。。」
友人はこう言っていた。
タイ人の多くは自分で判断し、対応する。
詰めが甘く、個々のニーズに応えてくれない。
見かけ上や一時的な対応はするのだけれど、
根本的な解決をしてくれることは少ない、と。
なるほど。
自分で決断していくって
とても大事な能力。
でもね。。。
ケータイショップに元気な子供と2時間以上。
帰国時には精神的に一回り大きくなれそうだ。
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