昨日


昨日は朝に少しやる事をして、昼飯を食べて昼寝をしてしまった。
起きると窓に映る街は薄暗く時間を無駄にしてしまったのかなぁと虚無感に少し襲われた。
コロナ以降こういう虚無感に襲われる日がたまにあるのだが、ただの思い込みだと言い聞かせて(実際そうだろうし)ぬるい水を飲んでモードを切り替えた。
そこからダラダラと芸人のYouTubeを見たり歌詞を書いたりアーティストのインタビューを読んだりしていた。芸人はニューヨーク、アーティストはタイラー・ザ・クリエイターだった。
創作をしている人の映像や言葉は僕にパワーをくれる、どうやら創作にまつわる物事に触れている時僕の心は穏やかだな、と最近思う。そういうモードなのだろう。

昼寝前に投稿していた僕のソロ曲の宣伝投稿 (インスタグラムとnote) へ少しばかりリアクションが返ってきていた。嬉しかった。その中に家が近所の先輩からのものがあった。
その先輩は一言で言うと音楽や服に映画などに詳しくセンスも良い、良い意味でカルチャーオタクな人だ。見た目のいかつさに反して繊細さと教養を持ち合わせており人間くさい人だなと思う。語られるエピソードも人間らしい、人生の酸いと甘いが良い塩梅のものが多いように思う。

急遽先輩とご飯に行こうという事になり合流し近くのラーメン屋へ、道中も店内にいる時もなにか少し街に人が戻ってきている空気を感じた。このまま前みたいな日々が戻ってくるのだろうか?元通りではないだろうなということは賢くない僕でも分かるが、実際のところどれくらいの変化を感じていくことになるのだろうか。

ラーメンに舌鼓をうちながら互いの近況を話した。先輩からはアメリカ旅行の話、新しい仕事の話、なんかを聞いた。面白いく先輩らしい話だった。僕は彼女と別れた話や最近の自分の音楽のモードの話をした。優しく聞いてくれる人なのでつい話し過ぎてしまったかもしれない。

ラーメン屋を後にして先輩宅へ、酒はほどほどにYouTubeを見漁った。中でも2000年代前半の洋楽ヒップホップ、80'sポップソング、90'sウエストコーストヒップホップのPVを観ながら色々話した事が印象に残っている。カルチャーの移り変わり期間、特に今これがイケてるんだと取り上げられ方をする期間、について軽く喋ったことは色々な事の再確認になった。

深夜に先輩宅を後にして軽い散歩へ、商店街には誰もおらず地方のシャッター街を彷彿とさせる景色だった。まだ起きていた友達と軽く電話しながら家路に着いた。少し歌詞を書いて就寝。

先輩と友達と音楽の話をしたのが楽しかった、そんな1日。それ以上でも以下でもない、でも幸せな1日だったと思う。

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