【中小企業診断士 / 初学者向け】2次試験対策TIPS②お約束編

中小企業診断士2次試験対策で、必ず押さえておきたいポイントをまとめます。


1、解答は、与件の引用(SWOTの要素)×知識軸(題意)で作成する


→学術の先生が作っているかつ、国家試験である以上は解答は1つに定まることを考えると、『与件だけで解答する』もしくは『知識軸だけで解答する』ことはない
・答えてほしい知識軸が定まるように与件文を作成しているハズ
→繰り返し表現、わざわざ表現、付け足した感ぷんぷん表現が与件に散りばめられている
・知識軸は原則、1次試験で勉強したところから引用する。ただし、その知識の名称(たとえば両利きの経営)を記入しても得点されない
→知識そのものは問われていない。きちんと設問の問いに答え、与件の素材を使いながら因果関係を成立させると得点できるイメージ
(なので、ケツから答えを組み立てていくのも手)
※因果:なにが、どうして、どうなる 
・与件の言葉を使わない=一般論であって事例の助言ではない。
→因の部分に与件の言葉を使い、果は設問に対する答えをあてる
→因果のパターンは過去問から抽出し、脳内ストックしておく。

2、国語的な読解をする


→時制、主語、指示語、接続語を意識する。
特に時制、主語は、設問の制約条件になるため、きちんとマークする
日本語である以上、日本語の文章表現がヒントとなることがあるため

→繰り返し表現、わざわざ表現は、ほぼ設問解答に絡む
EX. 指示、ディレクション、分業が何度もでている→コアSになっている
EX.役員全員が親族であり→同族企業のデメリットが知識軸になる設問あり

3、診断士試験のお約束を捉える


・社長の理念・想い→必ずかなえる方向で助言する
・経営資源は乏しい→設備充実・人材補充などコストアップは方針となりにくい。差別化集中戦略が基本路線
・中小企業は雇用の受け皿となることを国が求めているため、人件費削減を方針する設問は作りにくい
・情報資源と人的資源は強みとして活用する
・依存関係はリスクなので、回避する(取引先を増やすなど)

4、事例ごとのお約束を捉える


事例ごとに繰り返し問われている、前提とされている論点があるので、過去問研究でおさえる。論点に関連する1次知識は復習する

例.事例Ⅰ→ドメインシフトと再構築、組織間関係(依存からの脱却)、イノベーション(戦略的提携など)、組織文化と変革

5、設問解釈で解答のアタリをつける


・設問文から、アタリをつける癖をつける
→時制・使用する知識軸・SWOTのうちどれを使うのかメモする
時制:過去→与件に根拠ある可能性高い
   未来→与件全体の題意や知識軸から類推する必要があるかも

~について考えなさい→類推が求められており難しい可能性が高い
~について留意点をのべよ→SWOTのW・Tを与件から引っ張る
~について成功要因をのべよ→SWOTのS・0を与件から引っ張る
すべての設問において、与件の要素つまりSWOTがどのように絡むかを意識する→具体性が増し題意を外しにくくなる
・コアSの抽出→Sは与件全体に散りばめられている。そのなかでもVRIOを満たす(こだわりの~、評価された~、昔から~)Sはコアコンピタンスとして、戦略の起点となる
・人事課題も、上位概念には戦略あり=コアSを活かすという前提あり

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