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送料安いサービスの選定に苦戦した話:生活にChatGPTを活用した備忘録

10冊の書籍を郵送したいと思い、ChatGPTにゆうメール、クリックポスト、ゆうパック、クロネコヤマト宅急便のどれで送るのが一番安いかを聞いてみました。プロンプトが悪かったのか、全然うまくいかずに大苦戦。
苦戦したことの体験記なので記録しておこうと思います。

<プロンプト>
3.5kgの書籍を郵送するのに一番安い手段を考えましょう。 厚さの合計は14cmです。
ゆうメール、クリックポスト、ゆうパック、クロネコヤマト宅急便。
それぞれで送った場合を表にして料金計算してください。


クリックポストは重さが1kgまでの郵送に対応しているため、3.5kgの書籍を送ることはできません。次に、ゆうパックとクロネコヤマト宅急便の料金について調査します。また、ゆうメールについては、公式の日本郵便のサイトから直接情報を取得することが推奨されます。



と、回答がされました。
確かに、これは私の聞き方が悪かったと思いプロンプトを修正しました。

<プロンプト>
厚さの合計は14cmですが、任意の厚さに分割して送ることができます。
3.5kgの書籍を郵送するのに一番安い手段を考えましょう。
ゆうメール、クリックポスト、ゆうパック、クロネコヤマト宅急便。
それぞれで送った場合を表にして料金計算してください。

しかし、これでもChatGPTは、「郵便料金は、郵送する商品の重さやサイズ、さらには選択する郵送サービスによって異なります」と言い訳ばかりをして全く表を作ってくれません。
プロンプトで、「続けて」「表を作って」と言っても無視。
「表以外の出力禁止」と言って、ようやく出てきた表は、以下の通りでした。


ChatGPTの生成した表ver1

仕方がないので、自分でWebサイトを見て情報を追加するように促します。

<プロンプト>
ゆうメールの情報に以下を足して。
~150g ~250g ~500g ~1kg
運賃 180円 215円 310円 360円


ChatGPTの生成した表ver2


与えられた情報の追記はちゃんとできるようです。
次はゆうパック…と自分でサイトを見て気付きました。


ゆうパックの概要・運賃説明ページ

差し出しのエリアとお届け先のエリアを選択しないと、運賃が出てこないのです。更に、サイズは合っても高さはないので、厚みの上限も面積の前提を置いて計算する必要があります。
おそらくこれが、ChatGTPが情報をうまく取って来れなかった理由でしょう。

とはいえ、自力で情報が取って来れないと、表を書くことも忘れて変な出力をしてしまうってなんだか混乱しています。

自分でエリアを入力し、出てきたデータをコピペします。

<プロンプト>
以下は、ゆうパックの縦・横・高さの合計と運賃の組み合わせです。
60cm以下
990円
80サイズ
80cm以下
1310円
100サイズ
100cm以下
1620円
120サイズ
120cm以下
1940円
140サイズ
140cm以下
2300円
160サイズ
160cm以下
2610円
170サイズ
170cm以下
3750円

仮にA4サイズの面積だった場合の高さにまず変換してほしいです。
これまで作った表と別に、表を出力してください。
縦軸に サイズ、 横に縦・横・高さの合計 推定の高さ 運賃で表を出力しましょう。


ChatGPTの生成した表ver3

まさかの、推定の高さが不明のままでした。
思わずChatGTPに、「仮にA4サイズ の意味わかる?」(原文ママ)と聞いてしまいましたよ。
ちゃんと返事が帰ってきました。


はい、A4サイズの紙は通常、縦29.7cm、横21cmです。これに基づいて、書籍の厚さを推定することが可能です。しかし、書籍のページ数や紙の厚さによって、実際の厚さは異なる可能性があります。それでも、この情報を使用して推定を行うことができます。

以下の表は、ゆうパックの各サイズに対して、A4サイズの面積を持つ書籍の推定の高さを計算しています。計算は、縦・横・高さの合計からA4サイズの縦と横の合計を減算し、残りの長さが高さであると仮定しています。

ChatGPTの生成した表ver4

「書籍のページ数や紙の厚さによって、実際の厚さは異なる可能性」
のところが文脈に合っていない回答にはなっていますが、とりあえず推定の高さを出すことができたようです。

これを、前に作った表にくっつけてもらいたいのですが、絶対絶対今回のChatGTPは、前に作った表と言っても理解してくれないと思ったので、前の回答から直接コピーして「以下の表」にあたる部分を作ります。
全く、世話の焼けるAIです。

<プロンプト>
今作ったゆうパック の料金ですが、 東京ー大阪間という注釈をつけたうえで、以下の表に追記したいです。 サイズは無視して推定の高さを厚みの上限に入力して表を作ってください

ChatGPTの生成した表ver2

ChatGPTの生成した表ver5

これで、表が完成した。と思いきや、ゆうパックの重量が入っていませんね。重量は公式サイトのテキストにあるのですが、これも拾えなかったようです。
仕方がないので、
<プロンプト>
ゆうパックの重量は一律25kgです。今の表に追記して出力し直して

で、さらに表を修正しました。

これだけ表があれば、さすがにChatGTPも考えられるだろう。と、一番初めにプロンプトをもう一度繰り返します。

<プロンプト>
厚さの合計は14cmですが、任意の厚さに分割して送ることができます。 3.5kgの書籍を郵送するのに一番安い手段を考えましょう。


3.5kgの書籍を郵送するには、いくつかの方法が考えられますが、郵送コストを最小限に抑えるためには書籍を分割する必要があります。書籍の厚さの合計は14cmであり、任意の厚さに分割することができるとのことですので、以下のような方法が考えられます。

  1. ゆうメール:

    • ゆうメールは1kgまでの荷物に利用できますが、最大厚さは3cmまでです。したがって、書籍を4.7分割し、それぞれの分割された部分の重さが約0.74kgになるようにすることで、ゆうメールを利用できます。この場合、最も重い分割された部分は、360円の運賃が適用されます。全ての分割された部分に360円の運賃が適用されると仮定すると、合計運賃は1,680円になります。

  2. クリックポスト:

    • クリックポストは1kgまでの荷物に利用でき、最大厚さは3cmまでです。したがって、書籍を4.7分割し、それぞれの分割された部分の重さが約0.74kgになるようにすることで、クリックポストを利用できます。この場合、運賃は198円で、全ての分割された部分に198円の運賃が適用されると仮定すると、合計運賃は927円になります。

  3. ゆうパック:

    • ゆうパックの60サイズは、縦・横・高さの合計が60cm以下で、最大重量は25kgまでです。したがって、書籍をそのまま送ることができます。この場合、運賃は990円です(東京ー大阪間)。

  4. クロネコヤマト宅急便:

    • クロネコヤマト宅急便の料金は確認できませんでしたが、仮に1000円と仮定すると、書籍をそのまま送ることができます。

以上の考慮を元に、最も安価な方法はクリックポストを使用して書籍を4.7分割し、それぞれの分割された部分を別々に送ることで、合計運賃は927円になります。しかし、この方法は手間がかかります。もし書籍を分割せずに送ることを好むのであれば、ゆうパックを使用して運賃990円で送ることがお勧めです。


やっと、それらしき回答を得ることはできました。しかし、まだ罠がありました。

<プロンプト>
ゆうパック60サイズで高さ上限こえてない?

申し訳ございません、おっしゃる通りです。ゆうパックの60サイズの場合、縦・横・高さの合計が60cm以下でなければなりませんが、A4サイズの面積を持つ書籍の推定高さは9.3cmです。これにA4サイズの縦29.7cmと横21cmを加えると、合計60cmを超えてしまいます。


したがって、ゆうパックの60サイズで書籍を送ることはできません。書籍を分割せずに送るのであれば、より大きなサイズのゆうパックや他の配送サービスを利用する必要があります。

再度、最もコスト効率の良い方法を見直すと、クリックポストを利用して書籍を分割し、各部分を別々に送ることが最も経済的な方法となります。それにより、合計運賃は927円になります。



と、まあこんな具合で、今回はChatGTPを使って帰って送料計算に手間取ってしまった反省体験記となりました。実は、この回答を得た後も、クリックポストの料金が2022年7月以前の古いものであることに気付くなど、大変残念な仕上がりです。

今回の反省点は、情報収集とその後の判断を一緒のプロンプトに入れてしまったことだなと思っています。もう少し段階を経て対話していかないとChatGTPの良いところを使えないのかなと思った一件でした。


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