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「こうして僕は騙された。」 〜マルチの実態・裏側・心理を暴露します〜

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今後の発信活動、取材費用として使わせていただきます。


こんにちは、エヌです!

僕は、マルチ商法の事業家集団「環境」に1年程所属し、30万円の借金を背負いました。僕のプロフィール記事・ブログも併せてご覧ください。
https://note.mu/naoookki/n/naa4afdb310e2

https://paracarrer-kun.com

みなさん、マルチ商法(ネットワークビジネス)をご存知でしょうか??

「そんな詐欺に自分が騙されるわけないじゃん。」
「そんなのドラマや映画の中での話でしょ?」
「アムウェイとかなら聞いたことあるかも。」
「マッチングアプリで出会った人に勧誘された!」
「マルチにハマっている友達がいる。」

このような、いろんな声を耳にしてきました。

自分は騙されるような人間ではないと思っていました。
自分がマルチ商法を友達にしているなんて思いもしませんでした。

実際、社会経験の少ない若者が「マルチ商法」など悪質商法の被害に遭う事件が後を絶ちません。
その被害の多くは、友達や先輩や同僚など、顔見知りで信頼していた人から騙されるケースが多く、誰もが騙されてしまう危険性が高いです。


マルチ商法は、あなたのすぐ身近に潜んでいる大きな問題です。


あなたの家族や友達でマルチにハマっている人はいませんか?
自分が今行っていることは、本当に自分のため相手のためになっていますか?

僕は、マルチの集団に身を置いていましたが、非常に貧乏な生活をしていました。親から貰った時計を売り、大事にしていたMacを売り、食事は1日パン2個、消費者金融に手を出したり。

中には、お金が無さすぎて、夜はキャバクラや風俗で働く子、結婚予定日を先送りにしてパートナーをマルチに誘う子、親から反対されながらも続けて親と疎遠になった子もいました。

「いつかきっとこの何百倍の収入を得られる」、「自分のやっていることは絶対間違っていない」、そう思い、思い、思い続けてきました。


この方法で本当に幸せになれるのでしょうか?


SNSが発展し、情報が溢れる現代において、自分を、友達を、家族を、大切に守るためには、マルチの実態や断る本当の方法を学ぶのは不可欠です。

騙す側の「心理」を知ることは、騙されないための「知恵」と「知識」になります。

このnoteでは、マルチにハマってしまっていた僕だからこそ分かる、騙される人/騙す人の特徴・心理マルチ商法の実態・裏側騙された人の末路マルチを断る方法、をリアルな実体験を元に紹介していこうと思います。


これ以降は、実際に多くの時間とお金を犠牲にして体験した、マルチ商法のリアルな現状になります。騙す側の「心理」を分析した、マルチに騙されないノウハウがここにはあります。

特に、今まさにマルチに手を出そうとしている方、すでにマルチをしている方は、心して読み進めることをお勧めします。


マルチ商法をぶっ壊す!



マルチに騙される人の特徴・心理

このnoteで一番大事な部分を最初に述べます。

マルチのメンバーは、そこでの生活が長い人ほど、人が良すぎる人しかいませんでした。

確かに、人を信じるということは、周りに人が集まってきて友達が多く楽しい、というメリットもあります。しかし、それも度が過ぎておいしい話にどんどん乗っかってしまうと、大きな損害を受けてしまう危険性があります。

マルチに騙される人のパターンは以下の3つです。

① 今の生活に不満がある人
 →不満があると、おいしい話に飛びつきやすくなります。
② 決断はいつも自分だけで決めてしまう人
 →信頼でき、叱ってくれる存在が身近にいますか?
③ 承認欲求が高い人
 →自分を認めてほしい、理解してほしい、褒められたい

ここで、消費者庁が公開している「騙されやすさチェック」を具体例を添えて紹介します。
一度チェックしてみてください。
https://www.caa.go.jp/future/project/project_001/material/pdf/project_001_190329_0001.pdf

1. 拝まれるようにお願いされると弱い
 →「一生のお願い!」「昔からの仲だろ!」「一回だけでいいから!」
2. おだてに乗りやすい
 →「さすがだね!」「頭いいね!」「君を見習いたい!」
3. 自信たっぷり言われると納得してしまう
 →「絶対役に立つよ!」「今しかチャンスないよ!」「僕に任せて!」
4. 見かけのいい人だとつい信じてしまう
 →できる人オーラ、一見優しそうな人
5. 素敵な異性からの誘いだと断れない
 →イケメン、美人
6. マスコミで取り上げられた商品はすぐ試したくなる
 →通販番組
7. 好きな有名人が勧める商品は買いたくなってしまう
 →身につけている服やアクセサリー
8. 新しいダイエット法や美容法にはすぐ飛びつく
 →サプリメント、糖質制限、腹筋ローラー
9. 専門家や肩書きがすごい人の意見には従ってしまう
 →「1ヶ月で◯万円稼いだ!」、「◯◯なら誰にも負けない!」
10. 無料だったり返金保証があるなら色々試してみたい
 →「今だけ3ヶ月無料!」「1週間お試しで使っていただけます!」
11. 資格や能力アップにはお金を惜しまない
 →自己啓発本、人脈作り
12. 良いと思った募金にはすぐ応じている
 →義援金詐欺、募金詐欺、ネット募金
13. 欲しいものは多少のリスクがあっても手に入れる
 →株、投資、ビットコイン
14. どんな相手からの電話でも最後まで聞く
 →「途中で話を遮るのは失礼だよな。。。」
15. 試着や試飲をしたために、つい買ってしまったことがある
 →「意外と似合うなぁ」「意外と美味しいじゃん!」

僕は、この9割方当てはまる典型的な騙されやすい人間でした。15項目全てが悪いことだとは思いませんが、一度、疑いの目を向けるのも必要だと思います。

また、収入や仕事内容など現状に不満を持っている人は、特に要注意です。マルチの人間は、相手がどのような不満を抱えているのかを確認します。不満を聞いたあとに「どうなれば毎日ワクワク過ごせますか?」などと相手の理想像を探り出します。

収入や労働時間で悩んでいれば、権利収入を得られると販売員になる道を進められますし、健康に不安があればサプリメントの販売先候補にできます。

夢とマルチ商法は、水と油の関係のようなもので、混ぜると非常に危険です。


マルチ商法の仕組み

そもそもマルチ商法を初めて聞いた方向けに説明します。
マルチ商法とは、簡単に言うと、他人を自分のグループに勧誘し、その人がまた他人をグループに勧誘していき、グループを拡大していく仕組みです。

「売り上げに応じてたくさんの報酬がもらえるよ!」
「いっぱい勧誘してくる事で、不労所得を得ることができるよ!」などと言って、次々に勧誘していき、ピラミッド状に販売員を増やしていく仕組みが、マルチ商法です。

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マルチ商法で儲かる人は、このピラミッドの上位の数%しかおらず、その他の人は借金を背負っている人がほとんどです。

しかし、実は、マルチ商法は法律では禁じれらてはいません。扱うのは「お金」ではなく、「商品」だからです。
ですから、非常にグレーなものであり、相談したり訴えることが難しいとも言われています。


アムウェイの仕組み

アムウェイは、日本のマルチ商法の中でも最も有名で最も広がっている集団です。

化粧品・エナジードリンク・プロテイン・洗剤・歯磨き粉・サプリメントなどたくさんの商品を幅広く販売しています。
質はいいという口コミがあるのも事実です。

マルチ商法なので、アムウェイに友達を紹介してサプリなどを買わせて稼いでいくシステムです。


具体的には、アムウェイでビジネスを行うには、ディストリビューター登録をしなくてはなりません。下記が登録条件です。

・20歳以上であること(学生不可)
・年会費3600円を支払う
・紹介者が必要

そしてディストリビューターになると、次のことが行えるようになります。

①通常価格の30%OFFで製品が買える
②商品を通常価格で販売できる
③自分の紹介でメンバー登録ができる
④ポイントに応じたキャッシュバックがもらえる

上記の②と④がディストリビューターの報酬につながります。

②は商品を30%OFFで仕入れて、通常価格で販売することで得られる小売利益です。

④はどれだけポイントを集められたのかという成績別ボーナスや、自分のグループ内にリーダーを育てることができたかというリーダーシップボーナスがあります。


このように、アムウェイのビジネスの仕組みには何の違法性もないですし、純粋によくこんな仕組みを考えたなと関心するくらい、よくできたビジネスモデルだと思います。

ただ、世の中はアムウェイに対して、想像以上にネガティブなイメージを持っている人が多いのが事実です。

そしてそれは、過去のアムウェイのディストリビューター達の「諦めるのは5回断れてから」というようなマインドセットでかなり押し売りする行動によって作られたことも事実です。


マルチのリアルな実態

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僕は、約8000人所属しているマルチ商法(ネットワークビジネス)を行なっている事業家集団「環境」にいました。

その直結の師匠クラスの人が約70人程いて、僕の師匠は、60人の弟子を持っていました。

全国に活動の拠点があるようですが、東京エリアでは、新橋・大森・品川・五反田・田町・大塚が多いようです。

そのマルチ集団の目指す方向は、全員が「物心両面で豊かになること」であり、お金を稼ぎ、脱サラして自由な時間を持つことを目指しています。

起業するための条件は、9系50人のチームリーダーになること。つまり、9人の友達を集団に誘い、その友達がまた他の友達を誘います。最終的には、自分が起点のチームのメンバーが50人になることで、起業が許可され、小売からビジネスを行なっていきます。(起業を許可って意味不明ですよね。。。)

確かに、9系50人集めて結果を出して起業できている人もいます。
自分の感覚では、そんな人は全体の1〜2%でした。

起業できている人は、コミュニケーション能力が抜群に高かったり、イケメンや美人が多かったです。しかし、プライベートの時間も自分が集めたメンバーが辞めないように、悩みを聞いたりしていて、果たしてこれは本当の自由なのか?、と疑問に思っていました。

マルチの儲かる仕組みは、メンバーが師匠のお店へお金を払ったり、製品を買うことにより、師匠がお金を儲けることができます。

また、お互いをあだ名で呼びあい、本名を知っている人はほとんどいませんでした。

住む場所については、職住接近を勧められ、師匠宅の近くでのルームシェアで集団生活を行います。このルームシェアは師匠が運営をしているため、これも師匠にお金が入る仕組みになっています。

また、残業時間が多かったり、土日休みでない場合は、セミナーに参加することができないので、転職を勧められます。僕が所属していたチームでは、派遣社員になった人もいたり、ダンサーの夢を諦める決断をした人もいました。

セミナーは毎週土日(時々平日も)に開かれました。基本的にマインドセットばかりで、ビジネスに関する内容は全くありませんでした。
セミナーの内容は、以下の繰り返しでした。

①製品購入・自己投資・セミナー費用のために毎月15万円貯めること
②友達をマルチに誘い、チームビルディングを行うこと
③セミナーへ毎回参加すること

正直、社会人に成り立ての人間が月15万貯めるってエグくないですか?!

月1回は、全国のメンバーが集まる1万円する全体セミナーが開かれました。そのセミナーも、基本的にマインドセット、外部講師のセミナー、6系・9系の仲間を集めることができたメンバーの表彰、新メンバーの紹介、下品な下ネタ、パリピエピソードなどで、結局みんな何してお金持になれたのかは不透明なままでした。

セミナーでは、「ネットの情報は公衆トイレの壁の落書き」であると教えられ、ネットで検索するのが禁じられていました。したがって、情報はマルチ内にしかなく、マルチを信じることしかできないように包囲されていきました。

(これは噂ですが、マルチ集団の悪口を書く過激なTwitterは凍結されたり、検索しても何も出てこないように記事を定期的に削除しているらしいです。)

宗教の様な統率されたリアクションや、何度も同じ内容を繰り返すセミナー、
「自分が源、自己責任」「違和感があるところに自分を置け」
「過去は生ゴミ」「ネットの情報は公衆トイレの壁の落書き」

などの格言によって、洗脳状態に入っていきました。


こうして僕は騙された。

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僕が、マルチ商法の紹介者、Sさんと出会ったきっかけは、街コンでした。

街コン開始後、まず僕に話しかけてくれたのがSさんでした。Sさんは明るくノリが良く、10分ほど話したところで打ち解けてきました。自分のことに興味を持ってくれるし、褒めてくれるし、肯定してくれました。そんなSさんを、次第に好きになっていました。

「たくさん話したし、また今度、ご飯でも行こう」と言われ、ラインを交換しました。僕は、また会えることを楽しみにしていました。(後から聞いた話ですが、この街コンの3割がマルチ関係の人でした。)

何回か食事を重ねていくと、「家族は?」「将来どうなりたいの?」など、仕事、過去、収入を、Sさんに聞かれるがままに一切合切喋っていました。今思えば怪しいのですが、そのときは自然に思っていました。

僕が抱えていた仕事での悩みや、将来に対する不安を話したところ、
「私も目標なかったけど、ある人に会ってから変わったんだー」
「とても気さくで素敵なMさんがいるんだけど会って相談してみない?」
と提案されました。

脱サラして事業家として活動しているMさんとカフェで会うことになりました。
「奥さんが妊娠しているけど、時間が自由に使えるからいつも病院に付き添っている」「月収は200万円を超え、3社の役員として働いている」と言われ、「なんて素敵な生活をしているんだ!」と思いました。日本の年金問題など、不安を駆り立てられるような話もしました。

「Mさんみたいに、年収3000万円の人間になりたい」、「タワマンに住みたい」、「時間を自由に使えるようになりたい」と、だんだんと夢が膨らんでいき、ワクワクし始めました。

すると、自然とMさんの前で土下座をし、「僕に、お金の稼ぎ方を教えてください!」と言っていました。完全に盲信モードが入ってしまいました。

「時間を自由に使えて、お金を稼げるようになるように、一緒に頑張っていこう!」と言われ、僕はMさんに弟子入りをすることになりました。

「環境」のメンバーの中には、僕と同じ出身地の人もいたり、「親孝行したい!」「自立したい!」という目標を持つメンバーもいました。「こんな素敵な人たちと出会えて幸せ!」「師匠との出会いを大切にしなきゃ」と、何の迷いもなく思っていました。多くの仲間が周りにいたので、完全に安心し、信頼していました。


マルチ勧誘の手口

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みなさんはこんな経験はありませんか?

・顔見知り程度の人に、急に、お茶に行こう、ご飯に行こうと誘われる
・仲のいい友達に、人を紹介すると言われる
・バーや居酒屋で仲良くなった人にBBQやタワマンでの謎の飲み会に誘われる

マルチのメンバーは、9系50人集めて起業するために、今まで会った友達に連絡をとったり、街コン・相席屋・ナンパなどで新しい友達を作って勧誘を行います。

マルチの人の特徴は、やたらと明るい、相槌がうまい、共感してくる、笑顔多め、人生楽しそう、やたらと褒めてくる、です。

聞いてくる内容は基本的に、「仕事はどう?」「楽しい?」「人生の目標は?」です。目標がないと答えると、「私も目標なかったけど、ある人に会ってから変わったんだー」と言われます。

そして、尊敬する師匠を紹介されたり、本の紹介をされます。

師匠がいる飲み会や経営しているお店、BBQ、スポーツ(ドッチビー・フットサル)に誘われ始めます。イベント自体を楽しむのは良いかもしれませんが、深入りはしない方がいいです。

マルチに関わってからは本をいくつか紹介されました。

・トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」
・金持ち父さん貧乏父さん

「会社員として働くよりも、自分で事業に取り組む方が豊かになれる」といった内容が書かれていました。その主張の根幹をなすのが「ESBIクワドラント」なる理論です。

ESBI」とは労働者のカテゴリーを指しており、Eは「Employee」(労働者)、Sは「Self Employee」(自営業者)、Bは「Business Owner」(ビジネスオーナー)、Iは「Investor」(投資家)の略です。

 E→S→B→Iの順番で時間的・経済的余裕があり、EとSは労働収入しか得られないが、BとIは権利収入(不労所得)を得られる点が異なります。経済的に豊かになるには、E・SからB・Iに働き方をシフトする必要があると書かれていました。この本を読むと、将来への不安が駆り立てられ、今のままではいけないと思うようになりました。

今思うと、本自体は素晴らしいものでしたが、マルチに誘う手段として扱われるのは本に対して失礼だと思いました。


このような方法で、のらりくらりとマルチ色に染まっていきます。

自分が知っている人から誘われても、マルチ商法だなんて全く思わないじゃないですか!

だから、マルチは自分の身近にある危険なものなんです。


マルチ被害者のリアルな声

ここで、僕の体験だけでは、「マルチって本当に悪いものなのか分からない!」という方に向けて、僕以外のリアルな声も紹介していきます。

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このように、かなりの方々からの被害の声が上がっています。


騙す側の心理

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先ほど述べたとおり、起業するために、9系50人のメンバーを集めること、月15万円貯めること、を行う必要があります。

早く結果を出すことが求められたので、なりふり構っている暇はありません。
「環境」メンバーに認められたい。「自分がやっていることは間違いじゃないんだ。」という承認欲求が芽生えます。

友達をマルチに誘うために、今までの友達とひたすら会いまくり、相手の気持ちなんて全く考えずに、自分の意見を押し通して勧誘していました。どうやったら相手からYESをもらえるのか勉強し練習をしていました。(こんなの詐欺集団とやっていること同じですよね。。。)

だんだんと、出会った人みんなの顔がお金に見えてきてしまいました。

出会った人の夢は、以下のものが多かったです。

・会社員として立派に昇進して、会社を引っ張っていく。
・大学に残って研究を続けていつかノーベル賞を取る。
・お金はなんてなくても、愛する家族さえいればいい。

僕は、そんな人たちのお金にならない人生観を心の中でバカにしていました。

そして、それが表情や口調に露骨に出てしまうと、相手の怒りに触れてしまい、それ以降連絡がつかなくなってしまった人もいました。

そして、いつの間にか、時間も友達もお金も失っていました

その後、僕は比較的早く脱退することができましたが、日常では、街で歩いている人がみんなマルチ商法関係の人ではないかと思ってしまうし、夢について語る人を疑いの目で見てしまうようになりました。

騙されたことによって負った心の傷は、一生残り続けていくのかもしれません。


マルチにハマった人の心理

こうしてマルチ商法にハマり、その集団に入った後の僕の生活は、毎月15万円貯める、土日平日にセミナー、プライベートもマルチのメンバーと一緒。

こうなると、なかなか抜けることが難しくなってしまいます。

マルチの集団に入ったときに、転職したり、仕事をやめたり、引越しをしたり、と具体的に一大決心して行動した後の人は、余計にこういう心理状態に陥るはず。

「この環境があるから成功できる!」
「今はまだ結果は出てないけど、絶対成果出す!」
「私の人生変える環境はここしかない!」
「自分たちは素晴らしい事業家集団だ!」
「これのためにやってきたのに、今がうまくいかないからってやめるのは、間違ってるんじゃないだろうか…。」

でも考えてみてください。本当にそうでしょうか?

やめた側の私だから今思うことではありますが、そんなことは全くありません。
そんなのただの思い込みです。

ぜひ、いろんな世界を見てください。この世界にはいろんな選択肢があります。それらすべてを吟味しましたか?
自分がこれから行うことに対する分析力調査力観察力はこれからの時代、非常に大事です。


マルチ勧誘を断る方法

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基本的には、今までで出たワードや、僕が経験した出来事と同じ部分が少しでもあったら、まず、マルチ商法を疑ってください。

また、こういう場面と人には気をつけてください。

・街コン
 →約3割の人はマルチ関係の人だと思ってください。
・マッチングアプリ
 →意識高いプロフィール、大勢の友達と写っている写真
・旧友からの突然の連絡
 →2人きりじゃなくて大勢で行くことをお勧めします。
・タワマンの飲み会に誘われる
 →実際タワマンってそんなに家賃高くないです。
・初対面なのにやたら馴れ馴れしい人
・連絡先交換したらものすごい勢いで飯に誘ってくる人(酒ではない)
・尊敬する◯◯さん、師匠の◯◯さんを紹介したい、とか言ってくる人
・キャッシュフロー・クワドラントをやたら勧めてくる人

マルチ商法に興味を持てないならば、勧誘された時点できっぱりと身を引くべきです。断った際に怒鳴られても気にする必要はないです。
ESBIクワドラント」が話題に出た場合も、今の働き方に不満がなければスルーしてOKです。

また、相手にこう言うのもいいと思います。

「あなたとは今まで通りの関係でいたいから、これ以上勧誘をしないで。」
「人と話すのが苦手だから他の人を勧誘できない。」

マルチ商法を始めても、必ず金持ちになれるわけではありません。確実にもうかる方法が実在するならば、世界中の人が金持ちになっています。失敗するリスクも多分にあることも知っておくべきです。

また、アムウェイをやっている人に多いのが、勧誘する際に特定商取引法を破ってしまうケースです。

・勧誘が目的なのにその旨を事前に伝えていない。
・公共の場所以外の「自宅」などで勧誘する。
・勧誘によって相手を不安にさせている。
・「すぐに稼げるから夢が叶う」などの誇張表現を使う。

そんな時は、「特定商取引法違反だから国民生活センターに通報するね」と言ったり、会話を録音すると相手は諦めます。


そして、一番厄介なのは、もうすでにマルチにどっぷりハマってしまった人が抜け出す方法です。

そういう人は、そこに居心地の良さを感じています。
・辞めた後の生活に不安を感じている
・心の拠り所を探している

マルチを辞めさせてあなたは満足するが、相手は満足しない可能性もある、という難しさがそこにはあります。

そういう人には、この2点しか方法はありません。
①自分で気付く。 (ネットの情報を見る、15万円貯めることができない)
②他の人からの指摘で気付く。(周りの友達でマルチをやってそうな人がいたら、ネットの情報やこのnoteを見せてください)

今、成果が出なくて辞めるかどうか迷っている人は、なんとなく続けていっても、セミナーは強制参加だし、商品の買い込みも必須だから、意思のないところにお金と時間が膨大に失われていくだけ、というのを考えてみてください。


違う選択肢は絶対あります。


しつこく誘われて困っている人や、始めたもののうまくいかず、
「脱会したい」「返品したい」「人間関係がつらい」と悩んでいる人は、
「消費者ホットライン」(番号は局番なしの「188」)に電話して相談に乗ってもらうのも手です。

ちなみに、マルチ商法には、商品のクーリングオフもあります。
しかも、20日間という長い設定がされています。活用するのもいいと思います。


マルチで学んだことを仕事で活かす

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これまで、基本的にマルチ商法はダメだという方向からnoteを書いてきましたが、実際、自分のこれからの人生にとってためになった良い部分もあります。

コミュニケーション力
→マルチ商法では、多くの人を集団に勧誘する必要があります。なので、自分がどんなに悪く思われてもいいから、知らない人にもガンガン話しかけて勧誘していました。今までは、自分の評価を気にしすぎるあまり、自分から話すのをためらっていることが多く、損することが多々ありました。マルチで培ったコミュニケーション力で、上司にも臆せず意見を言えるようになりました。

コミットしてから行動する力
→マルチ商法では、いつまでに何人集めるのかを、師匠や他のメンバーにコミットする必要があります。そうすると、コミット達成までに自分がいつまでに何をすべきなのか考えて行動できるようになりました。仕事でも、まず自分はいつまでに何をやるのかを必ず報告し、最終目標から逆算して仕事の計画を立てることができるようになりました。


実際、マルチで成功する人は、本業の仕事でも必ず成功します。

今からでも遅くありません。その力を、本業に活かしたり、全うなビジネスに活かしませんか?


稼ぐ方法はマルチだけじゃない

マルチ商法の集団を抜け出したら、起業してお金を稼ぐという夢を失いました。

しかし、やはり自分の中では、お金を稼ぐことを諦められません。

そこで、今僕が挑戦していることを紹介させていただいて、このnoteを締めようと思います。

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 アフィリエイトとは、ブログやウェブサイトで商品やサービスを紹介したり、バナーを掲載することで報酬をもらうシステムのことです。月に300万円前後の収入がある人もいて、アフィリエイトだけで生活している人もたくさんいるほどネット副業では最もメジャーな方法となっています。

もし、僕が今挑戦していることについて聞きたい人がいましたら、TwitterでDMを送っていただければお話しします!

勧誘などは一切ございません。


最後に

マルチだけが人生をよりよくする「場所」ではありません。
その集団に入る「勇気」を最初に出したように、辞める「勇気」も出してください。

少しでもマルチに騙されて路頭に迷ってしまう人を減らしたいです。

届いて欲しい、この思い。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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