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不自由にしているのは自分自身〜媚を売るオンナ〜

明日、退職の挨拶のため上司との面談を控えている。
心がソワソワ落ち着かない。
退職することを決めているのだから、何もソワソワする事はないはずなのに。
昨日、上司との面談の日程調整をした。
その際のメールに書かれていた「退職の意向でよろしいという事で理解しました。」という一文に引っかかっている。
そりゃあ退職の意向でよろしいですよ。
そーなんだけど・・・
往生際が悪い私は、その言葉によって退職する決意が揺らいでしまっている。
わかっている。退職の撤回、つまり復職などあり得ない。
それなのに揺らぐ。上司からの言葉の威圧感たるやスゴイ。
どー考えても、休職する前のクソ忙しくストレスフルな状況に戻りたくもない。
コロナが落ち着いてきたとはいえ、職場の状況はそう変わって(忙しくなくなって)いる訳がないし。
だけど、ですよ。
だけど、クソ忙しくストレスフルな状況から逃げ出したと言う思いを引きずっていて、同僚に対する罪悪感がある。
こんなに忙しい時にごめんなさいって思う。
正直罪悪感というよりは、自分が悪く思われたくないっていう願望なんだと思う。
それゆえに、こんなことをしてしまう。
罪悪感を払拭するために、自己満足なんだってわかってる。

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某アパレルのショップバックをリメイクしたポーチ。
材料を新しく買い足す事はしないという縛りを設けて(これはエコロジーの姿勢から)作った。職場への挨拶と一緒に渡す置き土産的なやつ。
手芸が趣味でもあるので材料は買わなくてもあるし、休職中(この後無職になる予定)の身なので出費は抑えたい。
このポーチ、心電図の送信機を入れるポーチだ。

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↑これね。
働いている時、ずっと思っていた。職場には心電図の送信機を入れるポーチの数が少なくて、もっと欲しいなって。
知らない方に説明すると、この送信機は患者さんの心電図データを親機に送るもので、患者さんは測定している間この送信機を持ち続けていなくてはいけない。病院着にはポケットが付いているものもあるけど、患者さんによってはポケットのない服を着ていることもあって、ポシェットのような送信機を入れるポーチがあると便利な場面も多い。
専用のケースが医療機器メーカーから販売されているけど、メーカーものは大抵高価で、病院が購入する事はあまり(というか殆ど)ない。
そんなわけで、暇があったら作ろうと思っていた。思っていたのだけど、暇がなくできなかった。
同僚への罪悪感がアリアリで「何かしないと」という思いが高まりすぎて、ようやっと作ることができた。
これを持っていったところで、喜ばれるかどうかわからないし、「そんなの作る余裕があるなら、復職して仕事手伝ってよ!」って考えるスタッフもいるんだろうなとも思う。
結局のところは同僚に「ごめんね」と思いながらも、「私がこうなったのはどうしようもなかったの」と言い訳して懺悔しつつ「嫌いにならないで」と媚を売っているんだ。自分が嫌われたくない願望と自己満足なんだ。

わかっているんだよなあ。自分がネガティブだってことも、考えすぎで考え方次第だってことも。
いろんなしがらみから解放されて自由になりたいのに、不自由にしているのは自分自身だってことは、よーくわかってる。

トップの写真は数年前に行ったL.AのLACMAの自由の女神が壁を突き破っている像の前で。

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